2016年02月06日
ガンの能力、シューターの能力
こんにちは、MBホーネットです。
遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
2016年もBLACK.TALON共々よろしくお願いいたします。
皆様もこの一年良い年であればいいですね。
今回はガンとそれを手にするシューターという状況を切り離して考えてみましょう。
本来は切っても切り離せないモノなのですが、自分とガンを一つの戦闘ユニットとして考えるには、その性能が過不足なく安定したものであるか客観的に把握している必要があります。
では伺います。
皆様は自分のガンのパーツの名称を全て言えますか?
ストックからフラッシュハイダーまでの全てのパーツが、どのような役割をしているか説明できますか?
最初はここからスタートしましょう。
パーツの名称も知らないのでは、理解どころか不具合があったときすら満足に説明することも出来ません。
幼稚園の園児でも、「頭が痛い」「お腹がすいた」「足をぶつけた」なとどと正確に問題箇所を伝えてきます。
次に各パーツがどのような役目を与えられているかを正確に把握しましょう。
ガンには必要の無いパーツなど一つもありません。
何かの目的があって組み込まれています。その目的がどのような物であるか、そしてそのパーツを自在に使いこなす必要があります。
別にどうでもいいように思われる方もいるでしょう。
しかし、それが仕事で使う道具だったらどう考えるでしょう?
使い方や名前が分からない・・・なんてことはありえないはずです。
更に使い方に習熟すればするほど仕事の速度や精度は向上していくはずです。
サバゲであなたが手にしているガンも全く同じ事が言えるのです。
まず、一番身近で必要に迫られるパーツの一つはサイトでしょう。
前後のサイトの操作方法を当たり前のようにこなすことが、正確な照準、射撃の基本です。
実銃であれば所定の距離からターゲットを撃ってゼロインしてしまえばいいのですが、電動ガンの場合はもっと複雑です。
皆さんがサバゲで使うガンには、ほぼ全てにホップという空気の抵抗を利用してBB弾の飛距離を延ばすシステムがついています。
このホップの調整、ホップ強度の好みは千差万別で、またこのホップのかけ方で弾の弾道も大きく変わるのは皆さん実体験でご存知かと思います。
したがって自分のホップのかけ具合のクセを良く理解していないと、距離によって弾が上下どちらにそれるのかとっさの判断ができなくなります。
この着弾点の違いが距離によってどの程度動くのか、正確に把握することが精密な照準の基本となります。
ノーマルのアイアンサイトで20発程度の調整射撃で照準調整できるようになればほぼ合格です。
使い慣れた自分のガンなら10発もあればホップも含め、十分な調整が可能になります。
ガンのサイトのクリックを何回動かせばどのくらい着弾が移動するか、感覚的に覚えておくことが前提条件となります。
これだけの事をしっかりと調整するだけで、サバゲでの交戦距離ではなんの問題なくヒットを取れます。
元々アサルトライフルの想定交戦距離は300ヤード前後と考えられているので、実銃となんら変わらぬノーマルのサイトで50メートル以内の敵と交戦する事になんの問題もないという事です。
これは照準調整の基本です。
しっかりとマスターしてください。
たまに電動ガンやボルトアクションのガンに取り付けたスコープの調整用ノブを凄い勢いでガチガチ回して調整しようとしているゲーマーを見かけますが、これは全く調整の基本を知らずに弾道だけを見て行き当たりばったりに調整しようとしているのでサッパリ調整も定まらず、また調整の移動量を使い切ってしまうと最悪スコープが壊れます。
ガンにスコープを乗せる前に取り扱い説明書の調整データを理解しましょう。
もし理解できないようなら残念ですが、単眼鏡程度の使い方しか出来ないことになります。
続いてサイトの違いによる戦闘スタイルを考えてみましょう。
サイトにはレーザーサイトを別としてアイアン、ダット、スコープの3つがあります。
自分がチームのチームの攻撃ポジションのどの位置に入るかでアイアン、ダットかスコープかに分かれます。
