2017年02月24日

「敗北」とは・・・

こんにちは、MBホーネットです。


立春を向かえ暦の上では春という事ですが、ここ八戸では未だ冬真っ盛りといったところです。
ほとんど雪の降らない八戸なのですが、今年は積もっては融けまた積もっては融けを繰り返しています。
おかげで早朝のロードコンディションは最悪です。
3月からはいつもお世話になっている有料フィールドがひとつ営業再開となります。
今年もそろそろシーズン開幕といったところでしょうか。
皆さんも交通事故や転倒事故には十分注意してください。


前回のお話は勝利についてでしたが、今回はその対極にある、敗北について考えてみましょう。
勝敗は兵家の常。という言葉がありますが、当然サバゲにもこの言葉は当てはまるわけで、勝敗を意識せずにフィールドに立つゲーマーというのは存在しないかと思います。
ゲーム自体を楽しむ事が我々ゲーマーの目的となるのでしょうが、その先にある勝利を掴み取りたいという欲求も当然存在するわけです。
激しい戦闘を勝ち抜いて一本の矢のようにフラッグに突き進む時、あるいはチームの包囲網に捕らわれた敵兵達を、握りつぶすように粉砕してフラッグへの道を切り開く時の瞬間は、何物にも代えがたい独特の興奮を感じるのではないでしょうか。
自分も、このアドレナリンが沸騰する瞬間が大好きです。
反対に奮戦空しくフラッグを落とされてしまった時の無念さも人一倍感じる性格です。
この負けず嫌いの性格が今のチームを造ったと言っても、過言ではないかと思います。
ここ一番の危機に敵を抑えきってくれた時や、大規模戦でも臆する事無く、果敢に攻めにいくチームメンバーの背中を見ていると、時折誇らしいモノを感じる時がありますね。
さて、自画自賛はここまでとしましょう。
皆さんもいいチームを造ってください。

実際の戦場とは違ってほぼ同じ条件で対戦する事になるサバイバルゲームですが、なぜか勝敗が偏るときがありますよね。
確かにメンバーの経験や技術的な差という事はあるでしょうが、ランダムにチームをレッドとイエローに分けてしまうわけですから、有料フィールドでは極端な戦力差というのも考えがたいと言えるでしょう。
逆にチームの交流戦で負け続けとなるといささか話が変わってきます。
実力差がありすぎるチームとの交流戦というのならまだ分かりますが、ほぼ同じ実力のチームどうしの交流戦で負け続けというのはちょっと問題ですね。
勝ち負けが拮抗するなら話も分かりますが、負け続けるという状況が続くようでは、根本的に何かを見直さなくてはなりません。
他のスポーツでは一日に一度対戦して勝敗を決めるというのが通常ですが、サバゲの場合は一日に数回から多い時には十回以上対戦する事になります。
仮に一日に八回ほど対戦したとしましょう。
優勢なチームは勝ち続けるための作戦を考え続ける必要がありますが、同じ対戦相手に一日八回もバリエーションの異なる作戦を組み立てるのはかなり難しいのではないでしょうか?
少なくとも自分のような凡才には無理な話です。
負けているチームのリーダーやメンバーはこの辺りの事を良く考えてみる事です。

フィールドでやっている事は双方同じようなモノで、何か特別な事を実行しているわけではありません。
それなのに勝てないという事は、なにか致命的な見落としがあるのではないか?
自分はそのように考えます。

まず、自分たちは本当に勝ちたいのか?
と言う、根本的な問題に戻って考えてみましょう。
リーダーやサブリーダー達が真剣に勝つための方策を練っていても、他のメンバーが談笑しているようでは到底勝つことなどできません。
メンバー達の頭の中には雑談の話題しかなく、サバゲのことなど、もうどうでもよくなっているからです。
チーム全体がこのような雰囲気になっていたとしたなら、自分であれば突然重要な用事を思い出し、荷物をまとめてさっさと帰ります。
これ以上ここにいても疲労感が増すばかりで、何も得る事がないからです。

