2015年05月19日

もしも・・・

こんにちは、MBホーネットです。

楽しかった連休も終わり、ようやく平常モードに頭が切り替わったようです。
連休最終日にチームの若い連中を連れて青森に遊びに行ってきました。
最終日なのに40名近く集まり日差しも最高でした。

ただ物凄く風が強く、まともに弾が飛ばないばかりか、砂嵐状態で目も開けていられない状態でのゲームとなりました。
このような悪条件下のゲームというのも中々珍しく、若い連中にはいい経験になったかと思います。
雨降りなら大きな大会でもない限り中止してしまえばいいのですが、多少の強風下ではよほどのことが無い限り中止とはならないでしょう。
20メーターすら真っ直ぐ飛ばない状態での戦闘となると、遠距離での射撃戦では殆ど弾が届きません。
つまり見えているのに弾が当たらないというジレンマに陥ります。
若手連中も中々当たらない事に、かなりてこずっていたようです。
帰りに某回転寿司で食事をしながら戦況を確認したら、ヒット数がいつもの3割以下という結果にちょっと意気消沈気味のようでした。
彼らもタロンに入隊して3年がたち、それなりに射撃の技術も身についているのですが、今回はこの射撃の腕に足元をすくわれたのです。
射撃の技術が向上すればするほど遠距離からの攻撃で敵を倒そう考えます。
これは当然の事で、誰でもこのような傾向となります。
好天で穏やかな一日であれば問題ないでのしょうが、屋外でのゲームが基本であるサバゲでは、ゲームの最中に雨が降ってきたり風が吹いたりなどという事は当たり前と考えなくてはなりません。
当然射撃のタイミングも、それに合わせたものに考えを切り替えなくてはフラッグに接近することすら難しくなります。
常に自分の戦闘スタイルが通用すると考えるのは戦術の硬直化となり、勝てるはずのゲームをひっくり返されるような事態に繋がります。
フィールドと戦況そして天候に合わせた戦術の切り替えを柔軟に考えることは前提条件であり、またそれをこなせるように日ごろから訓練をしておくことが、前線を押し上げるアサルトマンとライフルマンには当然必要なこととなってきます。
「こんな事になるなんて思わなかった」
このような泣き言は聞きたくありませんね。
サバゲには想定外と言う言葉は通用しません。


今回は少し砕けて、その想定外なお話をしてみましょう。
先日面白い記事を目にしました。
米軍が実際に作ったシュミレーションなのですが、その内容が、もしゾンビが発生した時の対処方法を前提としたシュミレーションだったようです。

http://search.yahoo.co.jp/search;_ylt=A3aX5EwE_FpVPWgAA_WJBtF7?p=%E7%B1%B3%E8%BB%8D%E3%81%8C%E3%82%BE%E3%83%B3%E3%83%93&search.x=1&fr=top_ga1_sa&tid=top_ga1_sa&ei=UTF-8&aq=&oq=&afs=

笑ってはいけません、実際にカナダの議会では、わが国のゾンビ対策はどの程度の物か?というような質問をした議員がいます。
また対ゾンビ用の住宅を売り出した住宅メーカーや、アンチゾンビ用のアサルトライフルなんて物もあります。

もしも・・・



凄いガンですね。
ゾンビを相手にする前に持ち歩けるのか心配です。

またゾンビ事件に対応するためのガイドブックが、大真面目に販売されてれていたりもします。
ためしにウェブで「対ゾンビ用・・・」と検索してみてください。
信じられない物が大量にアップされています。

