2019年02月17日

スポーツとしてのサバイバルゲーム

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
今年も、チームブラックタロン並びに当ブログをよろしくお願いいたします。

寒いですね。
今年の冬は暖冬だ。などというニュースを去年の秋の終わり辺りに耳にしたような気もしますが、自分的には暖冬とは感じていません。
確かに暖かい地方もあるようですが、北海道などは厳しい寒波が訪れていますし、この北東北の地でも寒風に身を竦めております。
12月から雪解けの4月中ごろまでは屋外でのチーム活動は休止中、屋内のみの活動となってしまいますが、ミーティングや戦術講義、またシーズン中に身についてしまってたおかしなクセを矯正してみたりと、ある意味重要な時期でもあります。
短い東北のシーズンに、足踏みしている余裕などありません。
今期も思いっきり戦って、満足のいく結果を残しましょう。
そのためにも、知識、技術、体力を常に向上させることです。
コタツの中でみかんを齧りながら、寒い・・・などと言って縮こまっている余裕などありませんよ。
来たるシーズンに向けて準備万端整えましょう。


今回はスポーツとして見るサバゲの側面を考えてみましょう。

自分の考えではモニターを見ながら指先で遊ぶモノをゲーム。リアルに肉体を使って遊ぶモノをスポーツであると認識しています。
どちらも楽しいモノではありますが、ゲームは精神的な娯楽、スポーツは肉体と精神双方の娯楽であり、楽しむためには自分の身体を使わなければならないスポーツと、指先だけを使えばいいゲームとの大きな違いはそこにあるわけです。
戦闘装備を身につけて野山を駆け回り、銃撃戦を展開するサバゲは、当然スポーツの範疇となるわけですね。
勝敗など全く気にしないと言うなら話しが別ですが、団体戦というスポーツであるサバゲに参加する以上、肉体を鍛え、技術を向上させる努力は当たり前に必要であるという認識が必要です。


ではサバイバルゲーマーとしての有効な肉体機能とはどのような物でしょうか?
まずは自分の体の能力がどの程度の物であるか、正確に認識する事から始まります。
何か他のスポーツを楽しんでいる方々はある程度自分の体力を自覚している事でしょう。
逆に何の運動もしていない人間には、自分の能力など全く分からないはずです。
この状態でいきなりハードなゲーム展開に突入してしまった場合、興奮によって自分の身体の限界を超えてしまっている事に気が付かず、体に故障を起したり、転倒による怪我、熱中症や急激な疲労による昏倒など非常に危険な状況に陥りかねません。
特に両足の関節の故障や筋肉、靭帯、腱の故障は治療が長引く事が多く、骨折やアキレス腱の断裂などとなると、入院生活を強いられる事になってしまいます。
このような事にならないよう、ゲーマーとしてしっかりした肉体作りを視野に入れた運動を心がけましょう。

自分の経験から言わせていただければ、サバゲーマーに必要な肉体機能は、
1.持久力
2.回復力
3.適応能力の高い肉体機能
4.関節の柔軟さ
5.バランス感覚
6.視力、聴力、嗅覚などの感覚能力の高さ
この6つが重要であると考えます。

順を追って説明していきますが、自分はスポーツ生理学などの専門分野を学んだわけではありませんので、あくまで参考程度と考えて頂いて結構です

1.持久力
簡単に説明すると、身体が要求される能力をどの程度維持できるかという目安です。
持久走という概念で考えていただければ分かりやすいでしょう。
どのくらいの距離、時間を走り続けていられるかという事ですが、当然サバゲにもこの能力が必要で、持久力の高い人間ほど安定して一日のゲームを続けられるという事になります。

2.回復力
ボクシングなどの格闘技はラウンドごとにインターバルタイムが入ります。
サバゲも15分のゲーム後には10分の休憩といった具合にインターバルが入ります。
最もゆっくりと休んではいられず、弾やガスの補充に水分の補給、新たな作戦の指示など忙しい10分間となります。
これらをこなしながら自分の体力を回復させなくてはなりません。
これもただ休んでいれば良いという物でもなく、その方法や回復力には個人の能力が大きく係ってきます。

3.適応能力の高い肉体機能
筋力、心肺機能、持久力のバランスが取れた肉体機能はあらゆるスポーツに有効なことは言うまでも無い話ですが、自分の場合はこのような機能とプラスしての適応能力という認識です。
恥ずかしながら自分の身体を例に取って簡単に説明します。
常に心がけているのは、右手で出来る事は左手でもできるように訓練している事です。
利き腕ほど器用ではありませんが、左手で刃物も扱えるし、箸を使ってご飯も食べる事ができます。
左右の握力は等しく40キロ、左腕は持久力に優れ、右腕は瞬発力の高い筋肉のセッティングとなっているようです。
左右の腕で均等に物を扱えるという事は、当然ガンの取り扱いにも大きく影響してきます。
そういう意味合いにおいて両腕両足、更には両目を等しく扱えるようにしましょう。

