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Posted by ミリタリーブログ  at 

2015年10月19日

サバゲにおけるチーム構成と戦術

こんにちは、MBホーネットです。


秋が深まっていますね。
先日、八甲田の紅葉を見てきましたが、見事な物でした。
七戸から入って、田代平、雪中行軍遭難者像、酸ヶ湯、猿倉、蔦の温泉を経由して焼山から奥入瀬渓流、103号線経由で湖を半周、発荷峠経由で秋田街道を田子に向けて幾つかの滝を探索してきました。
タイミング的にも今が一番いいようで、最高の眺望でした。
リクエストがあればこちらのブログにもレポートを載せます。

さて、今回の本題は「戦術」についての話をメインにしていきたいと思います。
おそらくサバゲを楽しんでいる皆様方にとって、最も興味深い話になるのではないでしょうか?

まず、よく言われる戦術とは何でしょう?
難しいことではありません。文字通り戦うための方法です。
ただ、よくカン違いされているのは「少ない戦力で大兵力を打ち破る方法が戦術だ」
と考えている人たちがいる事です。
これは全くのまちがいです。
いかに優れた策を用いることが出来ても、普通に考えれば少数が大兵力と正面からぶつかったら負けは確実です。
それをワザワザ少数で戦うことを最初から作戦として取り込むというのは、指揮官という立場から考えればちょっと理解しがたい心境と言えるでしょう。
最低でも同等以上の兵力をぶつける。
考えるまでもない、ごく当たり前の事です。
実際のアメリカ軍の戦闘でも、予想される敵兵力の3倍を、敵の拠点を攻撃する場合は6倍の戦力を準備することが条件となっているようです。
では、参加メンバーを均等に分けられるサバゲでは兵力にどうやって差をつけるのだ。
という疑問が当然出てくるでしょうが、これも後から説明します。

では順を追って説明していきます。
まずは戦術云々の前にやることが沢山あります。
最初にやるべきことは、きちんとした統制の取れたチームを作ることが重要です。
しっかりとメンバーを教育し、各メンバーの長所を伸ばしてやり、アタッカー、ライフルマン、マシンガナー、スナイパーの役割を問題なくこなせるようにすることが前提条件です。
この辺りの訓練は軍隊と同じです。
要求される水準まで各メンバーの能力をイヤでも引き上げ、指示された要求を達成しようとする意思力を植え付けることです。
射撃の腕を向上させると共に、色々な問題をメンバーに提示して攻撃の理屈や基本を自然と覚えこませます。
チームだけでサバゲや訓練を行うときは、常に何らかの課題を作り、それをクリアできるように助言を与え、作戦の大切さと状況に柔軟な考え方を育てていきます。
当然のように指揮官と各チョークリーダーも猛勉強が必要です。
こうしてどのようなフィールドでも問題なく実力を出せるチームを作っていくことが、作戦を成功させる最高の条件です。
これが上手くいかないと、いかに適切な作戦を練り上げてもそれを達成することは難しいでしょう。
例えるなら、作戦とは目標地点に到達するための地図であり、チームとはその目標に向かう車両である。と考えてください。
正確に地図を読める者が移動距離。地形、天候、車両の状況から最適のルートを作成します。
指示されたルートを移動するための車両は、一般道、山道、高速道路、雨、風に対処して最短で目標地点に到達しなければなりません。
このどちらが欠けても目標に到達することは出来なくなるわけです。

こんなメンドウで厳しい事はイヤだ。
せっかく遊びに来ているのに訓練なんてしたくないっ!
このようにお考えのメンバーやチームの方々も沢山いるかと思います。
当然それはそれでかまいません。
チーム、個人の考え方はそれぞれなのですから。
ただ、終始遊び一辺倒だけでは、チームの活動の幅を自ら狭めてしまっているように自分は思います。
例えば大きなサバゲの大会やシューティング大会などでは、順位や活躍の度合いによって色々な景品が用意されている事は良くあります。
最新の電動ガンやハンドガンが景品となれば、エントリーしている者の目の輝きも俄然違ってくるでしょう。
当然フィールドでの戦いも熾烈を極めるわけです。
その時になって、「あのガンが欲しいっ!」などと張り切っても、何一つ戦況に影響するような活躍は出来ません。
サッカーや野球でも遊びでしかやっていないチームが、リーグに参加しているような、真剣に取り組んでいるチームに勝てないことと全く同じです。
トップチームのメンバーはお遊びのゲームで楽しむことは出来ますが、その逆は無理だと言う理屈です。
また、他のチームとの交流戦のたびに惨敗というのも、あまり自慢にはならないかと思います。
かと言って、途中からチームの方針を急に変更して厳しく訓練すると言うのも、メンバーの反感を招きかねません。
バランスも大切ですが、一番問題ないのは体験入隊の時にチームの方針をはっきり伝えてしまう事でしょう。
そのチームのカラーに自分がそぐわないと感じるなら入隊しては来ませんから、問題も起きないわけです。

タロンでは「うちはガチンコでサバゲを楽しむチームです」と体験入隊者に必ず伝えますので、今までこの手の問題が起きた事はありません。
またメンバー全員が同じ方向を向いてサバゲを楽しんでいるので、メンバー間の変な確執もありません。
逆に真剣にやってみようという方が少ないのは、悩みと言えば悩みですね。

次に実戦レベルでの戦術についての説明をしていきます。

自分の場合作戦立案の下地は、自分に手とり足とり教えて頂いた師匠のやり方と、手元にあるアメリカ陸軍などの戦闘教本及び今までの経験が基本になっています。
別に士官学校に入っていたわけではありません。
ただ自分なりの戦い方を確立しようとするちょっとした努力と、観察力、仲間の協力があればそんなに難しいことではありません。
たとえ失敗してしまったとしても実際の戦闘のように戦死者が出るわけではないので、躊躇などせず思いっきりやってみましょう。
肝心なことは、チームメンバーがどれだけの能力を持っているか。どれだけチームを信じられるかという事にかかってきます。

例えば始めてのチームとの交流戦を明日控えているとします。
自分たちも落としたくない一戦です。

戦いはもう始まっています。
今までの訓練を無駄にしないよう、前日にはメンバー全員の装備を確認します。
良くあるのが、ダットサイトや無線機の電池切れ、ガスやBB弾の不足、バッテリーの充電ミスなどです。
また、ブーツやグローブを忘れることもあります。
このようにメンバーの予備の備品だけではカバーしきれない物もあるので十分な注意が必要です。