大雑把に大別するとアイアンやダットサイトを乗せている者は中近距離での交戦を主体とした装備セッティングとなり、スコープを乗せている者は中距離より後方からの援護主体の戦闘と考える装備となります。
つまり最前列に参加するアタッカーやそれを援護するライフルマンは動き回りながらの射撃が主体となるためにアイアンとダットが主流となり、スコープを乗せている者はブッシュに沈んで発見困難な敵の索敵やサイドから忍び寄ってくる敵の防御がその主任務となります。
この中で自分がどの位置に参加するのかで、ガンとサイトを選択するのが最も賢明な方法と考えます。
自分に任せられた位置で最高の能力を発揮し、チームの戦果に協力するためには自分の相棒たるガンの能力を十分に発揮する必要があります。
いかに高額な予算をつぎ込み高名なショップにチューンしてもらったガンであれ、それを操る者の能力以上の事は出来ません。
これは人間が操る全ての機械に言えることです。
ガンにだけ意識を向けるのではなく、自分がどの程度ガンを扱えるのか?、自己分析することも当然必要です。
そして自己の能力を高めるには日ごろの訓練以外にはありません。
次にサバゲにおけるガンの戦闘と射程距離について考えてみましょう。
日本ではトイガンのパワーというのは法律で厳密に定められているので、自動的に電動ガンの射程も決まってきます。
マルイの次世代電動ガンを例に取ると初速92から95m/sくらいといったところでしょうか。
0.2gのBB弾を何とか50mほどに飛ばせるパワーでしかありません。
この距離を遠いと考えるか短いと考えるかは人それぞれ様々なのでしょうが、我々サバゲーマーはこの距離内が実際の交戦距離となるわけです。
この50メーターという距離をどのように考え、どのように使うかが腕の見せ所という事になります。
ターゲットとの距離が離れれば離れるほど、重力と大気の抵抗にさらされる弾の速度は落ちていき、同時にBB弾の個体差、風や枝などの外乱因子に弾道は乱されます。
みなさん御存知の通り、遠い距離に撃ちこんだBB弾は急激に減速し、弾道も面白いように散らばっていきます。
このように低威力で精度に欠けるBB弾を、動き回るターゲットやバリケード、ブッシュの隙間に見え隠れしている身体の一部分に正確に当てるにはもっとターゲットに接近する必要があるわけです。
この時に戦いやすい距離が自分の交戦距離となります。
多少の個人差はあるでしょうが、ガンの性能上限から考えても30メーター前後がその限界距離と考えます。
近すぎるのでは?そのようにお考えの方たちも沢山いらっしゃると思います。
以前30メーターでのBB弾の減衰率を調べた記事を見たことがあるのですが、0.29gのBB弾を初速80m/sで射出した場合、30メーター先での速度は27.2m/sまで落ち込んだそうです。
実験状況が変われば多少の数値の違いは出てくるのでしょうが、27m/sという速度は10禁のガンの初速を下回るということです。
減衰率の低い0.29gの重量弾ですらこの落ち込みな訳ですから、更に軽い0.2gの弾でのこれ以上の距離での一撃必中はほぼありえない事になります。
自分の経験から見ても妥当なデータだと思います。
つまりはこれほど初速の減衰したBB弾では精度などとても望めたものではなく、またちょっと反射神経に自信のある者であれば簡単に回避されてしまうということが見て取れます。
実際にゲームをしていてもセミオートでのヒットは35メーターくらいが限界で、それ以上の距離となるとフルオート射撃に頼らざる得なくなります。
また話しが脱線してしまうのですが、サバゲのちょっと大きなイベントに出かけると、必ずといっていいほどゲーム前の弾速測定に引っ掛かって本部預かりになってしまうガンを見かけます。
ノーマルのガンでは初速のオーバーというのも考えにくいので、何らかの手を入れたガンなのでしょうが、法規制の上限内という運営側の規制ですら、オーバーしての没収という状況もよく見かけます。
3年ほど前の花巻でのイベントの時には、本部預かりのガンがズラリと並び、今までで最高の没収数となったと聞いています。
自分の見る限りでも年々このような傾向が強くなってきたように感じます。
なぜこのような事になるのでしょうか?
