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Posted by ミリタリーブログ  at 

2015年12月27日

チームを作ろう!

こんにちは、MBホーネットです。


年末に向けての忙しさで、今年中に更新を諦めていましたが何とかなりました。
皆さん元気してますか?

タロンの活動は11月で終了。来年1月からはインドアでの練習活動に入ります。
夏のシーズンには出来なかった事の予習復習と、新たな技術知識を学ぶ時期となるわけです。
ゲームを出来ないのは残念な冬ではありますが、このように自分たちの技術知識を確認するには必要な時なのかもしれません。

さて、今回のお話は「チームを作ろうっ!」です。
自分はこの歳になるまで幾つかのチームを経験しました。
最初のチームではサバゲというより戦闘の基礎的な知識と戦闘射撃を教わり、次のチームでは小規模だったメンバーを、リーダーと自分を含む2人のサブリーダーで纏め上げ、数人のメンバーから最大50名以上の名を連ねるチームを作り上げました。
三人のリーダーが各自努力した結果がこのような形になったと言えます。
そのチームには10年以上在籍しましたが、ちょっとした齟齬が原因でチームを離れることになりました。
その時に、このような不始末者の後を追って脱退してきた数名のメンバーと発足したのが、現在のブラックタロンというチームです。
自分が抜けてもチームにあまり影響のないように多少の調整をしてきたつもりだったのですが、そのメンバーたちがごそっと抜けてきたと聞いたときには多少の眩暈を感じた物でした。
そこから初めてもう10年近くなりましたでしょうか・・・
まあ、このような経緯もあり、これからチームを立ち上げようと考えている方、またチームの運営に悩みを抱えているリーダーの方々に自分の体験談が何らかの参考になれば幸いです。

まずチームを立ち上げようと考えている方々。
チームを立ち上げるのは、考えるよりもいたって簡単なことです。
仲間内での数人のゲームに物足りなさを感じて大々的にメンバーを募集、より大人数でのゲームを楽しもうとチームを結成。
という話しで事が進む状況が多いのではないでしょうか?
他にも様々なきっかけでチームを作ろう、またはチームを作りたいと考えている方たちが結構いらっしゃるかと思います。
上にも書いたとおり何人かが集まり、作ろうと考えれば簡単に作れます。
あとはネット上にホームページを作り、サバゲ専門誌にメンバー募集の広告でも打っておけば、時間の経過と共に徐々に問い合わせが入り始めるでしょう。
大学時代の4人の仲間たちとチームを立ち上げてから半年後にHPに届いた問い合わせから話しが進み、入隊したい。または体験入隊を希望します。という段階に話が上手く進んだとします。
良く晴れた当日、2人の体験入隊者が来ました。
挨拶を済ませ、簡単なプロフィールを伺うと、1人は全くの初心者の若く可愛い女性で、装備も殆ど持っていません。
もう1人は5年ほど他のチームに在籍していて、あなたよりずっと年上のベテランゲーマー。
最近こちらに転勤してきたそうで、中々社会的な地位も高そうな落ち着いた男性です。
さて、女性のほうは興味と不安が入り混じった表情をあなたに向け、男性は思慮深い表情であなたの顔をじっと見つめています。

ここであなたはこの2人にどのような話を切り出しますか?
どのようにチームやサバゲのことをこの2人に説明していきますか?
初心者とベテランゲーマー2人の質問に、全て納得できる答えを返すことが出来ますか?
ごく限られた時間で、自分たちの作ったチームのアピールを過不足無く伝えることが出来ますか?