交流戦相手のフィールドに招待された時は、時間指定されない限り早めに現場入りします。
遅刻などもってのほかです。
そして出来るだけ早く装備を整え、フィールドの下見に入ります。
フラッグ間の距離、障害物の有無、足元の状況、視界の利く距離は、展開できるフィールドの横幅は、見て歩く物は幾らでもあるはず。
メンバーと一緒にフィールドの様子に意見を交わしながら、攻める時守る時の地形効果を良く考えます。
次に対戦相手の装備や態度を良く観察します。
例えばBDUではなくジャージや作業着などで参加しているメンバーが入れば、彼は経験が浅いという事が分かります。
逆にブーツや装備をそうとう使い込んでいる感じがあれば、経験豊かな手強い相手と考えられます。
また準備している時の態度を見ればそのチームの程度が大体分かります。
自分たちのフィールドにお客様が来ているのに、無駄話ばかりしているメンバーが多いようなチームは、あまり統制が取れているとは言えませんね。
リーダーたちの指示に従って、てきぱきと作業を進めているチームは対戦に手馴れている上に、戦闘意欲の高いチームという事がその態度だけで知れます。
そんな時は彼らの指揮系統を目にする良いチャンスです。
メンバーに指示を出している者は戦闘においての指揮官であることが多く、戦場で彼らの姿を見かけたら、その周辺には部隊が展開しているだろう事が分かります。
そして彼らが手にしているガンです。
ガンの取り扱いが熟練しているなら、射撃の腕も相当な物であるでしょう。
ガンの編成にも目を配ります。
小型軽量なガンが多いチームなら攻撃力重視の編成である。と考えるべきでしょう。
アサルトライフル主流のチームなら、全てに対応を考えた汎用型のチームとし、あまり早急な攻撃を仕掛けてこない可能性もあるでしょう。
同時にメンバー全員の体型を良く見る事です。
余り運動向きではない体型の者が多いチームなら持続力に難があると考え、午前中は多少負けてもいいのでこちらは体力を温存し、敵を引きずりまわすような戦術をとります。
そして食事が終わって、気が緩み疲れが出てくる午後に、全力でぶつかるという方法も考えられるわけです。
このように、出来るだけ相手チームの情報を分析判断しておくことを、常に当たり前に考えるようにしてください。

古いことわざに、「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」という言葉があります。
それは現代の軍隊にも引き継がれています。
C3I(シー、キューブド、アイ)と読みます。
つまり戦場において部隊を指揮し、勝利を得るための基本とも言える設定で、これが上手く機能しない部隊は、必然的に不利な状況に立たされます。
その意味は、コマンド、コントロール、コミュニケーション、そしてインテリジェンス、となります。
しっかりした指揮系統、理論的な運用と命令、指揮系統と最前線との意思疎通、敵味方の確実な情報収集
ということでしょうか。
軍隊ではこの4つを先端技術などで効率化し、兵力を増やす事無く戦闘能力を向上させるという意味合いで運用しているようですが、あくまで概念としての用語であるようで、これが「C3I」であるというような規定は今だ無いようです。
各国はそれぞれの軍隊の運用にに基づいたC3Iの構築を研究している。というのが実情のようですね。

何はともあれ、サバゲにおいてもこの4つがしっかりと確立しているチームは非常に手強いということが言えると思います。

フィールドと敵チームを良く観察する。
これは基本的にするべき情報収集の一環です。

続いて指揮、命令となりますが、リーダーは最初からしっかりと各前線指揮官を命名しておくことです。
これにより誰が状況判断し前線での指揮を取るのかがはっきりし、問題に当たった場合は誰に前線の情報を集中させ指示をもらうのか。という状況がすっきりと運営できます。
命令については上級指揮官の出したプランを全員が理解し、問題点には全て回答を出し、不明なことが無い様にします。
同時に前線指揮官にはそのプランに応じた個別の指示を出し、チョークのメンバーにそれを徹底させます。
最後にコミュニケーションとなりますが、これは無線機を全員が装備すれば済むというような問題ではありません。
最前線で敵勢力とぶつかった時の状況を前線指揮官が判断し優勢になるように戦況を作っていきます。
戦況が動くごとに上級指揮官に連絡を取り、戦況だけでなく様々な情報も挙げていきます。
それを受けて上級指揮官が戦場の動きを予測して指示を出して行く訳です。
いかに良く練った作戦でも戦況がその通りに進む事は稀であり、必ず何かの問題が出てきます。
その問題をどのように解消するかの判断材料を与えるのも、前線指揮官の仕事の一つです。

このようにC3Iが上手く取れた戦闘ではまず負けたというような記憶がありません。
以前所属していたチームでの大規模戦で、安比高原スキー場を借り切って100人単位のサバゲをしたことがありました。
大会自体の運営は岩手のチームが中心となり、青森のチームの連絡と取りまとめは自分たちが中心になって行ったのですが、結果として岩手部隊vs青森部隊という形になってしまいました。
もう10年以上昔の話になるので記憶も定かではありませんが、両軍中央にラインを引くように並べてあるポールを制限時間終了時に何本敵陣地に押し込めるかが、勝敗を決すると言うゲームでした。
この時うちのチームは全員が無線機装備でしたので、自分は戦闘の影響の無い後方の見晴らしの良い場所に上がり、左の丘に敵10名ほどが接近中とか、リスポーンした15名が中央に突撃してくる。十分注せよ。といった具合に前線に情報と指揮を送り続けたのです。
チームリーダーとサブリーダーはチームの統制と他のチームの連携で次々と前線を押し上げ、結果としては青森部隊の大勝利となりました。
これは別に岩手部隊が弱かったわけではありません。
当時はサバゲなど世間からは蔑視されていたような時代で、あえてその趣味にのめり込むような連中は今の時代に比べても精強なゲーマーが多かったように思います。
この場合の勝因は、当時まだ運用しているチームが珍しかった無線機にありました。
敵がいつどこから何人来るのか、無線機で知らせてくれるわけですから、これほど有利な状況はないでしょう。
更にうちのチームの半数は前の週に現地入りしてフィールドの視察まで行っているわけですから、戦う前から勝利は約束されていたようなモノです。
このように指揮、命令、コミュニケーション、情報収集が全て上手くいった例は珍しいのですが、この4つ作戦の立案や戦線の構築にいかに重要であるかお分かりいただけると思います。

適切な指揮と作戦を取るにはまず、このC3Iをチームで上手く運用することです。

さて本題である戦術という事になるわけですが、見方を変えると、こちらが状況を作り出す方法という言い方も出来ます。
戦争映画などでたまに「主導権」という言葉を利きますがこれに相当する意味と考えます。