そこで、「もしも、リビングデッドパンデミックが実際に起こったら!?」
というちょっと斜め上なお話をしてみましょう。

ゾンビ映画といえばガンは欠かせない物ですね。
実際にガンが手元に無い情況では生存率が一桁違ってくるかと思います。
ですので、海外と同様に自動小銃やハンドガンがアメリカ並みに手に入るという前提で考えてみましょう。
対するリビングデッドですが、移動スピードは早足程度、腕力は生きている人間の二倍、視覚よりも聴覚に敏感、噛みつかれたり体液が体内に入るといずれゾンビ化する、脳を破壊しないと倒せない、簡単な道具を使う程度の知能は残っている。
という古典的な設定で話しを進めてみましょう。
今流行りの走ってくるゾンビが相手だと、狂犬病に罹患した肉食動物を相手にするようなもので、集団に襲われた場合殆ど勝目はありませんのでここでは除外します。

時は201x年5月、穏やかに晴れた日曜日のAM09:00情況が動きます。
ベッドから離れ朝のコーヒーを味わっていたあなたの耳に車の衝突音が聞こえます。
近い、と判断したあなたは二階の窓から向かいの道路に目をやると、送迎用のマイクロバスが民家の軒先に突っ込んでいる情況があなたの目に映ります。
複数の悲鳴と怒号が交錯し、パニック状態に陥っているようです。
素早く着替えたあなたはパトカーや救急車が来るまでの間救助の手伝いをしようと現場に向かいます。
現場に到着したあなたは信じられないモノを目にしました。
人間を引きちぎり、むさぼっている亡者の群れを・・・
自宅に飛んで帰ったあなたは、テレビのスイッチを入れました。
東京も似たような情況のようです。
パニックで逃げ惑う人々を背景に女性レポーターが青ざめた顔で何かを必死に訴えています。

ここからはあなたの判断で全てを決めていかなくてはならなくなります。

この場合テレビやラジオ、インターネットなどの情報より己の目で見た物を信じましょう。
まず正確な情報をつかむまで、また大規模なパニックを恐れた政府機関やメディアが、死体が動き出して人間を襲っている。などという事態の発表をギリギリまで控える可能性が高いからです。
まず慌てる事無く、自分の周辺で何が起きているか正確に判断しましょう。
理知的な判断をする人間ほど、目の前で起こった現実をなんとか理屈で判断しようとします。
ここで思考を切り替えないと、この状況下で生き残っていく事の最大の障害となります。
次に自宅に立てこもるかどこかに移動するかという判断になりますが、自分なら数日間自宅に立てこもります。
何の目標もなくパニック状態の街中に飛び出して行っても群集と大渋滞に移動は妨げられ、特に市内からの脱出ルートや幹線道路は完全に
塞がるでしょう。
大渋滞のど真ん中にハマッている情況でゾンビの群れに襲われては、ひとたまりもありませんね。
パニックが、そして情況が一段落するまで事態を静観し情報を集め、次の段階に移行するための準備を整えます。
この準備の時間が非常に重要です。
まず電気ガス水道インターネットなどのインフラが動いている内に出来るだけの準備を整えることです。
ここでのあなたの行動がその後の生存率に直結すると考えてもいいでしょう。
映画のように一階部分の窓をふさぐといった大仕事は時間と資材の関係から考えても無駄になる可能性が高く、釘を打ちつける大きな音は近隣のゾンビを引き寄せるだけになるので、差し迫った危険が無い限り必要ありません。
それよりも戸締りを確認した後、水、食料、生活必需品と武器を二階に運び込みます。
洗車用のホースを使って水のラインを二階に作り、携帯用のコンロやキャンプ用品、頑丈なブーツやロープ、大工道具、電子レンジ、スマホの充電器・・・、冷蔵庫が小型の場合はそのまま二階に運び込みます。
通常の生活に必要と思われる物は全て運ぶのです。
続いて駐車場の車を玄関前に移動させ、中には缶詰や水などを積んでおき、必ずロックしておきます。
いよいよ運ぶ物がなくなったら階段の中段程度のところにたんすやロッカーなどを設置して釘で打ちつけ、頑丈なバリケード作ります。
情況が許せば、ロープなどを使って一階に降りられるような構造にしてもいいでしょう。
続いて、ベランダや屋根からロープやはしごを使って車のそばに下りられるようにしておきましょう。
このように生活空間を二階に限定することで、いらぬ気配や生活騒音を抑えられるので逆にゾンビに進入される危険性も減ります。
また略奪者などの奇襲を受ける可能性も減り、バリケードの構築などの手間も最小限となります。
屋根に上がればそれなりに遠くを見渡すこともでき、利点のほうが多いのです。

