2015年11月17日

メインアームのアップグレード

こんにちは、MBホーネットです。


11月も後半に差し掛かり、師走に向けて皆さんお忙しいかと思います。
これからクリスマスにお正月と大きなイベントが続きます。
体調とお財布の管理だけはしっかりとしておきましょう。
また年末年始のバーゲンにボーナスをつぎ込もうとしている方は、あれもこれもと目移りしているのではないですか。
今、無理に買い込まなくても欲しい物など後から幾らでも出てきます。
その時までしっかりと貯金もしておきましょう。


さて、今回はメインアームの方向性についてお話してみたいと思います。

サバゲやシューティングを楽しむ私たちに絶対に欠かせないのが、ガンという存在です。
特にサバイバルゲームにおける戦場では、一発の被弾で即脱落というシビアな世界なので、相棒となるガンの選定はおのずと慎重になるかと思います。また、そうでなければ本来の意味でサバゲを楽しんでいるとは言い難いのではないでしょうか?
フィールドで見るチームの古参の方々や中堅を固めるメンバーのガンはどれも個性的で、同じM4でも各自のセンスが現れています。
けっして安くはない予算と時間をつぎ込んで作り上げたガンは体の一部となり、代替いの効かない物になっていきます。
長くガンを手にしていると、射撃の方法には二通りの技術があることに自然と気がつくかと思います。
一つはサイトなどの能力をフルに使った射撃の方法と、もう一つは言葉には言い表せない感覚の世界の射撃法方です。
前者の究極はアンチマテリアルライフルなどによる長距離狙撃であり、後者の代表は空中の移動目標を撃ち落とすショットガンであると言えます。
最も、どちらもその能力にだけに頼っているわけではなく、人間のセンスとガンの能力を自分の中でうまく織り交ぜることによってその性能を発揮させている訳です。
したがって説明書に乗っているスペックがいかに優れていようが、使っている人間が違和感を感じるようでは、ガンと人間双方の能力を十分に発揮できないという事になります。
例えばレストに固定したライフルの射撃精度が100ヤード2/1MOAの精度を出せるとします。
そのガンを人間が撃ったとして果たして同じ精度が出せるでしょうか?
答えはNOです。
言うまでもありませんが、軽自動車ですらその能力を100パーセント使いこなせる人間がいない事と同じ理屈です。
また、軽自動車でよたよたと危なっかしく走っている者にフェラーリを与えたらどうなるのでしょうか?
乗る前に辞退する者は、自分をよく知っている賢明な人間と言えるでしょう。
何も考えない、浅はかな者は、エンジンの始動方法も知らぬまま乗り込むでしょう。
ガンも全く同じ事が言えます。
いかに優れた能力を持っているガンでも、それを扱う人間の能力と知識によって大きく変わってくるのです。
まずはその辺りの状況をしっかりと理解した上でガンをセレクトしてください。
オーバースペックという言葉は、パーツだけではなく使う側の人間にも使われる言葉です。

ではどうすればいいのですか?
ということになってきますが、最初にすべきは基本的なガンの知識を得ることです。
今ではネットであらゆることが調べられるわけですから大した手間もかかりません。
次にその知識を自分が体現できるまでひたすら練習することです。
この二つを怠らない事が上達の最短距離です。
上達を目指すならこれ以外の道はありません。
もしインストラクターについて練習を行うような機会を得た時もけっして見栄を張らず、初級のコースから受講するべきです。
ガンの世界も技術や知識は日進月歩で進んでおり、今までの常識が過去のものであったりするので、新たな発見をすることがあるかもしれません。
日本ではインストラクターがついた訓練は数少ないので、その機会があれば有効に活用してください。
ただし、しっかりとした知識を身につけていないと、インストラクターの説明が全く理解できず、無駄になってしまう事になります。
以前スコープの有効性を自分に色々と説明してくれたチームメンバーがいましたが、ガンとスコープのセッティングを聞いてみると全く返事が帰ってこなくなりました。
驚いたことに彼はスコープの倍率の意味すら知らなかったのです。
この程度の見識でスコープを扱っても、単眼鏡以上の使い道が彼にできるとは到底思えませんよね。
いかに便利な道具であれ十分な知識がなければその能力を発揮することで出来ないのです。
逆に言えば、その能力を発揮できる人の事を、上手いというわけで、必要な知識と能力のバランスが取れているという事になります。