どうでしょう。
まず最初の関門です。
他人と話すことや説明したりすることが苦手だ。などと言っているようでは、残念ですがチームの責任者は務まりません。
今までは友人同士でそのような事を意識せずにサバゲを楽しんでこれたと思うのですが、正式にチームを立ち上げるとなると、このように他人との折衝や交渉事はごく当たり前にこなさなくてはならなくなります。
まず体験入隊者にチームを理解していただかない事にはチームのメンバーが増えることも無く、チーム自体も行き詰ってしまいます。
他にも、例えばフィールド地権者との交渉や徐々に友好チームを作っていく為の他チームリーダーとの様々な情報交換、チーム内での不和が生じたときの対処など、様々な局面で常識的な判断と、真意を相手に伝え納得させなければなりません。
まずチームリーダーとしての一面には、このように交渉能力の高さが必要であると考えます。
ここまでのお話で、こんな事自分には無理っ!と考える方たちもいるかもしれません。
他のメンバー達と相談して誰もやりたくないというのであれば、ここで断念するのも一つの方法です。
まず、チームを作るというのは一面識も無い他人をチームに迎えていくわけですから、チームの運営には当然様々な責任が伴ってきます。
それを最初から果たせないと考えるのであれば、いずれチームそのものが分解します。
せっかくチームを作ったものの、ほんの1~2年で消えていくチームの殆どがおそらくこの辺りの問題を解決できないからではないでしょうか?

チームを運営していく実務家としての一面、ガンを取り扱うシューターとしての一面、戦術家としての一面。人を正確に判断する目と状況を理解する能力も必要となっていきます。
もちろん自分一人でこんな事を全てこなせるような偉人はそうもいないでしょうから、当然手分けしてその責務に当たる事になります。
それがサブリーダーという事になります。
チーム発足時に本人の了承と共に任命し、きちんとした役割分担を決めておきましょう。
どのような形でも人が集まる組織という物は、トップから下に至るまで三角形の組織体系となるので、最初にトップの体制をしっかりと固めておくことです。

次に重要と思えるのは、チームのカラーや方針をしっかりと決めてしまう事であると自分は考えます。
この事は難しい問題でもあります。
確かにチームのカラーを決めてしまうと、それ以外の目的や趣味の方向の違うゲーマーたちの入隊は難しくなります。
また逆に、どなたでもどうぞ、楽しくやりましょう。というようなメンバー募集の文面をよく専門誌で見かけますが、サバゲが一大ブームになっている現状では余り魅力と感じない文面と思います。
このようなチーム運営でよいのであれば、わざわざチームに入隊せずとも有料フィールドに遊びに行けば済むことなのです。
10年前の時代であればチームの存在自体が少なかったので、サバゲを中心として他方にも趣味を広げる様々な方たちが入隊したものですが、青森県のような地方にも有料フィールドが増え始め、ネットで見かけるチームメンバーの募集も凄い数に登ります。
このような状況では、誰でも楽しめるチームです。ではいささかインパクトに欠けます。
さらには、入隊したもののやはり自分たちの求めるモノとそぐわないのであれば、いずれチームから離れていきます。
以前自分が所属していたチームでは、とにかくメンバーを集める事を一番と考え、間口を広く取りました。
当時組織としてまとまったサバゲチームが珍しく、自分も含むトップ3人と様々な役割を割り振られたメンバー達の努力もあってか、最盛期には毎回体験入隊者が訪れるような状況となり、入隊希望者の教育担当だった自分は大忙しで、殆どゲームに参加できないような時もありました。
先に書いたとおり、50名を超えるメンバーを抱えるチームにまで大きくなりました。
チームを率いて、青森、岩手、遠く仙台まで遠征し、様々なチームとの交流戦やイベントに参戦して、恥ずかしくない程度の戦果を挙げてきました。
楽しい時代ではありましたが、チームの面倒をみる立場の自分として、いささか無視できない問題も感じていました。
それはメンバーの定着率です。
大学生が多かったせいもあり、毎年卒業や転勤でチームを離れるメンバーの数も多かったのは確かですが、それだけでは説明出来ないモノも感じていました。
当時、10人の入隊者が一年後に残っているのはわずか3人程度なのです。
色々と自分なりに考えてはいたのですが、ハッキリとした結論は出ず、また運営が忙しかったこともあってこれといった対策も取れませんでした。
そのチームを離れ、別なチームの責任者としての目で見ると、なんとはなくですが原因が分かるような気がします。
それは、間口を広く取りすぎたため。というのが理由の一つであるように思われます。
他にも色々と自分たちに見えなかった問題が沢山あるのでしょうが、ガンというとてつもなく大きく深い趣味を、サバゲという一本の細いローブでひとくくりにしようとしたところに無理があったように思います。
実際に当時ウェスタンを趣味とする年長の方とちょっとした接触をもつ機会を得たことがあるのですが、お互いの感覚とガンの趣味や方向性に合致する所は、殆ど見られませんでした。
たまたま転勤でこちらに来ていたようでしたが、それでも彼の部屋の見事なコレクションを拝見させていただき、いくつも興味深いお話しを伺いましたが、やはりお互い根底は違うところにあるように感じられました。
彼の場合生活そのものの根底にウェスタンがあり、その中の欠かせないピースの一つとしてコルトのシングルアクションやウィンチェスターのレバーアクションが存在するのであり、自分のように最も対人戦闘に優れたガンを状況に合わせてセレクトするという考えはありえないようでした。
また射撃においても初弾の速さに1000分の一秒を競う彼と、火力の優先とチームでの連携を考える自分では、接点を見出すことは出来ませんでした。
ただ、非常に驚いたのは西部劇では必ずといって見かける、シックスシューターが生み出すファースト・ドローの凄まじい速さでした。
お返しに自分がお披露目したのは、グロックによる複数のターゲットに正確にダブルタップを刻む技術です。
お互いにこの事だけは認め合って握手の後お別れしました。
方向性の違いはあれど、非常に興味深い時間だったと今でも思います。
ほんの一例ではありますが、このようにガンを趣味とする者たちには、その数だけ自分の考える世界があるのではないでしょうか?
ましてやこのブームの中では、コスプレを楽しむチームやガンのカスタムを楽しむチーム、色々なチームとの交流を楽しむチームなど、何らかの特色を持たないと、数多のチーム募集の中でその魅力をアピールすることは難しいかと思います。