この初速オーバーするようなガンを所持しているゲーマーの方々の周辺には、弾即測定器を持っているショップ、チーム、個人がいないのでしょうか?
また、仮に測定器を持っている者に心当たりがないとしても、1500円程度で手に入る簡易測定器を手に入れるつもりもないのでしょうか?
数ヶ月前からエントリーして、当日に向けて色々と準備し、開催地が遠距離であれば、朝早く出発し、高速を使って開催地に到着。
大規模戦に向けて準備した装備を身につけて、最初の弾速測定であれこれと手を入れたガンをいきなり没収というのはどのような心境なのでしょうか?
どのような経緯でガンを没収される事となったか。一度聞いてみたいものです。
彼らの周辺に弾速測定器が無いということはほぼありえないと思います。
どこの有料フィールド、どこのチームとの交流戦でも弾速測定は必ず行われるからです。
それでもなぜ初速をオーバーしてしまうのか。
それは未だ根強いガンのパワー信仰が根底にあるからではないでしょうか?
他のゲーマーよりパワーのあるガンが欲しい。もっと飛距離の出るガンが欲しい。
このような考え方が強いゲーマーが無意識に、又は、行けば何とかなるだろう的な無責任な考えで持ち込んだ結果が、このような状況に陥っているのだと考えます。
ガンのセッティング時に初速を90~95m/sで組み込んでいれば、まず初速限度をオーバーすることはないはずなのです。
しかし、それすら本人には納得いかず上限ギリギリのセッティングで組み込んでいるのでしょう。
これは自分の私見ですが、このようなパワー嗜好のゲーマーの多くはチームに所属せず、フラッグの奪取や勝利の方向よりも自分の撃破数を他人に誇るような傾向のある方たちのように感じます。
チームのメンバーであれば、違法なガンを所持してのゲームの参加は当然なんらかの叱責対象となりますし、多少優れたガンを持っていたとしても個人の能力だけではフラッグに手が届くことも難しいので、自分個人の自由な楽しみに終始するようなゲーマーなのであろうと思われます。
個人ゲーマーが沢山集まる有料フィールドではそれぞれ色々な楽しみ方があり、自分の様な者が何を肯定否定するつもりもありませんが、初心者からベテラン、数人程度の小規模なチームから数十人が所属しているような大きなチームなど、不特定多数のゲーマーが集まる大規模戦では一個人の能力など、なにも戦況には影響しません。
むしろチームの援護を受けられない個人参加では、自分の前は全て敵という状況下に追い込まれてしまえば、全く動けなくなってしまいます。
使い慣れたガンの初速をしっかりと管理し、友人数名と参加したほうがより納得のできる戦果を上げられるはずです。
また、運営側も初速オーバーのガンを持ち込んだゲーマーにはガンの預かり等ではなく、本人その者のエントリー取り消しなど、毅然とした対処を示してもいいのではと考えます。
事前に応募要領に法規制を上回るガンを満ち込んだ参加者はエントリーを取り消す旨を明記しておけば、このような問題は殆どなくなるのではないでしょうか。
更には今までのような煩雑な手間も減りますからスムーズな大会の運営に役立つはずです。
また同時に、公安側から大会の介入というような、最悪な心配もなくなるわけです。
厳しい事を書き込んでいるのは自分も理解してはおります。
しかし、法律で規制されている初速上限をオーバーするという事は犯罪である事を、しっかりと意識するべきでしょう。
話を戻しましょう。
飛距離の次に問題となるのは精度ですね。
以前のブログでも触れましたので細かいことは省略しますが、自分は新しいガンとサイトを手に入れたときは自宅で簡単に調整してからフィールドに持ち込みます、
自宅のソファから反対側の壁までの約6メーターで十分なセッティングが可能です。
この場合、ウィンテージの調整をしっかりと行うと着弾痕はワンホールとなります。
逆に言えばこの程度の距離でワンホールを作れないガンは問題ありで、実戦には使い物になりません、
エレベーションの調整だけはホップとの兼ね合いもあるので、軽いホップ状態で照準点の下10センチ程度に収まる程度でやめておきます。