とりあえず、ここまでで一段落です。
次にサバゲチームのメンバーと連絡を取ります。
現状を報告し、いずれ脱出した時の集結地点などを確認し、その日が来るまで定期的に連絡を取り合うように取り決め問題点は出来るだけ解決しておきます。
そして、ガンロッカーを開きます。
中にあるガンはあなたが実際に所持しているガンで全て実銃であると考えてください。
趣味で物凄い数のガンをコレクションしている人もいるでしょう。
ただし、持ち出せるガンの数には限りがあり、考えられる情況に柔軟に対応できるガンをメインに考えてください。
ガンを選定する時の判断基準は各自色々でしょうが、自分はこのように考えます。

弾丸の入手が比較的容易なこと。
信頼性と耐久性が高く、マルファンクョン、ジャムが起きないこと。
軽く小さいこと。
銃声が小さいこと。
連射性が高く装弾が容易なこと。
精度が高いこと。
マガジンが豊富にあり、ホルスター、ダットなどの専用装備が整っていること。

この条件から逆算していけばそれなりの結論は出るはずです。
マグナム級のハンドガンやライフル、また遠距離を狙うボルトアクションライフルなどは一切考慮には入れません。
理由は説明するまでもありませんね。

自分であれば、マグプルマサダ×2、ベネリとレミントンのショットガン×2、MP5A5×1、グロック17×2
これが車両を使って持ち出せる限界でしょうか?

もしも・・・


他に弾やマガジンなどを考えると重量的にも厳しいのですが、どのガンも全て使用する弾、マガジンに互換性があり、路上からインドアの戦闘まで全てに対応できます。
またどの弾もメジャーな弾ですので、実弾の入手も容易であり、種類も豊富です。
これからの苛烈な毎日を考え、他の装備を多少削ってでもこちらの装備を優先すべきと自分は考えました。
残念な話しですが、戦うべき相手はゾンビだけでなく、暴徒や略奪者たち、そして武装した彼らのほうが遥かに危険な存在となります。
リビングデッドが街中をうろつく情況に陥っても争いをやめない人類というのも、真に愚かな話しなのですが・・・

続いてゾンビとの戦闘を考えてみましょう。
戦術的には彼らの移動速度と音に反応して集まってくるという習性が問題になります。
成人男子の歩行速度が時速4キロほどですから、人間を襲うゾンビの移動速度を時速6キロ程度と見積もります。
時速6キロ÷6=1000メーター、10分で1000メーター接近するとした場合、アサルトライフルで接近してくる彼らを確実にヘッドショットできる距離を200メーター程度と考え、交戦限界距離、つまり安全圏の50メーターも含めると全員が全力で戦える戦闘時間は、一分半ほどしかないことになります。
ゾンビが接近してくれば射撃速度も速くなり精度も向上しますが、同時に銃声に惹かれて次々とゾンビも集まってくるので、それこそ幾ら弾があっても足りなくなり、攻撃方向だけでなく全周囲の脅威の度合いも飛躍的に増大していくことになります。
襲い来る津波に向かって銃撃しているような物で、個人用小火器の代表である近代のアサルトライフルでさえ、リビングデッドの群れには無力であることがお分かりかと思います。
したがってゾンビとの戦闘は、極短時間で少数を相手に出来るだけ音を立てないように、距離をおいての戦闘を考えるべきであり、そして十分に移動できる余地があり、クリアな視界が確保できる状況下での戦闘が望ましいことになります。
逆に、狭く入り組んで見通しの効かない情況では非常に危険であり、十全な火力を展開できないまま全滅しかねないという事が分かりますね。
そのため各自の装備にも一工夫必要となってきます。
まず服装に気をつけることです。
我々はBDUになるのでしょうが、手足や首など噛まれやすい部位に厚めの雑誌などを巻きつけ、ガムテープを巻いて補強します。
首を噛まれると一撃で終わってしまうので、ストールを分厚く巻いて歯が通らないようにする工夫が必要です。
そして各自が必ず小型のバールを装備するのが望ましいでしょう。
鍵がかかっているドアや窓の破壊から近距離でのゾンビとの戦闘にいたるまで万能な道具であり、腰のリグにぶら下げていてもたいした負担にはなりません。
深い森の中、住宅密集地、ビルの間の路地、密集した地下街、そして夜間・・・物陰から飛び掛ってくる彼らに対して絶対に必要な装備です。
特に大都市とその近郊などは、その人口の密集度に比例して脅威の度合いが高くなり、いつどこから襲い掛かってくるか分からないのです。
奴らの歯や爪を絶対に素肌に触れさせてはなりません、かすり傷で全てが終わってしまいます。
このように常識を超えたバケモノとの戦いは非常に困難を伴い、一瞬も気を抜くことは出来ないのです。