想像してください。
リングの上でボクサーが対峙しています。
ゴングが鳴らされ、赤コーナーのボクサーが先手を取り攻撃を始めました。
青コーナーのボクサーは防御一辺倒に追いやられて攻撃に入ることが出来ません。
これが主導権を握るという状況の一つです。
つまりこちらが繰り出す攻撃に対処させることで、防御以外の行動が取れないような状況に追い込むことです。
言うまでもなく、防御だけに追いやられるようでは攻撃を組み立てることが出来ず、なんとか踏みとどまっていたとしても、どんどんポイントは削られていくわけです。
この状況を戦場で実現することが戦術と呼ばれるものです。
戦闘一つとっても、片方が無防備に突っ立っているのに対して、相手は遮蔽物にしっかり隠れているのでは、被弾率に格段の差がつきますね。
これも戦術の一つです。
また、1人の相手と複数で戦う。
皆さん当たり前にやっている戦術です。
このように自分に、チームに有利になる条件を様々に組み入れて攻撃し、敵を圧倒していくことが戦術なのです。
この戦術と作戦を上手く連動させることが、勝利の秘訣とも言えます。

一例をあげてみましょう。
20名の自軍を10人ずつの二つの部隊に分けます。
迂回部隊をBチーム残りをAチームとしましょう。
スタートと同時にBチームが右側から目立つように全力ダッシュで回りこみ、主力部隊の攻撃のように偽装工作を計り、敵側面に強烈な圧力をかけます。
この間にAチームは静かに目立たないように敵フラッグに向けて移動します。
もし敵とを発見しても侵攻に邪魔になるような敵意外とは交戦せずなるべくスルーします。
邪魔になると判断した敵は、スナイパーライフルなどを使って目立たないように排除します。
敵主力と思われる勢力がこちらに終結し始めたと判断したBチームの指揮官は、敵の追撃をを受け流しながら、じりじりと後退します。
敵主力の注意と距離が十分にフラッグから離れたと判断したら、一気にフラッグに攻撃を集中するわけです。

これは古典的な陽動作戦と呼ばれるものですが、近代の大規模な戦闘で成功させた指揮官がいます。
第一次湾岸戦争の時に、米中央軍司令官を務め多国籍軍を勝利に導いたノーマン・シュワルツコフ司令官が行った作戦です。
当時、砂漠の嵐作戦で徹底的な空爆を敢行し、地上部隊の侵攻に備えてクウェートに集中させていたイラク軍の裏をかいて、イラクを直接攻撃した作戦がこれにあたります。
当時、シュワルツコフの左フックと呼ばれました。

続けます。
話しが長くなってきたので、この辺りで最初にお話した、
参加メンバーを均等に分けられるサバゲでは、兵力にどうやって差をつけるのだ?
という事について説明していきます。

戦術と呼ばれる物には、チームメンバー個人が行う物と、チーム全体が行う物の2つがあると自分は考えます。
ゲームスタートのホイッスルが鳴り、各員が指定された方向に走り出し、敵前衛と接触しますね。
ここで個人の戦術を展開します。
バリケードや地形効果、仲間との連例を最大限に利用し、自分の射撃の腕を存分にふるいます。
敵の前衛を排除し、所定の拠点を奪取しました。

この時点でチームの戦術に切り替わっていきます。
ここからが作戦プランの実行という状況に移っていく訳です。

この時に初戦で残存している自軍戦力が20、敵戦力が15と確認できました。
これがサバゲにおける兵力差を作り出すという事です。
攻撃能力に優れたメンバー達を体制の整っていない敵の前衛にぶつけ、諸激で敵戦力を削り取ってしまうのです。
援護体制の整わないうちに実行することがカギで、敵の配置が固まってしまえば簡単にはいかなくなってしまいます。
まず諸激でこの状況を作り出すことが第一の勝利条件です。
勝利に向かう前提条件とも言えます。
ここで当たり負けしてこちらの戦力が減らされているようであれば、当初の作戦などは一時棚上げです。
敵の兵士の方が自軍兵士より能力が高いこととなり、このあとに進行してくる敵部隊を抑えることに大半の戦力と時間を割り振ることになるからです。
そうなると残存戦力と自分たちが進行して支配権をとれたフィールドから判断して、防御のための別な作戦プランが必要となってきます。
この状態を敵に主導権を取られたと考えます。

逆に最初に書いたとおり、敵の前衛を粉砕し、必要な拠点を奪取した場合、即座に残存戦力の中から進行に必要な戦力を割り振りします。
この場合の「必要な拠点」とは最初にフィールドを視察した時に、確認した場所を指して言います。
地形効果的に、攻撃または防御のための戦闘が有利に展開できる地点。そして部隊が進行する時に有利な条件を確保できる地点。
と考えます。
どんなフィールドにもこのような場所がいくつか存在しします。
このような地点をけっして見落とさず、どのように利用するのかを必ず作戦に織り込んでください。

現時点で兵力差を4対3に持ち込み、必要な拠点も確保しました。
ここからが指揮官としての腕の見せ所でしょう。
続いて考えなければならないのは「時間」です。
これはゲーム時間の残りというだけではなく、現状において、時間の経過はどちらに有利に働くか?。また、時間をどのように使うか?。を意味します。
この状況下では時間を費やすことは、敵側に有利に働くと考えます。
判断力に優れた指揮官なら。現状を攻撃から防御に切り替え、防御のために不要となった支配地域を切り捨てて戦線を縮小してきます。
これによって防御に必要な支配地域の兵力密度を上げ、兵力を再配置するわけです。
同時に兵力の一部を割いて、こちらの側面及び後方に迂回させて来ることが考えられます。
このように防御隊形を固められてしまうと、今度は攻める方が圧倒的に不利になってしまいます。
通常、調整された防御拠点を攻略するには3倍以上の兵力差が必要であるため、攻撃部隊が手こずっているうちに迂回部隊に側面を突かれ、大損害を受け後退ということにもなりかねません。
こうなると主導権は敵側に移ってしまう事になります。