続いてですが、チームをチームとして維持して行くことです。
自分としてはこの事が一番難しい課題のように思われます。

まず必要なのが、しっかりとしたチームのスケジュールです。
最初のうちは人数も少ないので、全員の予定を確認してから実施日を決定する事になるのですが、それなりの人数が在籍するようになったら、例えば月に隔週で実施しますといった具合に、定期的に予定を組んでしまう事です。
これによって仕事や家庭の都合といったごく当たり前の問題にも対策を立てやすくなります。
出来るだけ在籍しているメンバーにゲームに参加する機会を与えることによって、チームの運営に活気が出てきます。
次にチームの目標をしっかりと実施することです。

タロンではガチでサバゲを楽しむチームです。と内外に当たり前に話してますから、それに沿った運営を実施しています。
ただし、やった。のではなく、実際にメンバーの実力を引き上げて、目に見える形に仕上げてやることです。
それはやがてタイムに現れ、戦果として目に見えてきます。
それを確認したら、各自とチームに何がしかの目標や課題を与えることにしています。

この辺りの事がぼやけてくると、最初と話が違うっ。とか、最近余り面白くないね。などという不満がチームメンバーの間にささやかれたりしますので、自分たちで実際に実施できる。又は得意な、あるいは好きな事をチームのカラーの特色として掲げるのが、無理のないスムーズなチームの統括に役立つ事と思います。

続いてやらなければならないのが、様々な問題を解決していくことです。
これは事の大小に係らず、必ず対処してください。
チームというのは人間の集団を纏めていく事になります。
問題を見てみぬふりをして無視しているようでは、メンバーの間に不信が生まれ、チーム責任者としての求心力をなくしていきます。
同時にチーム内におかしな派閥を作らせない事も大事です。
これを許すようではチームの中に別なチームが出来上がるようなもので、更に反対勢力も生まれるので、中立派も含め最低3派にチームが分裂します。
このようなチームでは最早チームと言えないのではないでしょうか?
チーム内の雰囲気も悪くなり、ゲームの出席率も目に見えて減ってきます。
更に対立が酷くなればチームは空中分解です。
このような事のないように、しっかりしたリーダーシップを発揮してください。

