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Posted by ミリタリーブログ  at 

2014年11月19日

サバイバル

こんにちはMBホーネットです。
今回は同じサバイバルでもちょっと違うサバイバルの話をしようかと思います。

日本という国のインフラ技術と治安の良さは世界的に見ても最高レベルの水準にあります。
しかし近年では、常人には理解できないような事件がメディアを賑わせ、また風光明媚な観光山の突然の噴火、超大型台風の連続上陸など、異常気象の影響かと思われる環境の変化、そして近年まれにみる大災害が日本を襲った3.11など、安全と空気はただ。というような悠長な考えは捨てざる得ない状況になりつつあります。

下の画像を見ていただきたい。
常に自分はこの装備を出かける時は持ち歩いています。

バンダナ、携帯ティッシュ、印鑑、単三、単四電池、ツールナイフ、液体絆創膏、ライター、万歩計、筆記用具、レンザテックコンパス、鏡、小型フラッシュライト。
これらを収めているバックはズボンのベルトに通すことがでます。
バンダナ
本来の使用目的以外に包帯、眼帯、濾過紙など様々な汎用性があります。
携帯ティッシュ
言うに及ばず日本人には無くてはならない日用品の一つですね。
また火起こしのファイヤースターターとして、またメモを書き込むことも可能です。
印鑑
いかなる状況でも無くてはならない物であることは3.11の報道が記憶に新しいかと思います。
乾電池
いかに必要なアイテムであるかは説明するまでもないでしょう。
ツールナイフ
スイス、ビクトリノックス製ツールナイフで20年以上昔に手に入れたものですが、さすがにスイス軍が装備しているだけあって未だになんの問題もなく使っています。
このナイフ一つで大概の事はこなせるという一品で、極限状態にあっては無くてはならないツールです。
液体絆創膏
傷口を固める接着剤みたいな医薬品で、危険な汚染状況にも有効です。
カットバンでは汚染された水や怪我人などの体液から感染症となる可能性があり、余りお勧めできません。
使い捨てライター
火をつけるためのツールとしては使い捨てライターが最高であると自分は考えます。
たとえ濡れても乾かせば問題なく使え、かなりの衝撃に耐えるうえ一目でガスの残量が分かり、幾つか用意してれば何年も使えます。
筆記用具
電気が途絶えてしまった状況でも問題なく使える最強の記憶媒体ですね。

光がある状況なら航空機などの遠距離に向かって信号を送ることもでき、顔などの自分では見る事のできない部分の負傷なども確認することができます。
フラッシュライト
電気が途絶えてしまえば夜の街は完全な闇夜となり、屋内に閉じ込められた時などライトがなくては全く動けなくなります。
万歩計、コンパス
山奥に入るわけじゃなし必要あるの?
そう考える方もいるかと思います。
しかし3.11の津波のあと街がどうなったか思い出してください。
文字通り壊滅しました。
瓦礫に埋もれ道路すらなくなったのです。
そのような状況では自分の住んでいる街の土地勘ですら全く役に立ちません。
更に瓦礫の山や火災、水没箇所や落ちた橋などを迂回しているうちに自分の現在位置すら分からなくなります。
ましてや何かの必要に迫られ遠距離の移動を迫られた時などは非常に困難な状況となるでしょう。
それなりの習熟は必要ですが、コンパスの読み方は覚えておいてけっして損のないことだと思います。