4.関節の柔軟さ
どのようなスポーツにおいても柔軟な身体は必須です。
関節が柔らかくなる事で関節の稼動域が広がるので、身体を動かす動作が楽になり疲れにくくなります。
また怪我や故障を起しにくくなり、基礎代謝も上がるため痩せ型の体質に変わっていきます。
血行も改善されるため、疲労回復が早くなるといった副次効果もあるようです。

5.バランス感覚
バランス、平衡感覚が優れている人ほど身体を無駄なく素早く動かす事ができます。
バランス感覚の優れた人間は、自分の体重の重心位置を無意識に操る事が可能であり、何かにつまづいた時でも簡単に体勢を整える事ができます。
昔最初に武道を教わった時、師範に言われた事は「手足を操るのではない、自分の体重を自在に操る事を覚えなさい」と言われた事があります。
まさにその通りでした。

6.視力、聴力、嗅覚などの感覚能力の高さ
この3つの感覚器官は索敵能力に直結します。
特に目と耳は最も重要なのは言うまでもありませんね。
但し、サバゲにおいての目と耳の重要さは少しばかり意味合いが違います。
確かに視力聴力が優れ、遠くの物が良く見え、小さな物音が良く聞こえることは有利な事となりえますが、これだけでは宝の持ち腐れです。
BDUに身を包んだ敵影をブッシュの中で索敵するには、ほんの僅かでも自然の中の違和感を見逃さない注意力が必須です。
この注意力+感覚器官が連動する事が優れた索敵能力に繋がっていきます。
また、意外と感じるかも知れませんが、嗅覚も欠かせないセンサーの一つです。
皆さんも風向きが変わったりフラッグ周辺で一瞬タバコやコロン、制汗スプレーの香りを感じたことはありませんか?

この6つを心がけて過不足のない身体造りを心がけてください。
但し、最初から身体に強度な負荷をかけるようなマネは謹んでください。
いきなりきつい運動を始めても身体が故障するばかりでなく、精神的にも無理がかかるので、長く続ける事が困難になってしまいます。
例えば走るにしても、事前に必ず準備体操で身体をほぐし軽く身体が温まってから、ゆったりと走り出し、心肺の調子が整ってからペースを上げていきます。
息が続かなくなったらペースを落とし、また走るという運動を繰り返します。
あせることはありません、身体が走るという運動に慣れていけば、そのうちに幾らでも走り続ける事が可能となります。
モチベーションを下げないために、走るコースや時間を変えてみたり、スポーツシューズを新調してみたりすると、走るという単調な行為にも弾みがつきます。
どの程度の頻度で運動するかで違ってはきますが、早ければ2ヶ月、遅くとも3ヶ月程度も走り続けられれば、驚くほど身体が軽く感じられるはずです。
当然その恩恵はサバゲフィールドで大きく現れてきます。
まず、装備の重量を余り感じなくなるでしょう。
スタートと同時に最前線に走り出したとき、他のメンバーたちに比べて簡単に先んずることが出来ます。つまり好きなバリケードやポジションを取り放題という事です。
敵側から見れば敵の前進速度の速さと言うのは大変な脅威となります。
予想外に早くポジションを取った敵に銃撃されれば、味方の足が止まってしまいます。
思うように展開できない状況での交戦を強いられ、機動力を活かせなくなります。
後は簡単です。
自分が指揮官ならチームの打撃力を左右どちらかに移動させ、密集状態の敵を十字砲火の中心に追い込んでいきます。
後は侵攻の邪魔となる敵を排除して、フラッグまでの通路を空けるだけです。
別に全滅させることはありません。
必要な敵とだけ交戦し、ごく少ない戦闘でフラッグまで侵攻できるコントロールエリアを一時的に確保できればいいのです。
但し、迂回挟撃とは諸刃の剣であり、そのリスクを十分に理解しての指揮を忘れない事です。

また話しが逸れてしまいました。
戻しましょう。
たまに勘違いしている人がいますが、一昔前のアクション映画のヒーローのような身体は、けして兵士の身体ではありません。
必要以上に多すぎる筋肉は逆に敏捷性を損ねます。
また筋肉が消費するカロリーや酸素量も多くなっていくので持久力に難が出てきます。大きく張り出した大胸筋に邪魔されて、両腕の稼動範囲に制限がかかり、更にチェストリグなど着けようものなら、足下がまったく見えなくなってしまいます。
大きな身体は必然的に被弾面積が大きくなり、身に着ける装備で更に膨れ上がるのです。
自分の体格に見合った必要な筋肉だけを鍛えれば、それでいいのです。
各国の特殊部隊系の兵士は、皆細鞭のように締まった身体をしている事からもお分かりいただけるかと思います。