これ以降はフィールドで撃ってみて、そのガンのホップ特性に合わせたサイトのエレベーション調整となります。
電動ガンの精度を考えるとき、二つの問題を考えなくてはなりません。
一つは、バレル自体の精度で、ホップを完全に開放した状態での精度で、これはホップが効きだすときに安定した弾道を作り出すための重要な条件です。
次に重要となるのはホップチャンバー周りのセッティングです。
しっかりと調整されていないと当然の如く弾道がばらつく結果となります。
この2つが理想的に適合することが、そのガンのバレルが作り出す最高性能という事になるわけです。
ただしこの辺りの精度を追求しだすと、終わりはなくなるので、ご注意を。
では電動ガンの野外での精度とはどの程度を目安に考えればいいのでしょうか。
特にガンにスコープを乗せているゲーマーにとっては、常に気になる問題なかと思います。
シューター各自、個人の意見は色々とあるのでしょうが、30メーターでA4のOAペーパーに収まれば上々の部類と自分は考えます。
室内で標的に撃ちこむような競技と違い、フィールドの中を吹きぬける風という外乱因子の中での射撃です。
更に実戦では敵からの発見を防ぐためや、地形に合わせた不自然なポジションからの射撃、ブッシュの中に見え隠れしている身体の一部だけを狙い撃たなければならない時、風が強いフィールドでの複数の敵を相手に射撃する時等、同じフィールドでも毎回条件が変わってくるのはごく当たり前の事です。
実弾ですら、このような環境の外乱因子には少なからず影響を受けるます。
ましてやトイガンの撃ちだすBB弾の精度など、たかが知れた物なのです。
いかにチューンしたガンであれ、劇的な性能の向上というのはありえないので、この程度の精度が目安と考えてもほぼ間違いないでしょう。
もちろん室内の射場で精度を追求すれば、これ以上の数字を出す事も十分に可能でしょう。しかし我々の戦場はほぼアウトフィールドなのであり、ターゲットは常に動き回り、同時に攻撃もしてきます。
我々ゲーマーが手にするガンは精度追求のためではなく、人間をターゲットとしたガンである事を忘れないことです。
最終的な飛距離、精度が見えているガンを必要以上にあれこれと弄り回して、初速オーバーの危険性まで冒し、初速を5m/s上げるよりは、敵に気づかれずに5メーター接近する技術を身につけたほうが戦闘においては遥かに有効です。
昔の話となりますが、電動ガンが普及し、サバイバルゲームの形がようやく固まってきた当時は、現在のような高度なチューニングパーツも無く、各個人が試行錯誤を繰り返していたものです。
自分でガンをいじっている訳ですから、ノーマルとの違いや、ガン自体の限界も良く分かっているわけで、その限界を補うために自分たちもサバゲの技術を磨いたものです。
このようなゲーマーは各チームに必ず何人かいたもので、交流戦で対峙したときは手強い敵として、また肩を並べて戦う時は頼もしい味方として名前や顔が知れたものでした。
ガンの性能のみに頼るのではなく、自分の能力を駆使して戦うことがサバゲの本当の楽しみ方であり、激しい戦闘の後に敵フラッグに向かって敵を排除し、包囲前進している味方が自分のチームメンバーという状況が、最高の瞬間なのではないでしょうか。
そのためにはガンをチューンするように自分の能力も常に向上するよう努めることです。
ガンを構えた警戒姿勢のまま敵フラッグに前進する時、両側を守ってくれるチームメンバーが送ってくるハンドシグナルや目配せほど頼もしいモノはありません。
そのポジションの中に常に自分も存在するよう努力を怠らないことです。

なんの変哲も無いM4とSIG552です。
装備を持たない体験入隊者のためのレンタルガンです。
なんとも不思議な事に今流行りのM4よりも、ほぼ無名なSIGの方が撃ちやすいと良く言われます。
初めて電動ガンを手にする方たちの初見な訳ですが、変なクセがついていない初心者の方たちのほうがストレートに手にしたガンの能力を感じるようです。