時間を有利に使うには、敵側が防御を固める前に攻撃部隊を前進させて、敵の前線に開けた穴を更に広げることが必要となってきます。
これにより敵側は不利になることを承知で現状の支配地域を放棄して後退するか、無理をして前線に兵員を送るしかなくなり、防御のための兵力を再配置する余裕は無くなっていく訳です。
ただ、攻撃側も思うような戦況を展開するにはそれなりの苦労が必要です。
今この時点でも前線での戦闘は続いているわけで、敵ばかりでなく味方の兵力も消耗している中で、攻撃に必要な戦力を再配置していかなくてはなりません。
更には現状の支配地域やフラッグをガラ空きにすることもできないので、防御のための兵員も配置しなくてはならなくなります。
限られた時間と兵力で敵フラッグに向けての進行は、考えるほど楽ではない事がお分かりになるかと思います。
同時に敵味方の心理的な状況を見分けることも忘れないでください。
ゲームをスタートした直後は誰でもやる気満々で戦いに臨んでいきます。
そしてゲーム何度か続けていくうちに疲れが溜まり、主力として戦っていたメンバーの動きが鈍くなってきます。
この状態に負けゲームが続くようになると気力も衰え、諦めムードがチーム内に漂い始め、ゲームの事など無視して無駄話を始める者も出てきます。
軍隊で言う「士気」が低いという状況です。
このような状態に陥ると、挽回は難しくなっていきます。
士気の維持も指揮官の重要な仕事の一つと考えてください。


このように交戦中の有利不利の状況を読み、押したり引いたりの駆け引きが重要であり、迅速に部隊をまとめて状況に対処していくかが勝敗を決するのです。
20名位を分けて戦うような小規模なゲームでは、初戦での有利不利がそのまま勝敗に繋がる事が多いので、こんな複雑な展開に移行することは稀です。
とはいえ、大規模な大会などでも、一人の人間に全戦力の統帥権が与えられる状況というのも考えにくいことです。
ただ、作戦立案、戦術の組立という形をイメージしやすいのではないとと考え、サバゲでは中々起こりえない状況も含めてチームの指揮官としての視線からお話いたしました。

フィールドで汗たっぷりと流したあと、自宅でジャワーを浴び、冷えたビールを喉に流し込む時に、この上ない美酒と感じ、微笑みながら奥様にも一杯進めて今日の自慢話を始めるのか、只々苦いだけで、飲み終えた後に思わず重いため息が出るような一日の終わり。
どちらを取るかはあなた次第です。

ここでちょっと余談です。
戦術という言葉と対になる言葉に「戦略」という言葉がありますね。
ちょっとでも軍事に興味がある方なら聞いたことがあるはずです。
自分もどこかのフィールドで耳にしました。
興味がある話なので、それとなく聞いていました。
彼はフィールドでの行動の事を言っているようなのですが、何か勘違いをしているらしく、何を言っているのか自分にはわかりませんでした。
と言うのも、戦略という言葉を使う状況はサバゲのフィールドには存在しないからです。
これは正規軍上層部や国家閣僚達が使う言葉で、国家間の紛争や、強固な政治的意思を含んだ紛争国同士の駆け引きなどに出てくる言葉であり、サバゲどころか実際に戦闘に参加している前線の兵士たちにも手が出せない無縁の言葉です。

軍隊が軍隊としての能力を発揮し、敵と戦うにはそれなりの準備が必要です。
それが国家間の戦争ともなれば、勝敗の行く末は国家の存亡に繋がり、勝利を得るために必要とされるあらゆる手段を行使する事となります。
これが戦略です。
戦争をするための、そして戦争を継続し勝利するための準備のようなものでしょうか。
例えば、兵士の数を増強する。保有する武器弾薬を増やす。戦闘機をアップデートする。軍用艦艇の数を増やす。友好国と協定を締結し連合国として敵国家に対処する。敵国の資源調達に圧力をかける。敵国内の反国家組織を支援する。政治、軍備、経済などにあらゆる偽情報を流すなど、もう何でもアリです。
戦略兵器という言葉が示すとおり、最悪核攻撃も含む全ての軍事力を行使するための行動です。
したがってサバゲのフィールドで出てくるような言葉ではありません。

ただ、強いて言えば、常にフィールドでの訓練を絶やさない。メンバーを増やす努力を怠らない。メンバー同士の親交を深める。機会があれば遠征し、交流戦やアゥェーでの戦い方の経験を積む・・・と言った事かもしれませんね。


10月18日の訓練のフォトです。
敵はどこに隠れているでしょう?。初級編です
間違い探しゲームのような物です。

A


B


C





最後にこのブログに足を運んでくださる皆様に、ちょっとしたお願いがあります。
もう少し余裕が出来たらこのブログにも動画を載せてみたいので、色々と試してみたのですが、不勉強なためか中々うまくいきません。
もちろんyoutubeから動画を挿入できることはわかっているのですが、ホンの数十秒から一分前後のような短い物となるので、直接ここに載せたいと考えています。
何か方法をご存知の方がいらしたら御教授頂ければ幸いです。


では、また。













































  


Posted by TALON  at 20:52Comments(5)

2015年10月06日

旅、旅行と自己責任

こんにちは、MBホーネットです。

今回はフラッと出かけた十和田湖の話しと、旅に絡んだ様々な話しを繋げていきたいと思います。
先に言っておきますが、ガンの話しは一切出てきませんので、悪しからず。

自分には悪い癖があって、いきなりどこかに出かけていきます。
それは自動二輪に乗り始めた時から今に至るまで全く変わっていません。
例えば夜の8時頃にバイクにまたがって気が付いたら盛岡に居たり、遅くまで呑んだ翌日に秋田の尾去沢鉱山にバイクで出かけ、疲れ果てて
現地の公園のベンチに仮眠がてらちょっと横になったのですが、涼しい風の中ぐっすりと眠ってしまったらしく、寒さで目が覚めた時には夜の8時過ぎ・・・何てことも。
歳を取って流石に無謀なことはしなくなりましたが、根本的な所はいまだ変わっていないので困ったものです。
今回もしばらく手をかけていなかった車を簡単に整備したついでにちょっと出かけてきました。
十和田湖は車バイクで数え切れないほど走ったコースですが、奥入瀬渓流を歩いたことはないので、今回はそれが目的です。
では行きましょう。

車に乗ったのは12時ちょっと前、遅い出発です。



まともに国道を走ったのでは時間がかかり過ぎるので、裏街道の山道を行きます。

このルートは殆ど車とすれ違うことはありません。

自分の乗っている車は、三菱の軍用トラックです。
Jeepと呼ばれるトラックで、自分が生まれる前から生産され、平成10年にクライスラー社にライセンスを返上し、生産を終えた車両です。



この通り、生産された当時と殆ど何も変わっていないレトロなメーターです。
内装など何も無く、エアコンどころかパワステすらついていません。
快適性とか効率性とかという話しとは全く無縁のトラックです。



これは冬に撮った画像ですが、屋根すら帆布で作られた幌で10分もあれば簡単に取り外しできます。
逆に元に戻すにはかなりの手間です。
21世紀の今の時代、走るシーラカンスのような車ではありますが、何があろうとも、モノともしないタフさは電子制御された今の車にはないものであり、これといって欲しいような車もないので、けっこう長い付き合いになっています。
昭和の時代、自衛隊に籍を置いていた方には懐かしい車両だと思います。



林道を走行中、結構降って来ました。
現地は山なので天候が心配です。

13時過ぎに十和田湖奥入瀬渓流到着です。



渓流入り口にスタンドがあるのですが、ここには珍しい車がある事でちょっと有名なのです。



分かりますか?



