スポンサーサイト


上記の広告は1ヶ月以上記事の更新がないブログに表示されます。
新しい記事を書くことで、こちらの広告の表示を消すことができます。  

Posted by ミリタリーブログ  at 

2015年05月23日

もしも・・・2

こんにちは、MBホーネットです。

皆さんのシュミレートでは、リビングデットの包囲網を突破して首尾よく集合地点に仲間が集まったでしょうか。
今回は「もしも・・・」の続きです。


自分の発案により、拠点となりうる箇所を偵察する事に方針が決定しました。
そのためにはまず車両の調達が最優先事項となります。
普通乗用車では、路上に放棄された車両や追いすがってくるゾンビの群れを排除するには余りにも心もとないのです。
とりあえずの方針が決定したらこれからの事を集まっている全員に説明します。
同時にこのグループのリーダーは自分であることを宣言し、全員の了承を得るべきでしょう。
この時ほぼ確実にひと悶着おきると思ってください。
自分の地位や年齢を言い出したり、何の根拠も無い自信を元に他人を従わせようとする者たちが出ます。
もちろん地位年齢などこの情況にはなんの関係もありません。
むしろこのような人ほど体力がなく集団の足を引っ張りかねません。
当然不満を言い出した人たちの話は聞きますが、同時にその人の話し方、物腰、体型、服装などから体力、性格や理論的な思考ができるか良く観察します。
もし軍人、又は警察官、消防士などその道の専門家がいれば当然協力を求めますが、ごく一般人であれば自分の指示に従って欲しい旨を伝え、どうしても理解が得られず集団に対して有害であると判断した場合は、集団から外れてもらうしかありません。
もちろんその家族であるメンバーも失うかも知れませんが、いずれ不満が溜まってくると、事あるごとに横から差し出口を入れたり、他の人間を非難したりするような行動を始める可能性が高いのです。
最悪リーダーの指示を無視したり、勝手な判断から集団を危機に陥れるような行動を起すかもしれません
他人の性格や判断力を正当に評価するのは難しいことですが、他人に不愉快な人間という者はいるものです。
問題が深刻化する前に排除してしまうのが無難であると自分は考えます。

では車両を調達しましょう。
2名を護衛として残し、武装している民間人がいればまとめさせ、不測の事態の時には次善の集合地点を取り決めしておきます。
出発しましょう。
まずこのような情況に適した車両とは何でしょう?
もちろん軍隊の使用している装甲車が一番いいのでしょうが、そうそう都合よく手に入る物でもありません。
40名もの人間を移動させるのですから、大型バスでも手に入れれば楽なのでしょうが、それもこの情況では現実的ではありません。
そこで考えたのですが、大型ダンプと小型クレーンの付いた4トンユニックの荷台にに民間人を乗せて移動することにしました。
戦闘員は頑丈な四駆2両に搭乗し、民間人の車両を挟む形でコンボイを組みます。
ダンプやトラックなら多少の障害物を排除して進むことも出来るうえ、車高の高い荷台や運転席にゾンビも容易には這い上がってはこれないでしょう。
入手も容易で、建設会社の駐車場にはたくさん停まっていますよね。
車のキーも事務所を探せば割と簡単に出てくるでしょう。
こいつを調達することにしましょう。

ここで一つ疑問を感じる方たちもいるかと思います。
なんで警察に助けを求めないのか?
確かにそのような考えもあるでしょう。
ただ、情況の発生時から数日経過しても相変わらずゾンビが街中を闊歩している現状や、なんの救助活動もなされていない事を考えれば、殆どの警察署、陸海空の軍施設は組織的な行動力を失っているはずです。
また怪我人が運び込まれる病院はゾンビの製造工場と化している可能性が高く、なんの準備もせずに近づくのは非常に危険です。
消防所も活動不能になっているはずであり、タバコの投げ捨てなど火災に繋がるような軽率な行動は、大火災を招くなど自分たちの首を絞めることになりかねません。
更に言えば日本という国家組織がまともに存続しているかも怪しい情況なのです。
誰に助けを求めることも出来ません、頼れるのは自分と仲間だけであるという事を十分に自覚すべきです。

首尾よく車両を手に入れることが出来ました。
次は本命の拠点の偵察とそして可能なら占拠となります。
この時一番重要なのは、はたしてその目指している施設が拠点となりうるのかという見極めになります。
今はまだインフラ施設が稼動していますがいずれ全てが停まり、今までの近代的な生活は全てあきらめなくてはならなくなります。
そのような情況も前提において考える必要があるわけです。
この場合考えうる条件は、

40人以上の人間が居住できるスペースがあること。
水道が止まっても十分な水を確保できること。
建物が強固で出入り口が少ないこと。
建物が高く周囲の見通しが利くこと。
現状の人数で十分な警戒が可能な大きさであること。
周囲に建物が密集していないこと。
車両を動かせる十分な駐車スペースがあること。
建物内のゾンビの排除が比較的容易であること。

とりあえずこんな物でしょうか、これ以上を望んでもきりが無いのである程度妥協することも必要かと思います。
上記の条件から考えると、映画のように巨大なショッピングモールは運よく無傷で手に入れられたとしても、条件的に厳しい事が分かるかと思います。
押し寄せるリビングデットの群れをかいくぐりながらの出入り口の閉鎖は非常に困難であり、交戦中の流れ弾で窓などのガラスが砕け散る可能性もあるなど、閉鎖することだけを考えても余り現実的なことではありません。
仮に閉鎖できたとしても、広く複雑な構造のモールの中ではどこにゾンビが潜んでいるか見当も付かず、人員の損害をこうむる可能性が高く危険です。
では候補として皆さんはどのような物を考えますか。
自分は2つ考えました。
一つは埠頭に停泊している船です。
もし客船などを奪取できれば最高の拠点となるでしょう。
内部の制圧が難しい反面、進入経路が限られているので逆に少ないか、全くいない事も考えられます。
船員が残っている可能性も高く、協力を求めることが出来れば船内の施設を問題なく使えるうえ、ゾンビや略奪者の侵入も困難なので警戒に割く手間も最小限で済むでしょう。
但し内部の情況が全く分からないので、甲板の状況等をしっかりと偵察してから事に望むべきでしょう。
もう一つはスーパーやコンビニに商品を供給している物流拠点です。
店舗と違い目立たず内情を知っている人間も少ないので、襲撃されている可能性も低く倉庫という建物のの性格上出入り口にはシャッターが下りるなど建物自体の構造も強固であります。
駐車場も広くトラックなどが転回できる十分な広さがあり、ゾンビや襲撃者との戦闘も有利になります。
占拠することが出来れば、生鮮食料以外の食料を含む生活必需品はすぺて揃います。