ではどのようにリーダーとしての役目をこなしていけばいいのでしょうか?
古参の方々であればあるほど、一口では説明が出来なくなるのではないでしょうか。
難しい問題である事は自分も重々承知しています。
これが会社であれば、給料のため、出世のためと、家族のためと少々の問題が会社内部にあったとしても、組織についていくモノなのですが、趣味の世界の集まりではいささか勝手が違ってきます。
考えるまでもなく、趣味というのは各自が楽しむための時間ですから、無理や我慢をする必要はないわけです。
自分の好きなことを追求するのが趣味なのです。
更には男という生き物は自分の趣味に対しては妥協したがらない生き物です。
常に趣味の世界を追求する事には時間と予算をつぎ込み、熟練すればするほど己の実力を行使したくなります。
このような集団を纏め上げてチームとして形を作っていくわけですから、ある意味、会社を運営していくよりもシビアなセンスが必要な時もあるでしょう。
したがって、これが正解っ。というような答えは自分のような若輩者には到底出せません。
ただ、多少のアドバイスは出来るのかも知れません。
これは自分の経験からお話しましょう。

まず必要なのはあらゆる問題に対して常に自分が決断することです。
リーダーシップとは何も威張り散らすような事ではありません。
問題に対して常に答えを出すことに尽きるのです。
何も常に1人で解決しろとは言っていません。
難しいと感じたらサブリーダーたちの助言も常に必要です。
但し、最後に判断を下すのはやはり、リーダーの仕事なのです。
では一番分かりやすい状況でお話してみましょう。

皆さんのチームはゲームスタート前のフラッグ周辺でどのようなことをしていますか?
ここで無駄話を許しているようでは、まずはリーダーの自覚が不足しています。
叱り付けてでもゲームに集中させなくてなりません。
そうでなくては敵に勝利することなど出来ないからです。
勝てないチームのリーダーなぞ居てもいなくてもたいして変わりません。
次にしっかりした作戦プランを立てる能力を身に着けることです。
常にあやふやなプランでは誰もそれに従いません。
そして重要なのは戦闘中に問題に直面した時です。
そういう時に限ってその場の全員があなたの顔を見るはずです。
その時に明確に指示を出せるか、または顔を背けてしまうかで、リーダーの評価は全く逆の物となる事は忘れないでいただきたい。
たとえ間違ってもいいのです。
間違ったと判断した時点で自分がやれる最善の手段をとればいいだけです。
一番困るのが指揮官が何の決断もせず、ズルズルと戦力をすり減らしていくです。
いわゆる無駄死に。というやつで何の戦術的価値の無い戦いとなります。
こんな状況ではフラッグに到達できるはずもなく、チームメンバーの疲労感も増すばかりです。
スタート前のミーティング時に、全員があなたを見る目つきで、メンバーがあなたを作戦指揮官と認めているかが分かります。

次にチームの運営に関しての立場、仕事という事になっていきますが、これもチーム維持には重要なことです。
まずは遅刻などしないことです。
朝集まってくるメンバー達に声をかけて歩きます。
挨拶を交わし、冗談を飛ばします。
この時点で何か問題を抱えているメンバー達が自分に相談してきます。
「すいません、バッテリー忘れてきました」「次のゲームに友達を連れてきたいのですけど・・・」「ガンの調子がヘンなのですけどちょっと見てもらえませんか?」
解決できる問題に対しては全て対処し、ゲーム開始前に解決できるよう便宜を計ります。
この時には自然と仲のいいメンバー同士がそれぞれ集まっているので、どのような集団となっているか覚えておきます。
新人やなかなかチームに溶け込めないようなメンバーは、自然に自分のそばに置き目をかけておきます。
食事などの大休止にはジョークを飛ばし、ガンの話、世界情勢の話、戦争の話など、話題を常に提供し、常に笑いのあるリラックスした雰囲気を作ります。
陰気な者の周りにはだれも集まってきません。
同時に周囲を良く観察し、メンバーの表情や興味を持って聞いているかを観察していきます。
何か問題を起したメンバーを叱責する時も、決して感情で叱ってはいけません。
理性的に対処し、自分の間違いが本人やチームにいかに不利益な状況を及ぼすか理解させることです。
人間間の揉め事に対してもチームを間に挟んだ問題であれば介入し、中立的な立場で仲裁を計ることです。
それが感情的な対立であれば、双方に叱責を与え、解決の糸口を助言し、本人同士に解決を計らせます。
リーダーやサブリーダーとも問題あれば報告し、情報を一元化します。
また各責任者ともよく情報を交換し、現状のチームの方針を常に明確にしておくことです。
例えば、来月は遠征があるからチーム戦力の強化月間としよう。と、取り決めておけば○○さんの話しが違う、などというカン違いもおきなくなり、チームの方向性も定まります。