とりあえずこれだけのツールがあれば街中であったり、また山中で被災したとしても、自力でなんとかすることができるでしょう。
更に自分の車にたどり着くことができれば、常に20リッターの予備燃料と2リッターの水、簡単なキャンプ用品と食料を積んでいます。
そしてワット数の低い物なら100ボルトの電気も取れますので、生存の可能性は飛躍的に高くなります。
車もヘビーな軍用トラックなので、困難を伴うでしょうが、被災地の中の移動も可能と考えます。
あとは自宅までたどり着ければ、それなりの食料の備蓄と装備が手に入りますし、場所も高台で近所に何箇所か公共の井戸もあるので火災にあわなければ長期間の生存が可能となります。
実際に3.11で被災した時は何も困ることはありませんでした。
すぐそばが水道公園であったため断水する可能性も殆どなく、ガスはプロパンなので問題なく使えました。
ただ電気と携帯電話だけは数日間完全に止まりました。
近所の友人から昔ながらの石油ストーブを借りてきたので暖房には全く問題なく、小型のラジオと携帯のワンセグから情報を取っていたのでいつもやっているキャンプの延長のようなもので、たいして不便を感じることもありませんでした。

昔からアウトドアやサバイバル関係の話には興味があって専門書を結構読んでいたのですが、この知識が実際に日本で役に立つ時が来るとは思いもよらなかったとうのが当事の感想です。
備えあれば憂いなし。
この言葉をまさに実感する体験でした。

このブログにおいでくださった皆様も、被災した当事の事を思い返してみてください。
そして、もし思うことあれば、今からでも遅くはありません。

自宅の付近をよく調べ、被災した時はどのような危険が伴うか、また避難場所はどこにするべきか、燃料や食料品の備蓄をどう考えるべきかなど事前に取り決めておくだけで生存率は飛躍的に高くなるはずです。
また自分の車を別な視点で見直す良い機会かも知れません。
震災のときは車での避難は考えるな。という記事をよく目にしますが、自分の考えはちょっと違います。
あらゆる交通手段が止まった時の移動手段として、また自宅が消失した時のシェルターとしての機能は災害時にこそけっして無視できない強力なアイテムです。
最初から車での避難を諦めるのではなく、むしろどうしたら車で避難できる状況を作れるかというように自分は考えています。
幸いにも津波の心配のない場所に自宅があるので、大規模な火災に飲み込まれない限り何とかなりそうです。
またどこかに出かける時は、その土地柄、季節に合った装備も用意するべきだと自分は考えます。
ただそれだけの装備を準備していても99.9%は全くの無駄になるでしょう。
しかしその0.01%にもし遭遇した時、たったこれだけの装備が手元にあるだけで自分だけでなく家族や友人達も救う事ができるかもしれないのです。
次の3.11に備えましょう。

次ににフットギアのお話をしたいと思います。
以前のブログでサバイバルゲームでのブーツの重要性について書き込みをしたことがありました。
もう一つのサバイバルである災害時にこそ最良のフットギアを選択する厳しい目が必要となります。
自分は災害の二日後には動き始め、あちこち被災地や海岸をみて回りましたが、道路のど真ん中に家やコンテナが流されていたり、岸壁に巨大な船が横たわっていたりという自分の眼を疑うような光景が広がっており、普通に歩くのですら困難な状況でした。
その瓦礫の山や、うちよせられた砂の中には釘の突き出した角材、刃物のように鋭利な窓ガラスやビンの破片、折れてのこぎりのような断面を見せているコンパネや板、家具、何の用途に使うのか分からないほど破壊された機械類の一部、そしてそれらに絡まった網、ロープ、電線、そしてつぶれた空き缶のようになった車の山・・・これらには燃料が残っていて、いつ爆発炎上しても不思議ではない状況でした。
そしてこの瓦礫は全て、ヘドロとトイレ下水などからあふれ出た汚水にまんべんなく浸かっているのです。
ちょっとした怪我でも感染症にかかる可能性が非常に高く、医療機関が混乱している状況では軽率な行動は絶対に控えるべきでしょう。
このような状況下で被災地を移動するとしたら、皆さんはどのような靴を選びますか?
言うまでもなくスニーカーやジョギングシューズそして通勤用の皮靴では到底無理です。
最低でも長靴、できれば登山靴やハードな使用に耐えるトレッキングシューズを家族全員分用意しておくべきでしょう。
自分はエンジニアブーツを何足か持っていたので、移動の際にはこのブーツにかなり助けられました。
厚いオイルレザーで造られたハードな構造のこれらブーツは、瓦礫を全く寄せ付ける事無く、しっかりと足元を守ってくれました。