偵察した状況からメンバーと協議した結果、物流拠点を奪取する計画となりました。
ここからはゾンビの群れと正面からの全力戦闘となるので全員と綿密な打ち合わせとなります。
何の作戦計画も無いまま漫然と建物に向かうことは全滅しかねない暴挙と考えてください。
メンバー全員のコンビネーションと決められた仕事を確実にこなせるかが作戦の成否を決定します。
まず、全員の装備を確認します。

建物内部の掃討戦となるので身軽になるため必要ないものとは車両に残しますが、逆に忘れ物など一切出ないように慎重に検討します。
各自無線機を用意させガンにはフラッシュライトを装備させます。
突入部隊は6名を予定し、残りの2名は車両の警護と群がってくるゾンビの排除及び非常時のバックアップです。
突入部隊の装備は前衛がショットガン、バックアップがダット付きのサブマシンガンや全長の短いアサルトライフルとします。
50メーター以内のショットガンの制圧力は絶大で、動き回る目標に対しても命中率が高く、ゾンビに対しても非常に効果的な火線を展開できるでしょう。
ただ装弾数が少ないので、リロード中はバックアップのライフルマンたちの働きが重要でです。
弾はバックショットではなくバードショットの4号かBBが有効かと思います。
何をするにも必ずツーマンセルで動くことを徹底させ、3つのグループが常に視界の中に入るようなフォーメーションを崩さないようにすることが重要です。
古典的ですが、チームのフェネティックコードをAアルファー、Bブラボー、Cチャーリー、トラックに残るバックアップをDデルタとしておきます。
もう一つ、施設内の掃討では嫌でも接近戦となり、掴み掛かられるたり押し倒される状況が考えられますので、各プロテクター、ヘルメット、グローブ、グラス、特に噛みつかれないような手足、顔面の防御は十分に対策してください。
またゾンビにつかまってしまった時の対策も事前に話し合っておくべき検案です。
腕力の強いゾンビを個人で引き剥がすのは無理と考え、他のチームがカバーに入った時点で床でもみ合っているゾンビの頭部をバールで攻撃する、狭くてそれが不可能ならゾンビの両足を抱えて引っ張り、引き剥がす。といった練習も事前に必要でしょう。
そして突入、制圧の手はず、また制圧不可能とした場合の撤退の段取りをしっかりと決めておくことです。


さて突入です。
使用する車両はダンプ一台、戦闘員は8名です。
まずは周辺を周回してよく偵察します。
収集すべき情報は沢山あります。

生活拠点として使えるのか。
建物の大きさは。
今の人数で制圧可能か。
進入脱出経路を取れるのか。
周囲に集まっているゾンビの数は。
ゾンビや侵入者の侵入を阻止可能な造りであるか。
建物の周囲の環境は。

出来る限りの情報を収集し判断します。
そして突入の決断はチームリーダーであるあなたが判断します。
トラックの搬入口のシャッターが1ヶ所開いています。
双眼鏡の視界の中で動き回るゾンビは20体ほど・・・死角に何体潜んでいるか・・・
「状況開始っ、突入しろ!」
一気にダンプがトラック搬入口前に突っ込んでゾンビの群れを押しつぶします。
邪魔な連中の頭を吹き飛ばして迅速にダンプから飛び降り、搬入口に突入、ABチームがカバーに入りCがシャッターを下ろしロックします。
無事シャッターが降りました、これで作戦の半分は成功したようなものです。
続いて中を徘徊しているゾンビの掃討にかかります。

シャッターが降りたことを確認したDチームは車両を移動し、所定の窓の下に止めます。
一人が運転席から周囲を確認、もう一人がキャブの上に上がり、二階の窓を破って退路を作ります。
彼らはここで退路と車両の安全確保、そして非常事態にはバックアップに入ります。

突入した3部隊はここからひたすらゾンビの掃討にかかります。
のんびりしていてはいけません、全火力を使って迅速に倒します。
奴らは500メーターを5分ほどで移動するのです。
もたもたと手こずって数が増え、こちらの攻撃力が飽和状態になった瞬間チームは全滅します。

ここで日頃の訓練の成果がものをいうわけです。
タロンでの練習は至近の10センチのターゲットプレートを撃つときに、一枚づついちいち銃口を止めて撃っていては怒られます。
また動くターゲットの射撃やライフルの左右のスイッチ、ハンドガンとライフルのトランジッションは当たり前にこなさなければならないので、このような狭い空間での戦闘に戸惑うことなく、彼らのガンは思う存分銃声を響かせてくれることと思います。。
ゾンビが視界に入っていれば2秒に一発の割合でヘッドショットが可能であり、6名が10秒間の射撃で倒せるゾンビの数は30体以上になるでしょう。
また前衛3丁のショットガンの面制圧力は絶大であり、10メーター以内にゾンビを寄せ付けることはありえません。
バードショットの4号弾であれば、150粒ほどの散弾が円錐状に広がりながら着弾するので、密集したゾンビの群れに至近からの射撃ば実に効果的でしょう。
ショットガンから発射される散弾の散開度は、銃身の長さやチョークの絞りで変わってくるのですが、アメリカの警官がもつショットガンは15メーターで60センチほどに広がるようなセッティングにしてあるようです。
15メーターで人間の胴体部の幅に全弾入るように考えているわけですが、5メーターで20センチ広がるとすると、25メーターの距離では1メーターほどにパターンが広がった散弾がシャワーのように撃ち込まれるわけです。
こんなモノを連射されたら何が来ようと一瞬で終わりです。