軽量で重量バランスに優れ、構えやすいストックのアールや多様なリヤサイトの使い勝手など人間工学的に良く考えられ、データーには現れない性能の良さは使ってみないと決して分かりません。
ちょっと使い比べてみれば直ぐに分かります。スタンダードのM4はアサルトライフルとしては廉価版のガンであり、高額なSIGはその値段に見合ったガンであるという事です。
使いやすい。撃ちやすい。というのは扱う人間にとって最も重要なファクターの一つであると考えます。
精度や初速、発射サイクルをいじることは幾らでも出来ますが、この「使いやすい、撃ちやすい」という人間の感性に訴えるてくるチューニングというのはちょっと思いつきません。
これはガンを選ぶ時、重要な選定基準のひとつと考えて間違いないでしょう。
自分はそう考えます。
早いものでもう2月ですね。
一年で一番寒い季節です。
今年はあちこちで短時間のうちに凄い積雪を記録したり、沖縄に雹が降ったりと異常な気象現象がテレビで報道されています。
特に関東以南にお住まいの方は積雪にびっくりしていることでしょう。
お車で出かけるときは、ゴムチェーンなどの装備をしっかりと整えてから出かけてください。
このような状況になると通勤も命がけですね。
外にはまた雪がちらついてきました。
雪解けにはまだまだです。
では、また。
遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
2016年もBLACK.TALON共々よろしくお願いいたします。
皆様もこの一年良い年であればいいですね。
今回はガンとそれを手にするシューターという状況を切り離して考えてみましょう。
本来は切っても切り離せないモノなのですが、自分とガンを一つの戦闘ユニットとして考えるには、その性能が過不足なく安定したものであるか客観的に把握している必要があります。
では伺います。
皆様は自分のガンのパーツの名称を全て言えますか?
ストックからフラッシュハイダーまでの全てのパーツが、どのような役割をしているか説明できますか?
最初はここからスタートしましょう。
パーツの名称も知らないのでは、理解どころか不具合があったときすら満足に説明することも出来ません。
幼稚園の園児でも、「頭が痛い」「お腹がすいた」「足をぶつけた」なとどと正確に問題箇所を伝えてきます。
次に各パーツがどのような役目を与えられているかを正確に把握しましょう。
ガンには必要の無いパーツなど一つもありません。
何かの目的があって組み込まれています。その目的がどのような物であるか、そしてそのパーツを自在に使いこなす必要があります。
別にどうでもいいように思われる方もいるでしょう。
しかし、それが仕事で使う道具だったらどう考えるでしょう?
使い方や名前が分からない・・・なんてことはありえないはずです。
更に使い方に習熟すればするほど仕事の速度や精度は向上していくはずです。
サバゲであなたが手にしているガンも全く同じ事が言えるのです。
まず、一番身近で必要に迫られるパーツの一つはサイトでしょう。
前後のサイトの操作方法を当たり前のようにこなすことが、正確な照準、射撃の基本です。
実銃であれば所定の距離からターゲットを撃ってゼロインしてしまえばいいのですが、電動ガンの場合はもっと複雑です。
皆さんがサバゲで使うガンには、ほぼ全てにホップという空気の抵抗を利用してBB弾の飛距離を延ばすシステムがついています。
このホップの調整、ホップ強度の好みは千差万別で、またこのホップのかけ方で弾の弾道も大きく変わるのは皆さん実体験でご存知かと思います。
したがって自分のホップのかけ具合のクセを良く理解していないと、距離によって弾が上下どちらにそれるのかとっさの判断ができなくなります。
この着弾点の違いが距離によってどの程度動くのか、正確に把握することが精密な照準の基本となります。
ノーマルのアイアンサイトで20発程度の調整射撃で照準調整できるようになればほぼ合格です。
使い慣れた自分のガンなら10発もあればホップも含め、十分な調整が可能になります。
ガンのサイトのクリックを何回動かせばどのくらい着弾が移動するか、感覚的に覚えておくことが前提条件となります。