最後で最も重要なのはガンの管理取り扱いの問題です。
各チームで様々なレギュレーションやルールが定められています。
その大半はゲームをスムーズに進行するためと安全に関するものだと思います。
それらをリーダーが率先して守ることです。
ある程度組織の中での地位が向上すると、自分は特別でそんな事は無視してもかまわないというカン違いをされている方をたまに見かけますが、実際は全く逆の考えでいてもらわなくては組織の規律を維持できません。
自分の立場は規律を破るのではなく、守らせる側にあることを常に念頭において行動していただきたい。
たった一発の暴発事故で、最悪全てが終わってしまうという事はリーダーの頭の中に常に置いてほしいものです。


偉そうな事を散々並べ立てましたが、自分がチームを作っていく過程で実際にやってきたことです。
100パーセント実行できたなどとは恥ずかしくて決して言えませんが、自分のような者でも何とかやれたことです。
間違った判断も沢山あったかと思います。
ただその間違いに有形無形の形でフォローを入れてくれたメンバー達に支えられた事も事実です。
チームのトップが協力し合えば難しいことでは無いと思います。
いいチームを作ってください。

有料フィールドの誕生によって、我々チームを運営している側にとっては新人の確保は年々厳しくなっていきます。
サバイバルゲームが一般に広がっているこの時代は、チームにとってはある意味冬の時代なのかも知れませんね。

様々なコメントとアドバイスを下さった皆様方、今年もありがとうございました。
また来年よろしくお願いいたします。
今年最後のクイズです。
さて、敵はどこでしょう?上級編です。








では皆様、よい新年を迎えてください。
では、また。

2015年12月27日 
チームBLACK TALONリーダー、MBホーネット



















































  


Posted by TALON  at 19:59Comments(0)

2015年12月04日

電動ガンとアキュラシー

こんにちは、MBホーネットです。

めっきり寒くなりました。
ここ八戸でも幾度か雪が降りました。
ただ、例によって地球温暖化のせいなのか、青森市周辺ではかなり遅い降雪だったようです。
反対に北海道では異常な積雪量が記録されました。
地球環境も次第に予測できない物に変化しつつあるようです。
とあれ、我々庶民はこれからの冬に向けてのタイヤ交換や安い灯油の確保、積雪に向けてのスノースコップの準備、暖房器具の設置など大忙しの12月となるわけです。
冬はイヤだなぁ・・・icon10


何回かに分けて、チームメンバーのガンを色々な話を織り交ぜて紹介していきたいと考えてます。
この通り自分がガンにかんしてうるさい男なのでその影響もあるのでしょうか?
中々個性的なガンを各自所有しています。
また、長年ガンを趣味としていながらストックのガンが一番と考えるメンバーもいて、その辺りの各自意見は中々面白いものだったりもします。


トップバッターは若手のN君です。
大学生時代にタロンに入隊し、現在に至るイケメン君です。




向かって左のガンがM4CQB.R、右のガンがソップモッド。
どちらもマルイの次世代M4シリーズですが、ご覧の通り最初の面影は全くありません。
CQB.Rは14.5inのバレル長、ソップモッド13inのバレル長で戦局に合わせて使い分けています。
外見だけではなく、中身も性格の違うガンに仕上がっています。
CQB.Rは中間距離での制圧を目的とした仕様で、電子制御デバイスを組み込んであります。
彼は学生時代からアーチェリーに熱心に取りくんでいて、その正確さと集中力は精密射撃に現れます。
室内練習でのアキュラシー訓練では、レディポジションからのクイックシュートでターゲットにワンホールを作り出します。
7~8メーターの距離で、1インチの隙間がバリケードにあれば、3秒以内に正確に撃ちこんでくるでしょう。