そう、マツダのコスモスポーツです。
今見ても斬新なスタイルで美しい車です。

車内で軽食を取って、13:40分、さあ出発です。



画像では小さくて見えないかと思いますが、現在地焼山から子ノ口まで約14,3キロ、往復で30キロ近くになりますので今回はパス。
とりあえず中間地点の雲井の滝を目指します。
ここまででも8キロを超えますので片道2.5時間、写真を撮ったり景色を眺めたりしているともっとかかるかもしれません。
更には天候も心配です。

遊歩道とはいえ、時折、熊や鹿が目撃されるようなところです。
帰りは暗くなることも考え、それなりの装備を用意します。
最低限トレッキング用のブーツは用意しましょう。



そしてレンザテックコンパスです。



観光地にコンパスなど必要ないだろ?
と思いますよね。
ところが十和田湖は国立自然公園なのです。
遊歩道とはいえ、



こんな所を歩いていくわけです。
遊歩道は殆どが車道のそばに通してあるし、自分は土地勘があるので本来は必要ないのですが、登山や初めて行くところでは使うようにしています。
野山に限らず、土地勘のない街中を移動する時でも、駐車してある車や目標物の方向をコンパスにセットしておけば、迷う事無く目標にたどりつけます。

たまにサンダルとか女性はヒール姿で山道に入っていこうとする方たちを見かけたりしますが、余りにも無謀です。
奥入瀬渓流は結構整備された遊歩道ですが、それでも道から外れると2~3メーターは落差のある崖が当たり前にあるので、そんなところで足を滑らせでもして、滑落して動けなくなったりしたらちょっと大変ですよ。
誰かに発見されるまで、数時間からひょっとしたら一晩山の中ですごす羽目になります。

さぁ、フィトンチッドをたっぷりと吸い込みながら進みましょう。





なんとも美しい景色です。
いつもならブッシュに入っている時に景色などまったく意識したりしません。
少しでも動く物や不自然な物があれば一発食らわしてやろうと、ろくに瞬きもせず景色の中の違う物を見ています。
昔アップルシードという漫画を読んだ時、主人公の女性が公園を散歩している時「こんな腰高でブッシュに入るのは落ちつかない・・・」
というセリフがありましたが、まさにその心境です。
身に染み付いたクセというのは、簡単に抜けてくれない物です。



画像では分かりにくいのですが、雨が降ってます。
光と緑と雨のコントラストが綺麗でした。




どうしたらこんな感じに成長するのでしょうか?
自然の造詣の力には時々驚かされます。



所々に「監視木」という札のついた木があります。
おそらく遊歩道に倒れ掛かってくる可能性のある木々を監視しているのでしょう。



しいたけに似ていますが、これは月夜茸という毒キノコです。
夜になると襞がぼんやりと発行するのでこの名前がついたそうです。
若い頃、親父が山中で仲間たちと採り立ての山菜で鍋を囲んだ時にこのきのこが混ざっていたそうで、危なく死に掛けた事があったそうです。
なんであれ、野生の物を口にする時は十分な注意が必要です。



これはナメコかな?



でっかい栗が一個だけ落ちていました。
辺りには栗の木など一本もないのに、なんとも不思議です。
おろらくリスかそれに類する野生動物が運んできたものでしょう。



最近日本語を読めない日本人が目に付くようになりました。
ゴミを捨てるなという看板があるのに、このとおりです。
言い古された言葉ですが、自然に立ち入る時は「残していいのは足跡だけ、持って行っていいのは写真と思い出だけ」です。





流れの綺麗なところでコーヒータイムです。



やっと石ヶ戸と呼ばれる中間地点に到着です。
大昔にこの岩屋に盗賊が住んでいて、旅人に悪さをしたという伝説が残っています。



ここから暫定目的地まで、まだ2.8キロあります。
すでに16時近い時間で目的地までの所要時間は1時間と記載されています。



トイレにはこのような注意書きが・・・
熊鈴を持ってきてないので、人気のなくなる帰り道は要注意ですね。



川をまたいでいる大木に人の通ったような跡を見つけました。
釣り人でしょうか?
浅いとはいえ結構流れが早いのでちょっと危険です。
ツワモノはいるものですね。



この辺りの流れはよくパンフレットなどで紹介されているようです。



現着です。
画像でもお分かりかと思いますが、すでに薄暗くなっています。
17時ちょっと前です。





画像でもお分かりのように、肌理の細かい水の流れが女性の美しいロングヘアーを彷彿とさせるような綺麗な滝です。
十和田湖周辺の地形には大小様々な滝が沢山ある事でも知られているようです。
自分も幾つか人目につかない滝を知っていますが、中には瀑布と呼ばれる巨大な物も存在します。

さあ、帰りましょう。



持参のハンバーガーとコーヒーで一休みしたら出発です。
もうすぐ日が暮れます。



17:30分ころの画像です。
これ以降撮影は無理になります。
この一枚を撮る前にタクシーのおじさんが停まってくれ、直ぐに暗くなるから乗っていけ。と誘われたのですが、なるべく自分の脚で行きたいのでお断りしました。
御親切にありがとうございました。

真っ暗になった18時頃に石ヶ戸に到着、トイレとコーヒータイムです。
ここからは全く明かりが無い中、人気の無い山道を焼山までの2時間以上をライト一つで歩くことになるはずでした。
石ヶ戸を出発して30分程も歩いた時、一台の車が停まり、女性の声で「どちらまで行くのですが?」見ず知らずの他人に御親切な申し出はありがたく、流石に断るのは余りにも礼儀知らずと考え、御好意に甘えさせていただきました。
このような無欲な御好意を受けるたびに思うのは、つくづく日本人の他人を思いやる気持ちのすばらしさです。
諸外国では犯罪に巻き込まれる可能性が高いという理由で、ヒッチハイクを禁止している事が多いようです。
暖かい車の中で世間話をしながら十数分、無事到着です。
もしこのブログを目にすることがあれば、この場を借りて改めて御礼申し上げます。
ありがとうございました。



我がJ55が駐車場の端でひっそりと待っていました。
さあ、帰ろう。

本当はもっと沢山の画像があるのですが、流石に全て乗せることは出来ませんでした。
また、説明や話の流れの関係上画像を撮った場所時間の位置関係が前後している物もあり、この点に関してはご了承くださいませ。



自己責任とセルフディフェンス

このところ自分はニュースを見なくなりました。
元々テレビを見るときはニュースと映画などの興味のある物だけで、垂れ流し的に見ることはなかったのですが、そのニュースに乗る事件が余りにも凄惨な物ばかりだからです。
リンチを加えられ中学生が殺されたり、高校生の女の子が白骨死体となって発見されたりと、目にするだけでウンザリです。
中東では、あいも変わらず内戦が続き、ヨーロッパでは避難民をめぐり混乱状態です。
アメリカではまた、大学内での銃撃事件で多数の死傷者が出ました。
このままでは、地球上のどこにも安全なところはなくなってしまうのではないでしょうか?