別に御通夜のような雰囲気になれというわけではありませんが、勝利に対する欲求と適度な緊張感はつねに必要です。
有料フィールドに遊びに行っている時でも、自分は勝つための方策をいつでも考えて行動しています。
休憩時間はチームメンバーに冗談を飛ばして、できるだけリラックスした雰囲気を作ります。
戦闘に問題があった場合は即座に対策を立ててメンバー達に伝達し、次のゲームで対処させます。
フィールドに入ったら気持ちを完全に切り替えて作戦のみに考えを集中し、メンバーとミーティングを取り、全員の行動を一元化します。
緊張とリラックスした状況を交互に作り、メンバーの精神的疲労を和らげる工夫をします。
優勢なときはメンバーの行動に油断をつくらないように、逆に押されている時は最後の瞬間まで絶対に気を抜かせないように十分に言い聞かせ、全員の表情を確認します。
求める物は勝利のみです。

まずメンバー全員に勝ちたいという意欲を持って行動してもらわない事には話は進みません。
またフィールドに足を運んでいただいた対戦チームの方々にも失礼な行為に当たります。
せっかくの交流戦です、真剣に楽しみましょう。

負け続けている状況では、まずメンバー全員の士気がどの程度の物であるか見極める必要があります。
どのようなスポーツ、戦いでも、メンタルにおける問題を外して考えることは絶対にできません。
勝とうとする意欲の無い者に、勝利の女神が微笑んでくれる事は絶対にありえないのです。
何度負けようが、メンバー達の表情が戦う意欲に満ちているのであれば、いずれ道が見えてくるモノです。
どんなに細く遠い道でも、見えているのなら勝利という目的地にたどり着くことは可能なのです。
自分たちの目の前を通り過ぎようとする女神の両足にしがみついてでも、勝ちをもぎ取るくらいの気迫が必要です。
逆にそのような道が一切見えてこない時、それこそ、手も足も出ない。という状況をサバゲでの「敗北」であると自分は考えます。

敵と戦った結果、完全に撃破され、敵に背を向けて部隊が逃げ散っていく状況を指して敗北と表現するようですが、サバゲにおいての敗北とは、どうやっても絶対に勝ち目がない。あるいは次回に対戦したとしても勝機が全くつかめない。というような状況に追い込まれてしまった時が、敗北なのです。
幸運なことに、ここまで追い込まれた経験は自分にはありませんが、サバゲチームとして非常に惨めな状況であろう事は考えるまでもありませんね。
勝利を得るために勝ち方というものがあるように、同じ負けるにしても負け方というものがあります。
もし自分がどうしても勝てない状況に落ちいったとしたら、戦い方をを180度切り替えます。
勝ち負けを競う戦い方ではなく、威力偵察主体の戦闘として編成や作戦を組み替えていきます。
つまり敵側の弱点や攻撃能力を探る戦いにシフトするわけです。
当然全メンバーに状況を説明し、出来るだけ情報を収集します。
そして一日のイベントが終わり、笑顔で友好チームを送り出した後に本当の戦いが始まるのです。
できれば全員で、少なくとも主要メンバー全員で、今日の戦いの問題点を徹底的に洗い出します。
相手チームと自分たちの違いは何か?、負け続けた最大の要因は?、どこに弱点があるのか?、自分たちに足りない物は何なのか?・・・
話し合うことは幾らでも出てくるはずです。
この事実を自分たちの改善につなげ、次の戦いのためにチームの能力向上につなげていきます。
そして敵の弱点となるべき所を探り出す事ができたら、それを織り込んだ作戦を組上げて全員で検討してみます。
最初のうちは中々難しいかも知れません。
しかし何回か繰り返すことで、いずれは何らかの対処方法が出てくるはずです。
次の交流戦の機会にその作戦を敵チームにぶつけてみるのです。
上手く通用するのか?全員の気持ちは不安でいっぱいでしょう。
その反面、全力で戦い、敵から勝ちをもぎ取った時の喜びと興奮はひとしおでしょう。
この瞬間チームとしての強さも一段ステップアップしたと言えます。
この状態が自分なりの負け方と考えます。
自分たちより強いチームなど、この国には幾らでも存在するでしょう。
もしその強いチームと戦って負けることがあっても、決して敗北とはしたくありません。
次の戦いでは絶対に勝ちに行く。
その意志力がチームとしての強さに繋がっていくのです。