銃を趣味とする者たちに、ガンに要求する性能の中で絶対に外せない物のトップは、おそらく「精度」ではないのかと自分は考えます。
では射撃精度とはどのような物でしょうか?
一般にガンの精度を確認してみるには、ある一定の距離でペーパーターゲットを撃ってみることで分かります。
自分の電動ガンの精度はどのような物なのか、興味を持たない人はいないと思います。
では、実際におこなってみましょう。
まずは出来るだけ無風状態であることが望ましいので、室内で行うことが正確に測定する前提条件です。
もちろんエアコンなど空気の乱流を起すような条件は一切排除します。
安全面からも考えて当然、窓、扉も全部締め切り、密室状態を作り出します。
軽量で低速のBB弾にはドアから出入りする対流風ですら影響する可能性があるので、より厳密にテストしたいと考えるなら不安要素は全て排除します。
実銃ではレストに固定してのテストと、人間が撃ってみてのテストを比較することでガンの性能を検証します。
レストに固定しての性能が、そのまま100%の性能を人間が出せることはありえないからです。
固定射撃とは単にガンの精度だけを測定したものであり、人間がその能力を引き出すには、そのガンが持つ人間工学的な側面がどの程度設計に反映されているのかという事になります。
例えば必要以上の重量を持つガンでは、長時間に渡る戦闘に及んだ時兵士の両腕や上半身に及ぶ疲労は無視できない物になるでしょう。
これでは使用者が限られ、アサルトライフルとしての設計思想に疑問符がつくわけです。
実際に重量級のガンを使ってサバゲを楽しんでいるユーザーには実感できる話しでしょう。
続けましょう。
いきなり30メーターなどと考えず、まず10メーターもあれば十分な距離です。
用意したターゲットに3発づつ撃ちこみます。
ただし、1発ごとに数十秒もかけるような撃ち方ではテストになりません。
3発の射撃を一連の動作と考え、リズミカルに3発撃ちこんでみましょう。
ターゲットを確認してみます。
3発の間隔は何センチひらいたでしょうか。
重要なことはターゲットのセンターに何発入ったではなく、3発の集弾がどれだけ狭くまとまったかです。
この性能を集弾性能と言い、ガンの持つ性能の一つの目安となります。
言うまでも無く、グルーピングがよりタイトなほど性能が良いという事になり、最終的にはひとつの穴が開くだけとなります。
これを5回程度繰り返し平均値を取ってみます。
この値があなたが撃ったガンの精度という事です。
はたして満足のいく結果となるのでしょうか?
もし不満の出る結果となったとしても、即座にガンのせいにはしないでいただきたい。
最初に書いたとおり、あなたが撃ったガンの精度。なのです。
納得いかなければ上級者初心者含めて複数の人間に撃ってもらい、その精度を確認し、ガンの感想を聞いてみる事です。
皆が似たような精度であれば、このガンの能力はそこまでのものと考え、全員の意見を聞き、買い換えるべきかチューニングを施すべきか判断の材料とします。
皆があなたと逆の結果となった場合は素直に事実を受け入れ、精進に励むことです。
どちらの結果となってもガンの感想は聞いてみるべきでしょう。
どのようなガンでも大量生産の道具であるいじょう、必ずネガな部分はあるわけで、その捉え方も千差万別です。
自分が感じる感覚と他人の感じる利点欠点はどのような物になるのかは、そのガンを総合的に評価する指針となるはずです。
これ以上は個人の考え方となるのでしょうが、アバタもエクボ的な考えは自分は決してしません。
それがいつか自分の脚を引っ張ることになるかも知れないのです。