とりあえず向かってくるゾンビを制圧し終わったらすぐに2階に向かいます。
もたもたしていると外を守っているチームに危険が及ぶので、隠れているゾンビの始末はあとにします。
同じ手順で向かい来るゾンビを掃討したらCチームを解体して3×3のチームに編成しなおし、1階2階の部屋や死角を制圧します。
今度はゾンビにアンブッシュされる形になるので、前衛2名に後衛1名のフォーメィションとなります。
かなり危険な戦闘となるのは覚悟してください、足元から天井まで全周域の警戒が必要となります。
鉄骨階段などは踏み板の間から足を捕まれたり、またキャットウォークなどからゾンビが降ってこないとも限らないのです。
暗い空間は全てフラッシュライトで照らし、狭い廊下等で前後を挟まれないように注意してください。
室内を掃討する場合は、映画のようにドアを蹴り破っていきなり突入するような軽率な行動は考えないでいただきたい。
もし中に大量のゾンビが押し込められていればとんでもない事になります。
ここは慎重な行動が必要な状況なのです。
内部の物音を確認するために、まずドアをバールで強くノックしてみましょう。
何の音もしなければ慎重にドアを開け、ドアから離れた状況で室内を観察します。
何もなければ内部を調べて一件落着なのですが、問題は凄い数が動き回る気配がした場合です。
絶対にドアを開けてはいけません、阻止できなければそれまでです。
自分ならこうします。
壁が薄いようなら、ショットガンで頭の位置と考えられる高さに穴を開けます。
開いた穴をバールで突き崩して広げ、その穴から内部を銃撃します。
派手な銃声に惹かれてわらわらと寄ってくるはずですから、掃討は難しくないはずです。
壁がコンクリートなどで破壊が不可能であれば、無理をせず部屋の位置をメモしておき、とりあえずはスルーしておきます。
全館を制圧した後、ダンプを使って窓から銃撃して始末してしまえばいいのです。
順調にクリアリングが進めば問題なしなのですが、もしかしたら生存者が存在する可能来もあります。
室内のモノをなんでもかんでも撃ってしまわず、判断が難しい時は声をかけてみます。
立てこもっている生存者と遭遇したら、落ち着かせて建物内の状況を聞きだし、見落としや他の生存者等の情報を得ます。
本人は嫌がるでしょうが、完全に制圧し終わるまでそのまま室内に篭城してもらいましょう。
この状況で民間人を警護する余裕など無いのです。

このように建造物のクリアリングはアウトドアでの戦闘とはまったく違ったものになるので、近くにインドアフィールドがあれば様々な状況を想定して練習してみることです。
ポイントは、

精密な射撃能力。
ツーマンセルの連携密度。
柔軟な状況判断。

となります。
壁越しの接近戦が主体となるので、無音での移動とハンドシグナルでの連携、出入り口向うの構造をよく考え、敵の迎撃ポイントを予測して行動することです。
ただ気をつけて欲しいのは、サバゲと違い実弾はバリケードを貫通してくる事を忘れてはなりません。
ライフル弾としては弱装なアサルトライフルの223程度でも、建築用の重ブロックを数発で簡単に砕いてしまいます。
車を遮蔽物とした場合でも、確実に弾を止めることが出来るのはエンジンブロックだけです。
反対にハンドガンでは357マグナムでもアメ車のドア一枚抜くのがやっとという程度です。
良い意味でも悪い意味でも、銃弾は貫通するものという意識を忘れていると壁越しに仲間を撃ってしまう事になりかねません。
要注意です。
同時に、前後左右に動きながらでもターゲットを照準に捉え続ける射撃技術も必要です。
迫ってくるゾンビの群れ相手に、突っ立ったままの攻撃しか出来ないのでは、命がいくつあっても足らない事になるのは考えるまでもないですよね。

予定通り、無事建物の制圧が完了しました。
生き残りの生存者と建物の中を確認して、車両1台と2名のメンバーを残し、ペットボトルの水やビスケットなどの簡単な食料をダンプに積んで家族たちと仲間を拾いに最初の集合地点に向かいましょう。

ここまででようやく2段落目となります。
次の仕事はこの拠点の環境維持という事になります。
この仕事が一番難しいのかもしれません。
一旦拠点に腰を落ち着かせてしまうと緊張感を維持していくことが難しくなり、目的を失い、単調で明日の希望の無い生活はあらゆる点でマイナスな因子を生み続けます。
また精神の弛緩から必要な注意を怠ったりと警戒に隙が出てきます。
このような状況は好ましくないのは言うまでも無くいですね。
それに民間人側からも様々な問題が上がってくるので各員に仕事を任せ、民間人側の問題は奥様方に仲介をお願いしましょう。
特に医療、電気、車両などの専門技術をもった人々には、その技術を存分に振るってもらう必要があります。

我々の仕事は拠点の維持ですので、その仕事は山ほどあります。
まず建物の周りにフェンスが張り巡らしてあれば、門はふさぎ侵入者を阻みます。
これはゾンビだけではなく生きた人間に対しても同じ対処です。
同時に建物の要所に小さな穴を開けて監視ポイントを設営し周囲を警戒します。
これはゾンビよりもむしろ襲撃者に対する備えであり、攻撃を受けた場合は同時に銃眼となり、敵弾を阻む工夫も必要です。
またこの拠点が長期にわたる基地機能として有効と判断するなら、躊躇わず物資を投入して要塞化してしまうべきです。
事件発生から時間がたつにつれ、生き残った人間達の集団が形成されます。
それらが全て理性的な活動をしているとはとても考えられない状況なので、常に警戒とその準備は必要です。