今回このブログで紹介した殆どのツールは何も特別な物ではなく、一般の家庭で普通に手に入る物ばかりです。
震災のためのツールと書くと何か特別な物と考えがちになるかもしれませんが、わざわざ「その時」のためだけに普段使わないような物を高額なお金を出して購入するのはナンセンスだと考えます。
現代人の生活の基本は衣食住です。
たとえ大規模な災害で被災したとしてもこれは何も変わりません。したがっていつも自分が使っている道具といつも食べている食品、そしてその季節に自分たちが着ている衣料をそのままサバイバルの状況に合わせて考えるのが最も効率的で安全です。
むしろ専用の道具類や食料などいざと言う時にには使い勝手や味調理方法がよく分からず、使い方にてこずり苦労するだけです。
もちろん専用の道具類などはたしかに便利な物も多く、予算が許すのであれば買い揃える事になんの問題もありませんが、キャンプなどのアウトドアで実際に使ってみて家族全員がその道具の使用方法を理解する必要は当然あります。
そうしてもう一つ。
まず普段からアウトドアの生活という物にある程度馴れるべきでしょう。
家族全員がキャンプに慣れ親しんでいれば、被災地での生活もそれほど難しいものではなくなるはずです。
テントの一つも張ったことの無いファミリーがいきなり野山やキャンプ地で生活するような状況に陥った場合、生活環境の激変とガス電気の無い不便さとストレスで、大人ですら泣き出しそうになるはずです。
オートキャンプ場や発電機を持ち込むようなキャンプではなく、トイレと炊事場があるだけの素朴なキャンプ場で不便さを楽しみ、その不便さを工夫で乗り切り、本当の自然を身近に感じるようなキャンプという物を実際に体験してみるべきです。
いつもは見れない様な家族の姿を見ることができるかもしれませんし、当然その体験はサバイバルという条件において何よりも頼りになる経験、そして知識となるはずです。

最後に一つ。
これは自分の私見ですが、長期の被災地生活が予想される時に真っ先に確保したいのは、充実した調味料と石鹸洗剤のたぐいであると考えます。
この国の被災地への支援体制は非常に整っており、極短時間で支援体制が整うはずです。
しかし真っ先に送られてくるのは緊急支援物資であり、それ以外は二の次にされます。
つまり生死に直結するような、水、医療品やレトルト食品などが優先され、それ以外の生活物資はなかなか手に入りにくくなると考えられます。
最初はありがたかった食料も、単調な物が続くとお年寄りや子供などは食欲が落ちて体力の低下に繋がり、体や下着を洗えない状況が続くと衛生状態も問題となってきます。
少々の調味料があれば単調な食事に変化をつけることができます。
たとえば新鮮な牛肉というのは焼いても煮ても非常に美味な食料であり、簡単に野菜などの他の食品と一緒に調理できます。
しかしそれは調味料が手元にある場合に限ります。
いかに食品が手に入ったとしても調味料がなければ、調理すらできません。
また一個の石鹸があれば体を洗い下着程度であれば清潔さを保つことが可能となります。
真夏に一週間も頭を洗えないなどという状況は真っ平ごめんです。

あとは何が必要で何を省くべきかは、皆さん各自が色々と考えてみてください。


ここまでのお付き合いありがとうございます。
年末に向けて仕事や私事が多忙であり、今日やっと書き込むことができました。
うちのチームは23日に今期最後のトレーニングディとなります。
BBQとシューティングを予定しております。
シューティングはちょっとしたマッチ形式でやろうかななんて考えておりまして。
さてトップスコアは誰が出すものやら・・・というところです。

ではまた、

















  


Posted by TALON  at 23:45Comments(0)