次に予定通り自宅を脱出し、各メンバーが無事集合地点に集まった時点から話しを始めましょう。
まず何人集まったかを確認します。
各メンバーにも当然家族や恋人、友人がいるわけで、一人の兵士が戦闘で守れる民間人はせいぜい1~2人が限界なのです。
例えば一人が両親と兄弟一人を連れてきたとしても10人で30人の非戦闘員をゾンビの攻撃から守らなくてはならない計算になります。
どう考えても無理なことは考えなくても分かりますね。
したがって非戦闘員をとりあえず脅威度の低い場所に数名の護衛を置いて潜伏させ、残りの者が作戦行動に従事するといった行動パターンになります。
彼らにも武装させれば?
なんて話しも出てきそうですが、なんの訓練も受けていない一般人にガンを渡すことは、暴発事故や早まっての射撃など、いらぬ怪我人を出したり、作戦をぶち壊して危機的状況に陥ったりと、ろくな情況にならないであろう事ははここで保証しておきます。
映画のように、ガンを手にした瞬間に一般人がトッブシューターのような射撃技術を披露するなど、正に映画の中だけの話なのです。
むしろガンを欲しがる彼らに、絶対に自動小銃など手渡してはいけません。
とりあえず点呼が終わったら一ヶ所に集めるか、各自の車両に戻し落ち着かせます。

続いてメンバー全員を集め、情報と必要な装備を交換します。
これからの行動を決めるためです。
一番理想的なのは生活物資の豊富で頑丈な拠点に立てこもることです。
これが可能ならば殆どの問題は一挙に解決してしまうのですが、そんな都合の良い話しがこの危機的状況で簡単に転がっている訳はありませんね。
映画のように無人のショッピングモールに立てこもる事が可能であればいいのですが、暴徒の攻撃で破壊され、略奪しつくされていると考えるべきです。
したがって取るべき行動は次の二つになります。

①安全な拠点を探すための車両による移動の旅。
②現状の人間が立てこもって生活できる場所に心当たりがあるとして、その拠点を偵察、可能なら奪取する。

自分は生活圏に余り目立たずに立てこもれるような場所が、何箇所か覚えがあります。



長い話しになるだろうなぁ。とは思いましたが本当に長くなりそうです。
余りサバゲとは関係ない話なのですが、せっかく遊びにいらしていただいた皆様が退屈せずに読んでいただければ幸いです。
書き始めは問題なく筆が進んだのですが、実は締めくくりを全く考えていない事に途中で気が付きました。
どうやって終わらせるかは本人も謎です。

では、また。












    















Posted by TALON  at 18:31 │Comments(0)

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