1階部分の物資や機材は出来るだけ二階にあげてしまい、1階の窓はバリケードで塞いで暗闇とし、トラップハウスにしてしまいます。
万が一進入されてしまった場合、ワイヤー、ナイロンテグスと釣り針、天井からの落下物、シートの下に隠された床の針山、足元の鉄条網など一階に踏み込んでしまったら用意に突破できない状況を作ります。
フラッシュライトを持っている者を集中的に狙撃し、真っ暗闇の中でトラップに引っ掛かって悲鳴をあげている者をゆっくりと始末していけばいいでしょう。
戦闘のリスク回避と銃弾の浪費をふせぐ意味もあり、こちら側は階段部分を死守すればいいわけですから、何の準備もしていないような相手なら比較的簡単に殲滅が可能かと思います。

自分はその方面の知識が多少ありますが、電気に詳しい人間がいれば電池を使った面白いトラップが出来ると思いますよ。
そして火災の延焼を防げるなら視界を妨げる周囲の建物は燃やしてしまうか、重機などを使って倒してしまいます。
出来れば500メートルは障害物のない更地を作り、敵に対して2方向以上から有効な火線を浴びせられるような強固な拠点を作ります。
物資の調達部隊と周囲の警戒部隊をつくり、生存者は出来るだけ助けだし、組織としての地盤を強固なものにしていきます。
人数が増えていけば新たな拠点を構築し、支配地域を広げていきます。
そのためには沢山の犠牲が出るでしょう。
この街の物資と弾がいつまでもつのかも分かりません。
当の昔にインフラは停まり、テレビもラジオもネットも停まったままで何の復旧の兆しもありません。
世界中がどのような状況なのか誰も分かりませんが、なんとか自分たちはやっていけそうです。



お疲れ様です。
ここまでのお付き合いありがとうございました。
退屈せずに読んでいただけたでしょうか?
もっと臨場感の有る細かい描写を書き込みたかったのですが、とてつもなく長くなってしまうので、大分省きました。
読んでいて文章に整合性がなかったりするのは文才が無いためと省略部分が多いためです。
ご容赦を。

実は自分は大のゾンビ映画ファンだったりします。
ゾンビ映画の絶望的な世界観がたまらないのです。
2~3体のリビングデッドなどガン一丁があれば簡単に倒せるでしょう。
しかしその裏では確実に文明世界は崩壊していきます。
ゴジラが東京に上陸してきたとしても、東京以外、そして世界の情勢は激変したりはしないでしょう。
しかしリビングデッドパンデミックが起きれば、それを阻止することはほぼ不可能となります。
まさか・・・などと軽々しく考えないでいただきたい。
つい数ヶ月前にはエボラ出血熱の蔓延に世界中が恐怖していたのですから。
蔓延を阻止できず、大都市まで到達すれば爆発的な被害につながり、それが世界中に飛び火しないとは誰も言えないのです。
高度に発達した近代文明は、また一瞬にして致命傷を受ける可能性が高いのかもしれませんね。


では、また。

















































  


Posted by TALON  at 16:26Comments(2)

2015年05月19日

もしも・・・

こんにちは、MBホーネットです。

楽しかった連休も終わり、ようやく平常モードに頭が切り替わったようです。
連休最終日にチームの若い連中を連れて青森に遊びに行ってきました。
最終日なのに40名近く集まり日差しも最高でした。

ただ物凄く風が強く、まともに弾が飛ばないばかりか、砂嵐状態で目も開けていられない状態でのゲームとなりました。
このような悪条件下のゲームというのも中々珍しく、若い連中にはいい経験になったかと思います。
雨降りなら大きな大会でもない限り中止してしまえばいいのですが、多少の強風下ではよほどのことが無い限り中止とはならないでしょう。
20メーターすら真っ直ぐ飛ばない状態での戦闘となると、遠距離での射撃戦では殆ど弾が届きません。
つまり見えているのに弾が当たらないというジレンマに陥ります。
若手連中も中々当たらない事に、かなりてこずっていたようです。
帰りに某回転寿司で食事をしながら戦況を確認したら、ヒット数がいつもの3割以下という結果にちょっと意気消沈気味のようでした。
彼らもタロンに入隊して3年がたち、それなりに射撃の技術も身についているのですが、今回はこの射撃の腕に足元をすくわれたのです。
射撃の技術が向上すればするほど遠距離からの攻撃で敵を倒そう考えます。
これは当然の事で、誰でもこのような傾向となります。
好天で穏やかな一日であれば問題ないでのしょうが、屋外でのゲームが基本であるサバゲでは、ゲームの最中に雨が降ってきたり風が吹いたりなどという事は当たり前と考えなくてはなりません。
当然射撃のタイミングも、それに合わせたものに考えを切り替えなくてはフラッグに接近することすら難しくなります。
常に自分の戦闘スタイルが通用すると考えるのは戦術の硬直化となり、勝てるはずのゲームをひっくり返されるような事態に繋がります。
フィールドと戦況そして天候に合わせた戦術の切り替えを柔軟に考えることは前提条件であり、またそれをこなせるように日ごろから訓練をしておくことが、前線を押し上げるアサルトマンとライフルマンには当然必要なこととなってきます。
「こんな事になるなんて思わなかった」
このような泣き言は聞きたくありませんね。
サバゲには想定外と言う言葉は通用しません。


今回は少し砕けて、その想定外なお話をしてみましょう。
先日面白い記事を目にしました。
米軍が実際に作ったシュミレーションなのですが、その内容が、もしゾンビが発生した時の対処方法を前提としたシュミレーションだったようです。

http://search.yahoo.co.jp/search;_ylt=A3aX5EwE_FpVPWgAA_WJBtF7?p=%E7%B1%B3%E8%BB%8D%E3%81%8C%E3%82%BE%E3%83%B3%E3%83%93&search.x=1&fr=top_ga1_sa&tid=top_ga1_sa&ei=UTF-8&aq=&oq=&afs=

笑ってはいけません、実際にカナダの議会では、わが国のゾンビ対策はどの程度の物か?というような質問をした議員がいます。
また対ゾンビ用の住宅を売り出した住宅メーカーや、アンチゾンビ用のアサルトライフルなんて物もあります。




凄いガンですね。
ゾンビを相手にする前に持ち歩けるのか心配です。

またゾンビ事件に対応するためのガイドブックが、大真面目に販売されてれていたりもします。
ためしにウェブで「対ゾンビ用・・・」と検索してみてください。
信じられない物が大量にアップされています。