サバゲはリアルな戦闘ゲームです。
ネットゲームのように続けていけば、経験値が上がり、強くなっていくなどという事はありません。
また、チューンしたガンを装備したからといって、ネットゲームのように劇的に何かが変わるというような事もありません。
強くなる、強くなりたいと言うなら、装備などではなく、自分自身とチームを鍛え上げていくしかないのです。

次に、士気というものについて考えてみましょう。
戦いにおいてこの「士気」という要素は絶対に外す事ができない、最重要なファクターとして自分は位置づけています。
実際の戦場においても、味方の士気を上げるために様々な方策を尽くした将軍たちの記録を歴史の中に垣間見る事ができます。
正確なお話しは忘れてしまいましたが、紀元前中東のとある戦いで、兵力1万2千の味方が2万近いの敵と対峙した時のことです。
今にも戦いが始まろうかという時に、突如砂煙とともに5千の援軍が訪れ、しおれていた味方の士気が一気に上がり、歓声に包まれたという
史事を読んだことがあります。
実はこの援軍は勝ち目の無い状況に追い込まれた指揮官の謀略でした。
腹心の部下に命じて夜間に密かに部隊から2千の兵を引き抜き、早朝に援軍に見せかけて駆けつけさせたのです。
しかも馬にロープを括りつけて物を引きずり、大きな砂煙を上げて駆けつけてきたものですから、2千が5千の援軍に見えたわけです。
対する敵側としては、今にも戦おうとする出鼻をくじかれ、砂煙とともに現れた大群が敵に回ったわけですから、一気に士気が落ちてしまいます。
数の優劣だけではありません。
指揮官としても、予想外の援軍の到着に対処する時間も作戦も取れず、圧倒的に不利な状況のまま戦いに望まなくてはならなくなるわけです。
敵陣から聞こえてくる歓声に、さぞや恐怖心を煽られたのではないでしょうか?

このような事例だけではなく、ハリウッドの戦争映画などでも、主人公が戦いの前に語る演説に、兵たちが興奮して右手を突き上げるシーンを良く見かけますね。
このように士気を高めるのは指揮官の最も重要な仕事の一つであります。

ではチームの士気をあげるにはどのような方法があるのでしょうか?

最も重要なのは、メンバー全員が自信を持つ事です。
まずはメンバーが自分たちを、そしてチームを信用できなくては全く話しになりません。
困難な状況にぶつかった時こそチームの真価を問われる瞬間です。
自分の能力と仲間たちに不安と不信を抱えていたのでは、戦う以前の問題です。
どのようにしたら自信を持てるようになるかは、賢明な皆さんはもうお分かりですよね。

次に重要と考えているのは初戦の戦果です。
どんな事でも最初が肝心です。
最初の戦いでこちらの攻撃力を印象付けるような戦闘を展開して緒戦の勝利をもぎ取ります。
もしかしたら、敵チームは強力なのではないか?
このような意識を感じると、メンバー間に嫌な雰囲気が漂いだします。
否が応でも作戦指揮に目に見えぬ圧力がかかり、 同時にメンバー達の精神的疲労も誘う事になり、二戦目の対戦に不安を覚えるようになるでしょう。
この状況だけは実際の戦闘もサバゲも全く同じである。と言えます。
つまりは、戦っているのは同じ人間である。という事を決して忘れない事です。

古今東西、そして未来においても、戦っているのが人間である以上、人間と言う生き物の心理的な側面を無視しては戦闘は語れない物です。



寒い寒いと言いながら徐々にですが、春の香りが鼻先を掠めるようになりました。
夜が明ける時間がだいぶ早くなりましたね。
もう少しの辛抱です。

では、また。


           
                                              




































Posted by TALON  at 22:51 │Comments(0)

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