では、ガンの精度に問題が無いのに、まともなグルーピングが出せない状況をどのように判断し解決していくか考えてみましょう。
簡単に考えるなら、射撃姿勢の基礎が出来ていないという事です。
もっと分かりやすく言えば、トリガーを引いて弾が出るまでの間にガンが固定できていないということが、大きな原因となっている訳です。
これはガンを手にした初心者全てに言える事で、なにもあなただけの問題ではありません。
欧米に比べ、ガンを取り巻く環境が遥かに未熟な日本では、インストラクターを務めることができる民間人というのは極稀であり、天気のいい休日に射場や裏庭で子供たちに熱心にガンの撃ち方を教えてくれる父親という情景は、この国で見る事はおそらくありえないでしょう。
したがってガンの撃ち方がこれ全て自己流というのも、仕方の無い状況なのかもしれません。
しかしそう言ってばかりでは進歩のしようもないので、基礎的な知識をしっかりと学び、鏡の前に立って練習あるのみです。
自分の眼から見て、初心者や射的の下手な者の射撃姿勢の問題点は大きく分けて4つあります。

一つめは、ガンの構えが全くなっていない者です。
ここからがスタート地点なので、これが出来ていないと話にならないという事です。
左手、右手、頬、そして肩付けがバランスよく出来ていないと、常に銃口がフラフラと動き、命中という言葉には到底行き着きません。
しっかりとした4点支持を怠るとBB弾の弾道だけを見て撃つようになり、とんでもなく悪い癖が身につく事になります。

二つめは左手がまったく遊んでいることです。
射撃姿勢の出来ていない者の大半はガンを両手で支えています。
つまり荷物のように両手で持っているわけです。
このような姿勢では、ガンという細長い重量物が安定する事はありえないのはお分かりかと思います。
実銃では適切な肩位置にストックを押し付けている状況で発砲しないと、反動で銃口が暴れるので、連射などできなくなります。
更に反動のきついガンだと、ストックパットと肩に隙間があいた状態での発砲は怪我の元にもなりかねません。
悪化すると反動を体が恐れるようになり、発砲する直前に無意識に銃口を下に下げようとする「フリンチング」という症状が出始めます。
最悪地面を撃ってしまうようになり、矯正するには大変な努力が必要です。
トイガンには反動がないから関係ないのでは?
このように考える方たちも大勢いるかと思いますが、その考えも間違いです。
どのようなガンであれ、反動を無視する事はできないので、設計上、反動を考慮したデザインとなるわけです。
それを無視した射撃姿勢を取っても、まともに当たるわけが無いということです。
実銃から型取りしているトイガンも、当然その理屈に従わなければならないという事ですね。

三つ目は、サイティングです。
照準の基礎知識がない者が殆どです。
これは初心者向けの専門誌などによく掲載されています。またネットでも簡単に調べられるので、ここでの説明は省きますが、本人の認識不足という事です。
この程度の知識すら覚えようとしない者がダットサイトやらスコープやらに飛びついて、射場やフィールドで当たらない事に不満を述べている状況を何回か目にした事がありますが、むしろその状況で当たるほうが不思議です。
勉強しましょう。

四つめは、「トリガーコントロール」です。
トイガンの世界では余り耳にしない言葉かも知れません。
実銃の世界では、トリガータッチは射撃精度に直結する重要な発射機構の状況として、当たり前に認識されています。
これはトイガン雑誌では説明している記事を見たことがないので、簡単ですが説明します。
ガンと言う機械の目的は単純に銃弾を前に撃ち出すことです。
ただこれだと余り意味がないので、狙った所に正確に当たるよう、常に研究開発がなされてきました。
構造的な能力の向上と共に、それを取り扱う側からも様々な要望が上がってくるわけであり、その機構を使いこなす技術も必要となってきます。
その中でも重要になるのはトリガーコントロールと言われる物です。
ちょっと実験してみましょう。
右手を開いた状態で人差し指を曲げてみてください。
人差し指に引っ張られて他の指も動くはずです。
では右手をガンのグリップを握ったような状態にして、左手の親指をトリガーに見立てて人差し指で引いてみてください。
手首や腕のどこかが動くはずです。
この動きがガンの照準に影響します。
これは練習次第で幾らでも軽減させることが出来ます。
次に問題になるのはトリガーのタッチです。
一番分かりやすいのはトリガーの重さです。
トリガーの引きが重ければ。どうしてもガンが動いてしまいます。
実銃では、軍用小銃で大体3.5キロ、精密照準が必要な競技用のガンだと、2キロ以下になるようです。