そこで、「もしも、リビングデッドパンデミックが実際に起こったら!?」
というちょっと斜め上なお話をしてみましょう。

ゾンビ映画といえばガンは欠かせない物ですね。
実際にガンが手元に無い情況では生存率が一桁違ってくるかと思います。
ですので、海外と同様に自動小銃やハンドガンがアメリカ並みに手に入るという前提で考えてみましょう。
対するリビングデッドですが、移動スピードは早足程度、腕力は生きている人間の二倍、視覚よりも聴覚に敏感、噛みつかれたり体液が体内に入るといずれゾンビ化する、脳を破壊しないと倒せない、簡単な道具を使う程度の知能は残っている。
という古典的な設定で話しを進めてみましょう。
今流行りの走ってくるゾンビが相手だと、狂犬病に罹患した肉食動物を相手にするようなもので、集団に襲われた場合殆ど勝目はありませんのでここでは除外します。

時は201x年5月、穏やかに晴れた日曜日のAM09:00情況が動きます。
ベッドから離れ朝のコーヒーを味わっていたあなたの耳に車の衝突音が聞こえます。
近い、と判断したあなたは二階の窓から向かいの道路に目をやると、送迎用のマイクロバスが民家の軒先に突っ込んでいる情況があなたの目に映ります。
複数の悲鳴と怒号が交錯し、パニック状態に陥っているようです。
素早く着替えたあなたはパトカーや救急車が来るまでの間救助の手伝いをしようと現場に向かいます。
現場に到着したあなたは信じられないモノを目にしました。
人間を引きちぎり、むさぼっている亡者の群れを・・・
自宅に飛んで帰ったあなたは、テレビのスイッチを入れました。
東京も似たような情況のようです。
パニックで逃げ惑う人々を背景に女性レポーターが青ざめた顔で何かを必死に訴えています。

ここからはあなたの判断で全てを決めていかなくてはならなくなります。

この場合テレビやラジオ、インターネットなどの情報より己の目で見た物を信じましょう。
まず正確な情報をつかむまで、また大規模なパニックを恐れた政府機関やメディアが、死体が動き出して人間を襲っている。などという事態の発表をギリギリまで控える可能性が高いからです。
まず慌てる事無く、自分の周辺で何が起きているか正確に判断しましょう。
理知的な判断をする人間ほど、目の前で起こった現実をなんとか理屈で判断しようとします。
ここで思考を切り替えないと、この状況下で生き残っていく事の最大の障害となります。
次に自宅に立てこもるかどこかに移動するかという判断になりますが、自分なら数日間自宅に立てこもります。
何の目標もなくパニック状態の街中に飛び出して行っても群集と大渋滞に移動は妨げられ、特に市内からの脱出ルートや幹線道路は完全に
塞がるでしょう。
大渋滞のど真ん中にハマッている情況でゾンビの群れに襲われては、ひとたまりもありませんね。
パニックが、そして情況が一段落するまで事態を静観し情報を集め、次の段階に移行するための準備を整えます。
この準備の時間が非常に重要です。
まず電気ガス水道インターネットなどのインフラが動いている内に出来るだけの準備を整えることです。
ここでのあなたの行動がその後の生存率に直結すると考えてもいいでしょう。
映画のように一階部分の窓をふさぐといった大仕事は時間と資材の関係から考えても無駄になる可能性が高く、釘を打ちつける大きな音は近隣のゾンビを引き寄せるだけになるので、差し迫った危険が無い限り必要ありません。
それよりも戸締りを確認した後、水、食料、生活必需品と武器を二階に運び込みます。
洗車用のホースを使って水のラインを二階に作り、携帯用のコンロやキャンプ用品、頑丈なブーツやロープ、大工道具、電子レンジ、スマホの充電器・・・、冷蔵庫が小型の場合はそのまま二階に運び込みます。
通常の生活に必要と思われる物は全て運ぶのです。
続いて駐車場の車を玄関前に移動させ、中には缶詰や水などを積んでおき、必ずロックしておきます。
いよいよ運ぶ物がなくなったら階段の中段程度のところにたんすやロッカーなどを設置して釘で打ちつけ、頑丈なバリケード作ります。
情況が許せば、ロープなどを使って一階に降りられるような構造にしてもいいでしょう。
続いて、ベランダや屋根からロープやはしごを使って車のそばに下りられるようにしておきましょう。
このように生活空間を二階に限定することで、いらぬ気配や生活騒音を抑えられるので逆にゾンビに進入される危険性も減ります。
また略奪者などの奇襲を受ける可能性も減り、バリケードの構築などの手間も最小限となります。
屋根に上がればそれなりに遠くを見渡すこともでき、利点のほうが多いのです。

とりあえず、ここまでで一段落です。
次にサバゲチームのメンバーと連絡を取ります。
現状を報告し、いずれ脱出した時の集結地点などを確認し、その日が来るまで定期的に連絡を取り合うように取り決め問題点は出来るだけ解決しておきます。
そして、ガンロッカーを開きます。
中にあるガンはあなたが実際に所持しているガンで全て実銃であると考えてください。
趣味で物凄い数のガンをコレクションしている人もいるでしょう。
ただし、持ち出せるガンの数には限りがあり、考えられる情況に柔軟に対応できるガンをメインに考えてください。
ガンを選定する時の判断基準は各自色々でしょうが、自分はこのように考えます。

弾丸の入手が比較的容易なこと。
信頼性と耐久性が高く、マルファンクョン、ジャムが起きないこと。
軽く小さいこと。
銃声が小さいこと。
連射性が高く装弾が容易なこと。
精度が高いこと。
マガジンが豊富にあり、ホルスター、ダットなどの専用装備が整っていること。

この条件から逆算していけばそれなりの結論は出るはずです。
マグナム級のハンドガンやライフル、また遠距離を狙うボルトアクションライフルなどは一切考慮には入れません。
理由は説明するまでもありませんね。

自分であれば、マグプルマサダ×2、ベネリとレミントンのショットガン×2、MP5A5×1、グロック17×2
これが車両を使って持ち出せる限界でしょうか?