少し前にPMCを自称する日本人や報道カメラマンがイスラム圏に入り込み、ISISのメンバーに拉致された事件があったことはまだ記憶に新しいと思います。
不幸なことに生きて日本に帰ることは出来なかった訳ですが、この事件に対する日本政府の姿勢に賛否両論の意見が激しく対立しました。
このときにネットでの意見で良く目にしたのが「自己責任」という言葉です。
言葉としての解釈は人それぞれで多少の違いはあるのかも知れませんが、自分の解釈では自分を取り巻く環境に対する認識とその対処と考えます。
何も難しい物ではありません。
誰でも無意識にすらやっていることです。
例えば、雨が降りそうだから傘を持って出かける。車を運転する時はシートベルトを締める。自宅に消化器を設置する。出かけるときは自宅の戸締りをする・・・
皆さん特に意識する事無く、毎日当たり前にやっていますよね。
ではなぜこんな事をするのでしょう?
言うまでもなく、自分自身と家族の生命財産を守るためです。
仕事に出かける時、外食に出かける時、友人たちと遊びに出かける時、当たり前のように危険を予知した行動をするわけです。
何かの行動をする時に自分を取り巻く環境の変化に対処するのは、生命体として当たり前のことです。
道路を渡る時に起こりうるリスクは全て、自分の責任において対処します。
したがって自分の身に起こりうるリスクを最小限度にするりために、道交法を守り、信号に従って横断歩道と車道の流れと安全を確認してから道路をわたっていくわけです。
ここまで配慮していても、飲酒運転の暴走車に撥ねられたりする可能性は否定できないわけです。
ところが、ここまで理解していながら、この自己責任というモノを認識できない。または、はきちがえた行動を取る人がいます。
特に日本人はリスク管理が甘く、危機意識が低いと考えざる得ません。
どこかに出かける時や、野山に分け入る時の事前調査や状況に対処するための様々な道具を準備することを軽んじる風潮が、いまだに見受けられます。
大げさなんだよ。そんなことありえない。俺は大丈夫。何とかなるさ。
このような言葉を、準備万端整えて事に当たろうとしている人に向かって平気な顔で言う人たちがいます。
その言葉の意味を問い詰めていくと、自分には不幸なことは起こりえないという根拠の無い自信から来ているようです。
昔に酒の席でそのような人間と口論した事がありますが、話は平行線でお互い理解するようなことはありませんでした。
なんと言っても、彼は自分は何があっても大丈夫という、スーパーマンのような前提条件に則って物事を考えているようなので、まったく話しが食い違うわけです。

何の準備も無く、問題が起きたらどうするのですが?
問題ないな。俺にはそんな事は起こらないし、もし起こっても何とかなるもんさ。

これでは何の妥協点も見出せないのはお分かりかと思います。
会社の中ならこの考えもいいでしょう。
もし大失敗をやらかしたとしても、会社や関連会社と周りの人間に迷惑をかけて組織の中で失脚するだけの話しですみますから。
ところが何日もかけて連山を縦走したり、樹海を横断するような自然の中に何かの目的を持って分け入っていくとなると、参加するメンバーのリスクは途轍もなく高くなるわけです。
そしてそのリスクの度合いを正確に測れるのは経験者の知識と経験が全てであり、リスクを下げるには出来るだけの準備と各人のスキル、柔軟な考えを持ったメンバー達の連携という事に係ってくるわけです。
そんなメンバーの中にスーパーマンが加わるとしたら冗談事ではすまなくなります。
正に生き死にの問題にまで発展するであろう事は、考えるまでもありませんね。
そのような極限に挑戦するような状況でなくても、危機管理とリスクのコントロールという問題は常に付きまといます。
海水浴、長距離のドライブ、ハイキング、釣り、山菜取り・・・
どのようなリスクがあり、それに対処する方法は殆どの方たちが分かっているはずなのです。
ところが行楽シーズンになると、連日不幸な事故がニュースに流れるわけです。

自分が今回歩いた遊歩道でも数年前に事故がありました。
遊歩道を歩いている女性に折れた枝が直撃し大怪我を負いました。
結果、女性は半身の不随という重篤な後遺症が体に残ってしまったのです。
真に不幸な事故で御本人には慰めの言葉すらありません。
女性は事故の後、自分が怪我をした原因は遊歩道の未整備が原因とし、確か県か国を相手取って裁判を起しました。
結果は女性が勝訴し、高額な賠償金が払われました。
事の顛末は以上ですが、この結果に自分は違和感を覚えました。

この問題は当時様々な意見が出され、またすでに決着がついた話しでもあり、これから書くことはあくまで自分個人の意見であり、事故に合われた当本人に対して何の他意もないことをここに明言しておきます。
自分の書き込みの内容に、この事故例が分かりやすいケースとして使わせていただきました。
この点をご理解して読んでいただきたい。

まずは事故原因となった枯れた枝が、(枝といっても人の足ほどもある太さの枝だったようです)落下して歩行者を直撃した事が問題となります。
歩道の整備に問題があった。とされていますが、国立公園という性格上、自然環境の維持が優先であり、観光地であるという事は二次的な話しである考えます。
したがって整備上の問題で木々の伐採には厳しい制限や許可が求められ、一般人は公園内の草木や野生動物、昆虫に至るまで一切の採取は禁じられています。
つまりここでは自然が主であり、人間は従である状況となります。
更には自然の中の遊歩道という事ですから、先に乗せた画像でもお分かりの通り、歩道の両側は基本的に草木が密生している状況な訳です。
この状況では、枝やそれに類する物の落下や腐食によって老齢化した木々の倒木などは当たり前に起こりうることであり、予想すべきリスクであるのではないでしょうか?
また、その損害補償を自らの裁量ではなく、第三者に求めるというのも自己責任という観念からすると間違いであるように感じられます。
この遊歩道の置かれた状況は先に述べたとおりで、ではこれが落下した枝ではなく、例えば蛇に噛まれて毒により四肢を欠損した。
または、熊に襲われ重症をおった。となった場合、誰に賠償を求めればいいのでしょう?
自分がここで言いたいのは、自分が進んで足を踏み入れた環境に対する全ての責任は本人が負うものであり、それに対処すべき準備を怠らぬことが、自己の責任であり、リスクコントロールであると考えるのです。