このように知識技術と共に練習勉強を続けていくと、自分のガンに何かしら不満や物足りないところが出で来るものです。
この時点でガンのチューニングを考えます。
チューニングと言うと直ぐに思い浮かべるのが内部パーツの交換ですが、これはもっと後の話です。
初心者でも簡単で効果の大きいチューニングは外部パーツの追加と変更です。
自分の体格、体力に合わせてパーツを交換するわけですから、その効果は絶大です。
例えばハンドガードにレールとバーチカルグリップを追加したとします。
常にガンをホールドする左手の位置が固定されるわけですから、それは命中精度にダイレクトに跳ね返ってきます。
しかし、フロントにレールとグリップを追加するわけで、同時にフロントの重量増加につながり、バランスも崩れていきます。
では軽量化を考えてみましょう。
ハンドガード自体を交換します。
最新のキーモッドタイプならその要求に十分に答えられると思います。
強靭なアルミ合金に無数のキーホールが開けられたこのハンドガードは驚くほど軽量で、外部パーツを取り付けても十分にお釣りが来るほどです。
フロントの軽量化は重心位置が後方に移動するために実際の重量より遥かに軽く感じられ、疲労も軽減されます。
また取り付けるグリップも、Tバータイプとアングルタイプでは使用感がだいぶ違うので、好みによってセレクトできます。
実銃では余りフロントを軽量化するとマズルジャンプの増加という弊害が出てきますが、トイガンでは無視できるわけです。
ストックの交換は腕の長さに合わせることが出来るだけでなく、肩付け、頬付けにに大きく影響します。
外装パーツは結構御値段が張る代物なのですが、その効果ははっきりと体感できるうえ、外観も大きく変わるので新鮮な感じがします。
こうして自分の感覚、好み、体格に合わせていけば、いずれオーダーメイドのようにピタリと嵌ったガンに変わり、あなただけのスペシャルメイドという事になります。
これだけで十分な射撃精度が得られ、サバゲでの撃破率も満足できる結果が出せると思います。

しかし、いずれはこれ以上を求めたくなるはずです。
この場合、飛距離、精度、発射サイクルの3つを考えると思います。
適正なパーツを組み込んで、セッティングを繰り返せば法で定められている範囲内でのパワー、飛距離と精度は求められます。
ギヤ比の変更とバッテリーとモーターの大出力化を求めれば、途轍もないハイサイクルも可能です。
だだし、これを求めていくと必ずネガな部分も出てくる事も理解してからチューニングにかかるべきです。
例えば多少飛距離を稼げたとしてもそれが精度に繋がるわけではなく、撃ってはみたものの敵が隠れてしまっただけということになるかもしれません。
精度を今以上に上げるにはパーツのポン付けだけでは絶対に無理な話であり、どのレベルで満足できるのか?、果てしないトライ&エラーの繰り返しとなりかねません。
ハイサイクル化の有利さは、瞬間的な制圧力の拡大だけであり、必要以上の弾の消費と独特の大きな銃声は自分の位置の隠匿性を一瞬で失ってしまいます。
利点だけではなく必ず出てくるであろうネガな部分も含めて、自分の戦闘スタイルに合わせたガンを作っていきましょう。
とは言うものの、これが手をつけ始めると中々終わりが見えてこなくなったりもします。
自分のマサダも、これで一段落と納得したものの、しばらくするとまた何か良からぬ虫が騒ぎ始め、なじみのガンスミスにまた無茶な依頼をお願いしたりしているわけです。

そういう訳で、外見上の変化はなくても、細かい変更や大幅なバージョンアップは常に行われています。
まあ、マルイのガンであればこれの半分くらいの手間で同程度の性能は出せるのかも知れません。
中華のガンには苦労させられます。
最も自分は撃つだけで中には一切手をかけない主義なので、本当に苦労しているのは別な人間なのですが・・・

メインアームのアップグレード

以前もちょっと書き込みましたが、ブラックのマサダファーストはフルオートを犠牲にしてもかまわないという依頼で、セミオートを追求してもらいました。
0.23~0.25弾を使用前提としたセッティングで、弾速のバラつきは上下1.5/Sec以下という恐ろしい精度を出しています。
但ししっかりと弾を選ばないと、これも宝の持ち腐れという事になりかねません。
実際に某メーカーの弾を使って弾速を測定したところ、上下20/Sec以上のバラつきが出てしまったことがあります。

メインアームのアップグレード

強力なパワーを生み出すハイトルクモーターを組み込んでいますので、このように簡単に金属がグリップに張り付きます。
下手をすると腕時計が壊れてしまうかも知れません。
その代わり、セミオートのレスポンスは他のガンでは全く比較にならないほどの追従性です。