仕事や私生活が忙しく、時間など取れないという方達も沢山いらっしゃるかと思います。
しかし、たった15分あれば近所を一周走ってくる事は可能なのです。
例えば、自分は会社の駐車場から入り口までの100メーターほどを出勤時に走ることにしています。
慣れてしまえば息一つきれることも無く、普通に会社の中に入っていけます。
休日の朝はいつもの時間に起きて、トイレで身を軽くした後、軽く腹筋運動と柔軟体操、身体が発汗し始めたら近所の公園に走りに行きます。
高台にある公園で木々に囲まれ、新鮮な酸素を補給しながら5週ほど走り、冷たい水を飲んで熱くなった身体をクーリングしながら歩いて自宅に帰ります。
そのままシャワーを浴び、腹ペコになったお腹に朝食を詰め込んで、部屋でくつろぎます。
疲れていればそのまま一眠り、ゲームや何かの予定があれば、装備を車に積み込んで出発です。
また、何か問題があり中々解決できない時等、考えを整理したい時も走りに出たりします。
部屋でひたすら考え込んでいるよりは、全く関係ない事をしている時のほうが、考えが上手くまとまったり良いアイデアが浮かんだりするものです。
また新鮮な酸素が体中を駆け巡るため頭のキレも良くなるようです。
どうです。
走るという、ただそれだけの退屈な行為が、何か魅力的に見えてきませんか?
部屋の中でろくに瞬きもせずにひたすらゲーム画面とにらめっこしていても、血行不良と酸素不足によるぐったりした疲労感と眼球の奥に鉛でも突っ込まれたような重い鈍痛が残るだけで何一ついい事はありません。
更に喫煙の習慣のある人は興奮による喫煙量の増加で、一酸化炭素とニコチンタール等の有害物質で一生懸命内臓器官を痛めつける一日となるだけです。
まずは会社と自宅を往復するだけという退屈極まりない生活習慣から抜け出す事で、次に繋がる一歩を踏み出しましょう。
サバイバルゲームの最大の魅力は、仮想とは言え最前線での戦闘空間に身をおくことです。
一発の被弾で即ゲームからの脱落というシビアな環境下での交戦は肉体の能力と判断力、そして精神の集中という要素を全て組み合わせなくては生き残れません。
このようなスポーツを趣味とするなら、平凡で退屈な日常から一瞬で抜け出せるよう常に準備しておく事が精神の弛緩を防ぐ、一つの手段であるとも自分は考えます。

そして、最も重要と考えるのは精神力です。
あらゆるスポーツにおいて、最後にモノを言うのはこの精神力であります。
いかなる競技であれ、トップに上り詰めていく人間は強固な精神力を持っています。
またこれなくしてはプロの選手としても、続けていくことは不可能でしょう。
あらゆる事に挑戦し、少しでも己の能力にプラスとなる事であればそれを貧欲に吸収していく姿勢は、プロ選手などのインタビューでもよく伺えます。
好きだ。楽しい。カッコイイ・・・だけでは到達できない世界です。
今のところサバゲのプロという話は日本では聞いた事がありませんが、もしゾンビ問題を完全に解消できるような技術が開発され、将来的にプロリーグ発足などという事になれば、現状のサバゲ業界に一大革命が起きる事でしょう。
有料フィールドの経営方針、サバゲチームの在り様など、大きな変化に見舞われることは間違いないはずです。
プロを目指していく集団と、それ以外の集団という二極分化が始まり、フィールドやチームもどちらかを選択しなければならないような状況と変わっていくはずです。
もし、もしもです。
そのような未来が起こりえないとは、誰も言い切れないのではないでしょうか?
その時あなたはどちらを選びますか。

何がどうであれ絶対に勝ちに行く。という強い意思と、それを現実とするための知識、技術、そしてチームの仲間達を信じる事が、勝利を得るためには何よりも必要であると自分は認識しています。
そのためにもチームのメンバーに見放されないよう、なんとか体力と技術は維持して行きたいものです。
そうすれば、このポンコツ気味の身体も、あと数年はサバゲを楽しむことが出来るでしょう。