続いて最も重要となるのがトリガーの切れ、つまりトリガーが落ちるタイミングを掴めるか。ということになります。
このタイミングを掴みずらいトリガータッチだと、精密な射撃やクイックショットには向かないガンだという事になります。
照準がピタリと合った瞬間に銃弾が発射されることが理想的な訳で、タッチが曖昧なガンはタイミングを合わせることが難しくなっていきます。
接点の接触でピストンを起動させる電動ガンだと機械式のトリガーと違い、タッチが曖昧です。
更に停止状態のピストンをギアを介して起動させるために、どうしても狙ったタイミングよりも遅れてしまいます。
動かない的を撃っているだけではたいした問題とは感じないかも知れませんが、スピードを競うような競技や移動する的を撃つような時は大きな障害となります。
ベレッタやシグのようなダブルアクションのガスハンドガンを撃ってみれば一番分かりやすいと思います。
特にマルイのソーコムMk23とマルゼンのワルサーP99の固定スライドを撃ち比べてもらえればはっきりと違いが分かります。
片方は、ガリゴリ、ガチン!とハンマーが落ちるのに対し、もう一方はツゥ、チー、バチンとハンマーが落ちます。
どちらが撃ちやすいかは言うまでもありません。
電動ガンのトリガーシステムでは構造上このような事を再現するのは難しいことかと思いますが、トリガーのストロークを短くしたり、電子制御化することでレスポンスだけはある程度解消できます。
自分が使っているマサダは、実銃に近いトリガータッチを再現しているので、トリガーシステムだけは非常に気にいっているのです。
接点の接触による通電ではなく、マイクロスイッチを使っての起動なのでトリガーを引いていくと、ある部分で抵抗を感じ、そこからカチッとトリガーが落ちます。
これだけは他のメーカーのガンにはない物です。



左側のガンです。
ソップモッドを買い込んで、一瞬にしてこのスタイルになったようです。
中身はこれといって手を入れてませんが、モーターをサマリアル.コバルトモーターに換装してあります。
リコイルウエイトも外しているのですが、これもまたとんでもないレスポンスとなっています。
電子制御デバイスと比べてもひけをとらない反応はすばらしい物があります。



構えてみましたが軽量でバランスも良く、確かに接近戦では扱いやすいガンだと感じました。
全長で1インチ程度短いだけですが取り回しも良いようです。
バリケードやブッシュの間を潜り抜けていく状況を想定して造ったガンなので、ほぼ本人の要望通りのガンになったといえるでしょう。
面白い形状のアングルグリップですが、見た目同様に軽く、そして見た目以上にグリップしやすいですね。
凶悪な形状をもつスパイク付きのフラッシュハイダーとバリケードストップは今流行の都市市街戦仕様。
非常に軽量なキーモッドシステムのハンドガードの効果と、軽量な各種アクセサリーのためフロントが軽く、長時間の戦闘でも両腕にかかる負担はだいぶ軽減されますね。

取り回し、重量、アクセサリーの効果、トリガーレスポンスの向上などが良くまとまったいいガンだと思います。
こんないいガンを手にしていてマトを外すようだと、なんの言い訳も出来ないです。



ヨーロッパでは中東からの移民難民問題とテロが激化しています。
アメリカではまた乱射事件。
中東ではIS
と周辺諸国を挟んで各国の思惑が入り乱れ、非常に複雑な様相を呈しています。
攻撃機の爆撃だけでは必要な効果が得られないので、いずれ地上軍の出兵が現実化して来るでしょう。

来年の年明けも暗いニュースから始まりそうですね。
では、また。
























  


Posted by TALON  at 18:56Comments(4)