先に書いた、何の軍務経験のない者が現地でPMCを歌い、地元ガイドの制止を振り切ってまで紛争地帯のど真中に入り込んだ日本人にどのような考えと危機管理能力があったのか、自分などに知る由もありませんが、自分が招いた状況に、我が身を省みず救出に尽力してくれた第三者まで巻き込んで、無残な、そして最悪な結果となってしまったこの事件は、自己責任という言葉の意味を我々日本人に考えさせられる一例となりえたのではないでしょか?
この事件の持つ意味を考える事ができない者は、自分の命の軽さをいずれ周りに知らしめる事になるかも知れません。
レジャーボートが転覆、死亡した○○さんはライフベストを着用しておらず・・・、とか国道○号線で衝突事故があり、車外に投げ出され死亡した○○さんはシートベルトを装着しておらず・・・
などという新聞の記事に、自分の名前が載るようなことは避けたい物です。

亡くなられたお二人には心よりご冥福をお祈りいたします。


長くなりましたが、最後に女性のセルフプロテクションについてちょっとしたアドバイスをしたいと思います。
女性や子供が不幸な事故に巻き込まれるような事件は、ほぼ連日といっていいくらいニュースに乗ります。
では、そのような事件に巻き込まれないようにする方法というのはあるのでしょうか?
残念ながらそのような方法はありえません。
ただ確実な危機意識を持つことで事件事故に遭遇する確率を減らす、または対処できる方法というのは存在します。

まず、自分が男性に比べ、狙われる危険性の高い対象であるという自覚を常に持って行動する事です。
男性の場合、背後に何かのトラブルを抱えていないのであれば、金銭目的か、喧嘩に巻き込まれるという状況が殆どかと思います。
ところが女性子供の場合はその対象そのものが目標となりえるわけです。
変質者などによる拉致強姦事件がこれにあたり、また体力的に非力なために拉致監禁が容易であり、身代金目的の誘拐事件となりうるわけです。
その状況に応じた準備と注意は常に必要です。
もちろんそれは男性にも言えることです。
たとえば自分は柔道やボクシングの有段者だから大丈夫。というような考えも捨てることです。
その程度のことなど、簡単に制圧できます。

今回は自分のように、観光地で徒歩による夜の移動をやむなくすることとなった事例として説明します。

まず観光地であれちょっとした登山であれ、女性が1人での移動というのはそれだけでリスキーです。
なるべく2人以上での移動を推奨します。
これにより、犯罪者が1人の場合はグッと危険に遭遇する可能性は減るわけですが、今回は単独である事を想定してみましょう。

状況設定。
季節は秋、時間は17時過ぎ、時刻表の見間違いにより、最終のバスを乗り過ごしてしまい、徒歩による単独でのホテルまで移動の可能性が高くなった。

この場合、迷わずタクシーを呼びましょう。
大きな観光地周辺には必ずタクシー会社があるはずです。
もしスマホの電源が落ちてしまったような状況で連絡が出来ないというなら、そばの売店に、それすらないようなら観光客にお願いしましょう。
まず、人気の途絶える夜間の山道の移動などは、絶対に考えない事です。
基本的な考えは危険に立ち向かうのではなく、危険を出来るだけ避けることにあります。

続いて、どうしても都合がつかず、夜道の単独移動という状況に陥ってしまったとします。
この場合を想定して、もしも?に対処するために幾つかの装備が必要になってきます。

まずは強力なフラッシュライト。
出来ればシュアファイヤーのように強力でストロボ機能つき、レンズカバーがスバイクでがードされている物がベストです。
次に複数の防犯ブザー。
ペッパースプレーに代表される催涙スプレー。
男性が着用するような上着や帽子など。

最低限これだけの装備が必要と考えます。
そして移動を開始する前にベースボールキャップやフードパーカー等を使って一見では性別が困難なような服装を整えます。
そして案内板などを良く見てホテルに続く道の目標物などを覚えるか、自信がなければメモを取っておきます。
昼と夜では見える景観は違う物に見えるうえ、帰りは逆方向からの景色を見ながらの移動となるために、道に迷いやすい状況になります。
一番大切なのは、道に迷う事無く目的地に到着できることが前提条件として最初に考えるべきことです。
方向感覚に自身が持てない方は、今回の自分のようにコンパスと歩数計の使い方を習熟しておくと、このような状況程度では迷うような事はなくなるでしょう。
今回自分が用意していた歩数計の歩数は、



22559歩。
これに自分の歩幅をかけます。そして1000メーターで割ると、
22559×0.7÷1000=15.79キロとなり、今回往復の移動距離とほぼ一致します。
少々移動距離が短いのは、ヒッチハイクの車で移動した分は正確にカウントされなかったためと思われます。

話しを進めます。
歩道などの問題もありますが、歩く車線の方向は逆車線を歩くほうが、車による襲撃者の対処に余裕が出来ます。
一番まずいのは敵の奇襲攻撃を受けることです。
順車線を歩いていると、後ろからくる車の状況が分かりません。
自分の横に急停車したミニバンなどのサイドドアから中に引きずり込まれたのでは、なんの抵抗も出来ません。
馴れた人間なら女性一人引きずりこむのに7~8秒もあれば十分です。
他にも背中に軽く接触させて事故のように見せかけ、倒れた女性を助けるようなふりをして、車内に引き入れてしまう事件もあったようです。
ただ、今回の自分のように親切な方の善意の申し出によるヒッチハイクという事も考えられるので、その場合は話しをしながら車内と声をかけてくれた人物を十分に観察し、ケースバイケースで判断するしかないでしょう。
余り身なりのよくない複数の男性が乗っていたり、車内からアルコールなどの臭いがするなら何か理由をつけて、丁寧にお断りしたほうが無難です。