そしてタンカラーのマサダセカンドは毎分1080発程度の軽いハイサイクル仕様の中近距離戦闘仕様として作ってもらったものです。
重量、バランス、発射サイクル、精度ともに良好な優等生で、なんの不満も無い優秀なガンです。
これで完成形として全くいじるつもりがなかったのですが、今回いつもお願いしているガンスミス氏から、とある依頼を受ける形で、今までと全く違う方向でのチューニングをしていただきました。

今までのチューニングといえば、バッテリー、モーター、ギア、ピストン、バレル、ホップチャンバー等をハイスペックの物と交換するといった機械的なチューニングがメインでしたが、最初にFETというトリガーシステムの接点を保護するシステムが開発されました。
これを組み込むと、出力の大きいバッテリーを使用してのセミオートの多用でもトリガー接点が焼けてしまうことはなくなりました。、
同時に通電効率が上がるので、レスポンスの向上やサイクルのレートが上がるといった副次効果もあるようです。
ただ、何かが原因でガンが暴走することがあり、危険なためにタロンでは一時FETの組み込みは禁止したことがあります。

そしてここ何年かで耳にし始めた電子制御デバイスというものがあります。
これは文字通り、電動ガンに回路を組み込んでガンを電子的に制御するという、既存のチューニング理論を全く覆すようなシステムが開発されました。
タロンの若いメンバーも使っているので何度か試射したことがありますが、最初に感じるのはプリコックがもたらす圧倒的なトリガーレスポンスでしょう。
更に発射レートを色々と選択できるという面白いシステムです。
これはチューニングの知識や、組み込んだ後のセッティングなどというモノが必要ないので、その辺りの知識の無い方でも取り扱いの説明書さえ理解できれば、組み込みが可能です。
高電圧のバッテリーを併用すると、更に早いトリガーレスポンスを実現することが出来るようです。
興味深いのはいかにレスポンスをあげようが、デバイスの制御システムの特性上ピストンクラッシュが殆どなくなります。
このようにいい事ずくめですが、フルでもセミでも1発ごとにモーターに逆回転をかけて停止させるのでモーター自体の消耗が激しくなります。
うちの連中も一年位でモーターを交換したようです。
同時にモーターも加熱していくので、セミオートでの消費弾数によってはモーターがオーバーヒートする可能性があります。
バッテリーの消費量も絶大です。モーターの回転と停止に2倍近い電力を消費するためですね。

と、まぁこのような欠点もあるわけです。
興味を持たれた方はもっと専門的な説明をしているサイトがいくつもあるのでそちらを参照してみてください。
何社からか色々なガンのデバイスユニットが販売されています。

ただし、このデバイスはトリガーレスポンスやサイクルモードを変更できるというだけで、射撃精度が上がるわけでも飛距離が伸びるわけでもありませんので、そちらに興味のある方には別なチューニングが必要です。

という訳でマサダセカンドに電子制御デバイスを組み込んでもらいました。
今までのメカチューンとは全く違った形のチューニングとなりました。

これは先に書いたように自分が望んだ物ではなく、依頼を受けたものです。
マサダⅡに組み込んだデバイスは、某国のメーカーが開発したマサダ専用のプロトタイプなのだそうで、そのサンプルモデルをデータ取りするためのモニターという事で依頼を受けました。
したがって、まだ量産ベースに乗っているモデルではないので、日本には数個か又は自分の物しか存在しないようです。
以上、お分かりのように一切の詳細は明かせませんが、先に書いたような欠点もかなり整理されているようです。
後は自分が使いまくってテストしてみる事になります。
いずれ、量産化の目処が立ちましたら、このブログでも、販売店を含め使用した感想なども紹介したいと考えております。




フランスで至上稀に見るほどの大規模なテロが発生しました。
いかな主義主張があれ、一生懸命生きている無関係な人間の人生を一方的に終わらせてしまうような権利は、誰にもないものであると、自分は確信しています。
謂われなき憎しみで他人にガンを向けることが、いかに愚かな事か、人類はなぜ気がつかないのでしょうか・・・

このようなテロ行為の早期終結と、亡くなられた多数の方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

ここ八戸でも蕪島神社という古くから有名な神社が、何らかの原因で焼失してしまいました。
今年は年末の蕪島イベントはなくなるでしょうね。
今年の最後は暗い年末となりそうです。

では、また。













































Posted by TALON  at 18:20 │Comments(0)

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