他に弾やマガジンなどを考えると重量的にも厳しいのですが、どのガンも全て使用する弾、マガジンに互換性があり、路上からインドアの戦闘まで全てに対応できます。
またどの弾もメジャーな弾ですので、実弾の入手も容易であり、種類も豊富です。
これからの苛烈な毎日を考え、他の装備を多少削ってでもこちらの装備を優先すべきと自分は考えました。
残念な話しですが、戦うべき相手はゾンビだけでなく、暴徒や略奪者たち、そして武装した彼らのほうが遥かに危険な存在となります。
リビングデッドが街中をうろつく情況に陥っても争いをやめない人類というのも、真に愚かな話しなのですが・・・

続いてゾンビとの戦闘を考えてみましょう。
戦術的には彼らの移動速度と音に反応して集まってくるという習性が問題になります。
成人男子の歩行速度が時速4キロほどですから、人間を襲うゾンビの移動速度を時速6キロ程度と見積もります。
時速6キロ÷6=1000メーター、10分で1000メーター接近するとした場合、アサルトライフルで接近してくる彼らを確実にヘッドショットできる距離を200メーター程度と考え、交戦限界距離、つまり安全圏の50メーターも含めると全員が全力で戦える戦闘時間は、一分半ほどしかないことになります。
ゾンビが接近してくれば射撃速度も速くなり精度も向上しますが、同時に銃声に惹かれて次々とゾンビも集まってくるので、それこそ幾ら弾があっても足りなくなり、攻撃方向だけでなく全周囲の脅威の度合いも飛躍的に増大していくことになります。
襲い来る津波に向かって銃撃しているような物で、個人用小火器の代表である近代のアサルトライフルでさえ、リビングデッドの群れには無力であることがお分かりかと思います。
したがってゾンビとの戦闘は、極短時間で少数を相手に出来るだけ音を立てないように、距離をおいての戦闘を考えるべきであり、そして十分に移動できる余地があり、クリアな視界が確保できる状況下での戦闘が望ましいことになります。
逆に、狭く入り組んで見通しの効かない情況では非常に危険であり、十全な火力を展開できないまま全滅しかねないという事が分かりますね。
そのため各自の装備にも一工夫必要となってきます。
まず服装に気をつけることです。
我々はBDUになるのでしょうが、手足や首など噛まれやすい部位に厚めの雑誌などを巻きつけ、ガムテープを巻いて補強します。
首を噛まれると一撃で終わってしまうので、ストールを分厚く巻いて歯が通らないようにする工夫が必要です。
そして各自が必ず小型のバールを装備するのが望ましいでしょう。
鍵がかかっているドアや窓の破壊から近距離でのゾンビとの戦闘にいたるまで万能な道具であり、腰のリグにぶら下げていてもたいした負担にはなりません。
深い森の中、住宅密集地、ビルの間の路地、密集した地下街、そして夜間・・・物陰から飛び掛ってくる彼らに対して絶対に必要な装備です。
特に大都市とその近郊などは、その人口の密集度に比例して脅威の度合いが高くなり、いつどこから襲い掛かってくるか分からないのです。
奴らの歯や爪を絶対に素肌に触れさせてはなりません、かすり傷で全てが終わってしまいます。
このように常識を超えたバケモノとの戦いは非常に困難を伴い、一瞬も気を抜くことは出来ないのです。

次に予定通り自宅を脱出し、各メンバーが無事集合地点に集まった時点から話しを始めましょう。
まず何人集まったかを確認します。
各メンバーにも当然家族や恋人、友人がいるわけで、一人の兵士が戦闘で守れる民間人はせいぜい1~2人が限界なのです。
例えば一人が両親と兄弟一人を連れてきたとしても10人で30人の非戦闘員をゾンビの攻撃から守らなくてはならない計算になります。
どう考えても無理なことは考えなくても分かりますね。
したがって非戦闘員をとりあえず脅威度の低い場所に数名の護衛を置いて潜伏させ、残りの者が作戦行動に従事するといった行動パターンになります。
彼らにも武装させれば?
なんて話しも出てきそうですが、なんの訓練も受けていない一般人にガンを渡すことは、暴発事故や早まっての射撃など、いらぬ怪我人を出したり、作戦をぶち壊して危機的状況に陥ったりと、ろくな情況にならないであろう事ははここで保証しておきます。
映画のように、ガンを手にした瞬間に一般人がトッブシューターのような射撃技術を披露するなど、正に映画の中だけの話なのです。
むしろガンを欲しがる彼らに、絶対に自動小銃など手渡してはいけません。
とりあえず点呼が終わったら一ヶ所に集めるか、各自の車両に戻し落ち着かせます。

続いてメンバー全員を集め、情報と必要な装備を交換します。
これからの行動を決めるためです。
一番理想的なのは生活物資の豊富で頑丈な拠点に立てこもることです。
これが可能ならば殆どの問題は一挙に解決してしまうのですが、そんな都合の良い話しがこの危機的状況で簡単に転がっている訳はありませんね。
映画のように無人のショッピングモールに立てこもる事が可能であればいいのですが、暴徒の攻撃で破壊され、略奪しつくされていると考えるべきです。
したがって取るべき行動は次の二つになります。

①安全な拠点を探すための車両による移動の旅。
②現状の人間が立てこもって生活できる場所に心当たりがあるとして、その拠点を偵察、可能なら奪取する。

自分は生活圏に余り目立たずに立てこもれるような場所が、何箇所か覚えがあります。



長い話しになるだろうなぁ。とは思いましたが本当に長くなりそうです。
余りサバゲとは関係ない話なのですが、せっかく遊びにいらしていただいた皆様が退屈せずに読んでいただければ幸いです。
書き始めは問題なく筆が進んだのですが、実は締めくくりを全く考えていない事に途中で気が付きました。
どうやって終わらせるかは本人も謎です。

では、また。












    










  