そしていよいよ襲撃された場合についての対処法を説明します。
まず相手が複数であるという事を前提として考えます。
それによって、死角からもう1人に不意に襲われる可能性をつぶすことが出来ます。
続いて危険な場所と、襲撃者が潜んでいる可能性の高いアタックボイントの対処を考えての行動を考えます。
複数の状況が考えられますが、このような場所では山道にポツンと置かれた販売機、そして人気の無い場所にある公衆トイレが襲撃者による格好のアタックポイントです。
近くの茂みに潜んでいれば、販売機の明かりに照らされて対象の性別や年恰好が判別できるうえ、販売機に気を取られているので接近が容易です。
トイレも同じことです。
今時観光地で照明一つ無いトイレというのも殆どありえません。だいいちそんな薄気味悪い所は誰も使いません。
明るくて、一見清潔そうなトイレが、襲撃者ととっては都合の良いアタックポイントとなりえます。
道路から外れた、人目につかないような場所に設置されたトイレを使う場合は、特に危険の度合いが高くなります。
襲撃者は女性トイレに入ってくる対象だけに注意を払っていれば良い訳で、明るい建物の中に入る事と下半身に差し迫った緊急事態から救われる開放感から気も緩みます。
襲われる側としては、一番無防備な状態に攻撃を受ける事になるわけです。

そのような攻撃を受けるリスクを避けるため、飲み物は事前に買い込んでおき、販売機には不用意に近づかないようにしましょう。
トイレを使うときは昼のうちにめぼしをつけておいた、なるべく利用者の多いトイレを使うようにします。

それでも、どうしても切羽詰って人気の無い場所のトイレを使いたい時は、迷わず男性トイレを利用することをお勧めします。
それだけでも襲撃者の注意をそらすことが可能です。

これだけの注意を払っても攻撃を受けた時は、襲われた状況により金品目的か強姦目的かを判断することが重要です。
金品目的なら相手の言動や物腰から判断できるので、女性と悟られないように一切口を利かず、相手の足元に財布を放って早々にご退散願いましょう。
もちろん事前に金額は調整しておき、各カード類は抜いておくこととします。
相手がそれ以上の行動に及んだり、トイレの出入りに受けた襲撃は間違いなく乱暴目的ですから徹底的に反撃します。

例えば相手が怪我をするのでは?。とか、相手を怒らせてしまったら更に酷いことをされるかも?。といった躊躇いは一切考えないでください。
最も効果的である攻撃を一切の手加減なく、襲撃者に叩き込んでください。
襲撃者に強姦される可能性と同じくらい、あなたが殺される可能性があるからです。
危険が想定されるような場所を移動するときは、このようなジレンマに陥らないように、最初から心理的セーフティを全て解除しておきます。

武道の経験がある方はお分かりかと思いますが、心理的な抵抗不安は行動や攻撃を鈍らせることにしかなりません。
またおとなしくしていれば、直ぐに帰してやる。などの言動にも一切耳を貸してはなりません。
それらの言葉は、あなたの心に揺さぶりをかける心理攻撃でしかないからです。

そして相手に一言も口を利かずに先制攻撃を仕掛けます。
絶対に後手にまわってはいけません。
先手必勝という理屈は古今東西、そして古代から近代に至るあらゆる戦いにおいて最も成功率の高い攻撃方法だからです。
かなり難しいことですが、冷静に相手の様子を見極め2人の襲撃者を観察します。
まずはあなたに一番近い男が最初の攻撃対象と考えてください。
対象に攻撃範囲に接近される前に、素早く横に移動して二人が一直線上に並ぶように移動します。
こうすることで、後ろの男からは前の男の体が陰になってあなたの行動が見えなくなります。
すかさずスイッチを押して大音量でブザーを鳴らす防犯ブザーを、そばの茂みか相手の足元に投げ込みます。
これによって相手の攻撃タイミングを外し、ブザーに気を取られた相手の顔面に円を描くような感じで右手のペッパースプレーを吹き付けます。
これも中途半端にやらず、相手が顔面を抑えて絶叫を上げるまで噴射をやめてはいけません。
スプレーの性能に左右されますが、攻撃距離も1メーター以内まで接近するとかなり効果的なようです。
すかさず後ろの襲撃者に接近します。
おそらく相手は自分の相棒に何が起こったか理解できず、また周囲に響く防犯ブザーの対処に頭が一杯になっているでしょう。
この隙に接近し、相手が動こうとするか、こちらの攻撃距離に接近したら左手のシュアファイヤーを活躍させます。
強力な照射機能をもったストロボは、相手の視覚ばかりか平衡感覚にまで影響を及ぼし、一瞬攻撃不能となります。
射程距離に入ったら、間髪いれずスプレー攻撃を加え、攻撃が成功したら思いっきり股間を蹴り上げてください。
攻撃が浅かったり掴みかかられそうになったら、シュアファイヤーのスパイク部分を使って目のあたりに打撃を加え、苦痛に怯んだところに再度スプレーを吹きかけます。
打撃を加える時は変に力んだりせず、ちょっと強めにドアをノックするような感覚でシュアファイヤーを顔面に打ち込んでください。そして当てる瞬間だけ強く握り込みます。
また絶対に掴みあいになったりしてはいけません。体力的に不利なので、簡単に押し倒されてしまいます。
確実な一撃離脱を心がけてください。

攻撃が成功し、二人が路面に転がっても気を抜かないことです。
2人の膝か肘、どちらかの関節を、立てかけた枯れ木を踏み折る要領で砕いてしまいます。
これにより体力が復活した相手の追撃を防ぐことが出来ます。
枯れ木で殴りつけたり大きめの石を叩きつけてもかまいません。
要は四肢に大きな損傷を与えて動けなくしてしまえばいいのです。

後は余計なことはせず、一目散に逃げ出してください。
車が走ってきたら手を振って停め、状況の説明と警察の通報などの援護を求め、同乗させてもらって速やかに現場を離れてしまえば、とりあえず一件落着です。

当然警察の事情聴取や現場の検証等がついてきますが、無事我が身を守りきった事に比べれば、キャラメルのおまけのような物でたいしたことではありません。
犯人たちも検挙されれば良し、逃げられたとしても、男物のフードパーカーとベースボールキャップであなたの体格や顔は良く分からないはずです。
怪我のために病院でも行けば、病院側から通報されて終わりです。

あなたは家族や友人、恋人とまた会うことができ、今までのように社会生活に戻れるわけです。


攻撃に有効に対処するには、事前の準備と状況の判断力が必要なことがお分かりいただけたかと思います。
本当に、もしも?に対処する覚悟があるのであれば、友人や家族と話し合い、また攻撃に立ち向かう練習も十分に行うべきでしょう。
何よりも大切なことは「危険に近づかない事」これに勝る危機管理方法はありません。



大変長くなってしまいました。
スマホで読まれている方は大変かと思います。
二つに分けても良かったかも知れません。
また、紅葉を見に行く機会があれば、ここで紹介したいと思います。
十和田八幡平や八甲田山の紅葉は見事なものです。


では、また。
























































































  


Posted by TALON  at 16:49Comments(1)