最後に、これは蛇足なのかも知れませんが、すべてのスポーツに大きくかかわってくるのが個人の資質であります。
適性という言葉に置き換えると分かりやすいのではないでしょうか?
つまりはその人間の肉体的な能力、考え方、判断力などが現状にマッチしているかということです。
皆様も自動車免許を所得する時に教習所で、運転適性なるペーパーテストを受けた記憶がありませんか。
一トン以上もある車を安全に運行するには、適切にハンドル、ブレーキ、アクセルを操り、30キロ~60キロのスピードで移動させるため、周囲の状況を常時正確に判断し、数秒から数十秒先を予測していくという能力が必須です。
そのためには、自分の操る車の能力やクセ等を熟知している事。前方だけではなく、ミラーや直接の目視によって周囲の状況を正確に理解する能力。道交法を正確に把握し、標識や信号の指示するとおりに車を操作し、何よりも交通の流れに沿った運転を心がける事が大事です。
これらのどれかがかけると、円滑な運行を妨げるばかりか事故を誘発しかねません。
ある意味サバゲも全く同じであると言えます。
敵フラッグを落とすという目標に向かって各自が与えられた役割をこなす事、お互いの死角をカバーし合い、最小のリスクで障害となる敵を排除していかなくてはなりません。
ろくに作戦内容も聞かず、自分だけが楽しめれば後はどうでも良い。というような考え方ではチームに迷惑をかけるばかりで、数メーター進むことすら困難になっていきます。
車の運転もサバイバルゲームも多数の人間との係りの上に成り立っているものです。
自己完結的な考えでは、けして通用しないのが、団体競技の基本であるとも言えます。


去年の暮れに、初めてお会いしたチームと交流戦を楽しむ機会がありました。
前日から雪が降り積もり、当日は寒風吹きすさぶ中、遮蔽物の殆ど無い林の中の戦いとなりました。
積雪に足を取られて、いつもの機動力を活かせず、また遮蔽物がないのでブッシュ戦のスキルも通用しない状況で、人数的にも先方が有利という状況下での交戦など、チームとしても初めての戦いでありました。
当然、全く駆け引きの無い正面きってのガチンコの撃ち合いとなる訳ですが、なんとか恥かしくない程度の戦績を残すことができました。
これもまた、勉強といい経験となりました。
定まったルールの無いサバゲでは、必ずしもイコールコンディションでのスタートとなるわけではないのです。
このような状況こそチームの戦力を証明する良い機会てした。
いかに有効に火力を振り分けるかが、今後の課題ですね。


スポーツとしてのサバイバルゲーム



以前自分はショットガンマニアである事を少しばかりブログに書いた事があります。
子供の頃に父に連れられ、初めてのクレー射撃場の体験や、様々な獲物を追った冬山での出来事が、鮮明に脳裏に焼きついているためでしょう。
実際50メーター以内であればショットガンの対応力は圧倒的です。
狩猟に使えば、様々な散弾をセレクトできるこのガンは一切獲物を選びません。スラッグ弾を使えば、巨大なヒグマですら狩る事が可能です。
また戦闘においても比類なき面制圧力は、脅威以外の何物でもありません。
そんなショットガン贔屓も手伝ってサバゲでも使いたいのですが、我々ゲーマーが手にするショットガンは1ショット3発~6発が撃てる程度。
飛距離も30メーター程でそれ以上になると散らばりすぎた弾が敵をすり抜けてしまいます。
木の隙間やバリケードから身体の一部が見えていても狙い撃つ事すら出来ないという、御粗末な性能でしかありません。
そこまで分かっていながら、あえてフィールドに持ち込みたくなるのはやはり男のロマンでしょうか。
まぁ愚痴ばかりこぼしていても始まりません。
有るモノをあるように使うだけです。
但しそれなりの戦果は上げなくてはならないので、少しでも性能の向上を図りたいというのも人情です。
と、言うわけで、フロントサイトを取り付けてみました。

スポーツとしてのサバイバルゲーム



御存知の通りブリーチャーにはサイトという物が存在しません。
代わりにレールが付いてはいますがこんなものでは役にはたちません。
ブリーチャーという性格上サイトが省略されていても文句は言えませんが、サイトの無いガンなどガンとは言えません。
安定した射撃を敵に加えるにはどうしても狙いやすいサイトが必要です。
せっかくストックを組み込んだわけであり、そんな理由から良さげなサイトを探しておりましたところ、某大手通販会社でこれを見つけました。
取り付けが簡単で手ごろな値段だったので、物は試しとブリーチャーに載せてみましたが、悪くは無い出来栄えです。
後は実戦で結果を出すだけです。
今年はブリーチャーにキルマークを刻みたいものですね。

では、また。




























Posted by TALON  at 15:48 │Comments(0)

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