Posted by TALON  at 18:31Comments(0)

2015年05月02日

AKを考えてみましょう。

こんにちは、MBホーネットです。
いよいよGW突入ですね。
皆さん、サバゲ楽しんでますか。
夏に向かうこの季節は暑くも無く、ゲームをするにはくちょうどいい気温ですね。
ただ夕方になると少々冷え込んできますので、汗をかいた身体を冷やさないようにしてください。
また空気が乾燥しているうえ、日中は結構な気温になったりもしますので、休憩中は十分な水分補給をしてください。


今回はAKというガンのお話をしてみたいと思います。
このところフィールドでも良く見かけるようになりました、東側の代表選手みたいなガンですね。
これほど各国の軍に正式採用されたアサルトライフルは、おそらくAKだけでしょう。
また紛争国のニュースなどでも必ず目にするライフルですので、広く一般の方々にも見覚えのあるガンですね。
映画などでも悪役などが使っていることが多いので、悪者が使うガンというあまりありがたくないイメージもあるようです。

話をトイガンに戻しましょう。
自分も2丁所有してちょっと前までは普通に使っていました。
どちらもマルイ製で中身はまったくのノーマルですが、精度には問題なく良いガンです。
ただ西側のガンとはまったく設計思想が異なるためにM4などから持ち変えるとかなり扱いに戸惑うかと思います。



左がAK102、右側がAK47βスペッツナズです。

東側の兵器特有の泥臭さと頑健さを感じるデザインです。
西側のスラリとしたスマートなアサルトライフルを見慣れると、かなり奇異に見えるのではないでしょうか。
実際にサバゲに使ってみても、M4に比べ色々と扱いづらいガンであることがすぐに分かるかと思います。

短く滑りやすい小さなストック。
マグウェルが無いため、マグチェンでは一々ガンに目を落とさねばならず、構造上素早いマグチェンが難しい。
マガジンが長く大きいため、車内などの狭い空間では扱いにくく、伏せるときは上体が高くなってしまう。
グレネードやバーチカルグリップを着けるとマガジンに干渉してマグチェンがやりづらい。
ダットやスコープを着けるには専用のマウントが必要になり、取り付け位置にレールのような自由度が無い。
への字型に曲がったストックは、M4に馴れた人間が撃つと弾が下にそれる。
セレクターのポジションがセーフティから、フルオートそしてセミオートと西側と逆なため、セミフルを間違いやすい。
サイトに癖があり、西側のサイトに馴れてしまうと非常に狙いづらい。

AKを使っているユーザーから聞こえてくる欠点はまぁこんなものでしょうか?
これだけを見ると「何だ?、全然使えないガンじゃないか。」という感じになってしまうかと思います。
中には、購入を考えていたけどやめよう。なんで人もいるかも知れませんね。
しかし、ここであきらめてしまうのは大きな間違いかも知れませんよ・・・・
確かに西側のガンに比べて扱いの難しいガンなのかもしれませんが、採用したロシア軍が使えないガンをAK47から数えて70年近くも第一線で使っていることが、このライフルの優秀さを示している最大の証明だと自分は考えます。
確かに色々と欠点のあるガンではあります。ただ100%理想通りのガンなどこの世には存在しませんし、与えられた道具をいかに使いこなすかが、兵士やゲーマーの実力であることもまた確かです。
ではどのような点がAKが優れたアサルトライフルであるか考えてみましょう。

まず各国軍が正式採用しているアサルトライフルのレプリカを、我々ゲーマーはフィールドという戦場で使用しているわけです。
したがって採用している軍の要求するミルスペックに沿って設計されているアサルトライフルというガンを、それなりに理解しなくてはならないという事です。
当然、西側と東側では異なる設計思想でアサルトライフルは作られているわけですね。
ではAKというアサルトライフルは、どのような使用条件を想定されたガンなのかという事を考えてみましょう。

サバゲで使う程度のガンにそのような面倒なことを考えるのは、自分だけなのかもしれません。
昔から道具に関しては割と淡白な目で見る性分で、ガンに対しても使えるか使えないかという感覚でしかいまだに見ることが出来ません。
したがって、どのガンが好きとか、このガンがかっこいいなどと感じたことは余り無いのです。
このような捻くれ者なのですが、そのおかげか自分が手にする道具を見誤った経験というのは記憶にありません。
自分の眼には、あばたもえくぼ。には絶対に見えないからです。
そのような自分の感覚から見ても、AKというガンは曖昧さの無い、潔い設計思想のように思われます。
もちろん、どのような仕様基準を軍はカラシニコフ氏に要求したかは自分なぞには知る由もありませんが、このガンを使ってみると、余り訓練度の高くない兵士でもそれなりに使えるような設計であることがすぐに分かります。
余計な物はいっさいつけない、またそれは生産性の向上につながり、同時に故障する所が無く、また兵士の訓練時間の短縮に繋がります。
おそらく、様々なモジュールがごてごてと付いたM4の半分も訓練時間は必要としないのでは無いでしょうか。
またドラグノフからRPKのようなSAWまで全てAKと基本操作や照準器が同じ物であり、操作やサイティングは同様に扱えるというの取り扱いの互換性もあります。

まず撃ってみて一番感じるのはサイトシステムのアバウトなことではないでしょうか?
サイトレディアスも異常に短く、まるでハンドガンのようなシンプルすぎるサイトシステムですね。
リヤのタンジェントサイトには1000メートルまで目盛ってありますが、1キロ先の人間に、このサイトで当てるには神業的なスキルが必要で、まぁ冗談の部類に入るでしょう。
しかし構えてみれば、AKとマサダのサイティングに対しての考え方の違いが分かります。

この画像はガンをサイティングしている情況を想定して目の位置から撮影した物です。
上がAK、下の画像はマサダのBUSからサイティングしている画像です。





正面の冷蔵庫にマズルを向けているわけですが、その大きな違いに気が付きますか?

そうです。
マサダに比べAKの方がはるかに視界が広いことです。
逆にマサダの視界の半分はサイトに遮られてしまいます。
これもはっきりとした設計思想の違いを物語っています。
マサダは正確な照準を目的とされ、AKは接近した状態での戦闘を得意とするガンであると考えます。
セーフ状態から次のポジションがフルオートというセレクターの機構もそれを物語っています。
照準した時の前方視界が広いという事は、サバゲにおいても大変なアドバンテージとなりえます。
交戦距離がせいぜい40メーターという情況では、大兵力同士が正面からぶつかった時にいちいち精密に狙っている余裕などありません。
去年青森での大規模戦では、ゲーム終了数分前に中央のフラッグに両軍が突撃したために凄まじい弾幕の応酬となりました。
最前線に参加している兵からの直撃射と後方からの仰角射が雨のように両軍に降り注ぎ、自分もチェストリグの360発を2分とかからずに使い果たしました。
自分は射程ギリギリと思われる辺りにいたのですが、それでも一瞬たりとも足を止めることが出来ません。
動きを止めた瞬間、複数の銃口が自分を指向するのが分かります。
敵の火力が優勢で前線を突破することが出来ず、タイムアウト。自分もシャワーのような集中砲火を浴びてあっさりと戦線離脱でした。
このような情況では射界の広いAKは、射撃を加えながらを目の動きだけでガンを中心に左右に視線を振ることが出来ます。
つまり200メーター前後から敵味方が入り混じるような、非常に接近した情況での戦闘を想定したガンなのではないかと自分は考えます。
このような特性を持つAKに一番近いガンは、ショットガンかもしれません。
高速で移動するターゲットを両目で捕捉するために、邪魔になるようなサイトなどいっさいありません。
射撃におけるサイティングは全て勘に頼るショットガンにはサイトなど邪魔物に過ぎないのです。
AKの射撃にも似たような感覚を覚えます。
突撃の声を上げ、小銃を撃ちまくりながら敵陣地めがけて突っ込んでいく。
対戦中のヨーロッパ戦線での赤軍兵士のような戦闘思想を色濃く引きずったガンなのかもしれませんね。
という事は、サバゲにおいてもそのように戦うのが正しい使い方なのではないでしょうか。
狙いにくいとかマガジンがでかくて邪魔だとかチマチマしたことを考えないで、ドカドカ撃ちまくりながら最前線に突入して駆け回り、思いっきりフルオートを敵にぶちかますのがAK本来の戦い方なのかも知れませんね。
きっと楽しいと思いますよ。
初めての交流戦とか、大規模な大会に足を運んだりした時などに、時々こうしたゲーマーに当たる時があります。
最初の交流戦などで自分が指揮を取る時はベーシックな戦法をとるので、たまにこのような元気のいいゲーマーに防御線を突破されたりしてびっくりする時があります。
一人の人間の活躍が大規模な戦いをひっくり返す事などありえない話なのですが、サバゲというゲームも何が起きるか分からないものだとつくづく考えさせる一面であります。

さて、その扱いづらいAKの使い方のコツのような物を幾つか説明したいと思います。
まず交換可能な外装バーツは自分の身体に合わせて交換してしまうのが一番でしょう。
上の画像で紹介したとおり、どちらのガンもそれなりにパーツに手を入れてあります。
ただ自分の場合、交換ではなく付け加えることで自分流にチューニングしています。
102を例に取って説明しましょう。
まず、102の外見上の特徴にもなっているパイプハイダーは旧AKのハイダーに交換しています。
これだけでだいぶ銃声が静かになりました。
続いてアングルタイプのバーチカルグリップ。
ごつごつしたプラスチック丸出しのハンドガードでは握りづらく手も滑るので最初に取り付けました。
Tバータイプの物と比べて、自分にはこちらのほうが相性が良いようです。
全く人間工学を考えていないメタルストックは、頬付けの使用感が最悪で寒いときなど皮膚がくっつきそうです。
マグパイプを取り付けてM4用のストックに交換するのが手っ取り早いのですが、AKのイメージを壊したくないので、自家製のチークピースを装着しています。
頬付けやサイティングが非常に楽になりました。
密着感の乏しいストックパットにはAKパットを装着してあります。
これが有る無しではまったく感覚が変わります。
自分の持っているAKには全てこのパットが付いています。
この程度手を入れるだけで、無骨一辺倒なAKもだいぶ扱いやすくなります。
ただ、一つだけどうにもならない問題があります。
なぜなのか分かりませんが、マルイのAKはサイトのウィンテージ調整が出来ないのです。
もちろん取り説にはフロントサイトを回すことによって左右の調整が可能とは書いてますが、そんなことでは全く変わりません。
実銃のAKではフロントサイト自体を左右に動かすことによって調整している訳で、その機構から言っても取り説通りの調整では何も弾道は変わりません。
いかにフロントサイトをいじろうが、現状では30メーターほどで50センチは左に着弾がずれます。
不思議な話です。

このように役立たずのサイトなので、他のユーザーの方々にも同じ悩みを持っている人は少なくないかと思います。
ちょっとしたアドバイスを、
AKのTバータイプのリヤサイトでは暗いところや咄嗟の照準では前後のサイトを合わせるのはかなり難しいかと思います。
自分は戦闘照準ではリヤサイトは殆ど使いません。
フロントサイトの頭をリヤサイトのラインからちょっとはみ出させるような感じでターゲットを照準に捉えます。
完璧にサイティングのスタイルにガンが乗っている状態では左右に弾がずれることはありませんので、フロントサイトだけでターゲットを捉えるのです。
25メーター前後で喉を狙うと20センチ程上に着弾します。
この撃ち方をマスターすると、25メーターのヘッドショットに3秒もあればお釣りが来るようになります。
興味があったら練習してみてください。


GWは体験入隊希望者のご案内とかキャンプとか青森への遠征とか中々多忙です。
天候が安定しないこの時期なので、天気だけが気がかりですね。
皆様も様々なイベントやあちこちのご旅行など出歩く機会が多い事と思います。
車両や海山の事故なども集中する時期でもあります。
皆様お気をつけてGWを楽しんでください。

では、また。


















  


Posted by TALON  at 21:24Comments(0)