これだけの事をしっかりと調整するだけで、サバゲでの交戦距離ではなんの問題なくヒットを取れます。
元々アサルトライフルの想定交戦距離は300ヤード前後と考えられているので、実銃となんら変わらぬノーマルのサイトで50メートル以内の敵と交戦する事になんの問題もないという事です。
これは照準調整の基本です。
しっかりとマスターしてください。
たまに電動ガンやボルトアクションのガンに取り付けたスコープの調整用ノブを凄い勢いでガチガチ回して調整しようとしているゲーマーを見かけますが、これは全く調整の基本を知らずに弾道だけを見て行き当たりばったりに調整しようとしているのでサッパリ調整も定まらず、また調整の移動量を使い切ってしまうと最悪スコープが壊れます。
ガンにスコープを乗せる前に取り扱い説明書の調整データを理解しましょう。
もし理解できないようなら残念ですが、単眼鏡程度の使い方しか出来ないことになります。
続いてサイトの違いによる戦闘スタイルを考えてみましょう。
サイトにはレーザーサイトを別としてアイアン、ダット、スコープの3つがあります。
自分がチームのチームの攻撃ポジションのどの位置に入るかでアイアン、ダットかスコープかに分かれます。
大雑把に大別するとアイアンやダットサイトを乗せている者は中近距離での交戦を主体とした装備セッティングとなり、スコープを乗せている者は中距離より後方からの援護主体の戦闘と考える装備となります。
つまり最前列に参加するアタッカーやそれを援護するライフルマンは動き回りながらの射撃が主体となるためにアイアンとダットが主流となり、スコープを乗せている者はブッシュに沈んで発見困難な敵の索敵やサイドから忍び寄ってくる敵の防御がその主任務となります。
この中で自分がどの位置に参加するのかで、ガンとサイトを選択するのが最も賢明な方法と考えます。
自分に任せられた位置で最高の能力を発揮し、チームの戦果に協力するためには自分の相棒たるガンの能力を十分に発揮する必要があります。
いかに高額な予算をつぎ込み高名なショップにチューンしてもらったガンであれ、それを操る者の能力以上の事は出来ません。
これは人間が操る全ての機械に言えることです。
ガンにだけ意識を向けるのではなく、自分がどの程度ガンを扱えるのか?、自己分析することも当然必要です。
そして自己の能力を高めるには日ごろの訓練以外にはありません。
次にサバゲにおけるガンの戦闘と射程距離について考えてみましょう。
日本ではトイガンのパワーというのは法律で厳密に定められているので、自動的に電動ガンの射程も決まってきます。
マルイの次世代電動ガンを例に取ると初速92から95m/sくらいといったところでしょうか。
0.2gのBB弾を何とか50mほどに飛ばせるパワーでしかありません。
この距離を遠いと考えるか短いと考えるかは人それぞれ様々なのでしょうが、我々サバゲーマーはこの距離内が実際の交戦距離となるわけです。
この50メーターという距離をどのように考え、どのように使うかが腕の見せ所という事になります。
ターゲットとの距離が離れれば離れるほど、重力と大気の抵抗にさらされる弾の速度は落ちていき、同時にBB弾の個体差、風や枝などの外乱因子に弾道は乱されます。
みなさん御存知の通り、遠い距離に撃ちこんだBB弾は急激に減速し、弾道も面白いように散らばっていきます。
このように低威力で精度に欠けるBB弾を、動き回るターゲットやバリケード、ブッシュの隙間に見え隠れしている身体の一部分に正確に当てるにはもっとターゲットに接近する必要があるわけです。
この時に戦いやすい距離が自分の交戦距離となります。
多少の個人差はあるでしょうが、ガンの性能上限から考えても30メーター前後がその限界距離と考えます。
近すぎるのでは?そのようにお考えの方たちも沢山いらっしゃると思います。
以前30メーターでのBB弾の減衰率を調べた記事を見たことがあるのですが、0.29gのBB弾を初速80m/sで射出した場合、30メーター先での速度は27.2m/sまで落ち込んだそうです。
実験状況が変われば多少の数値の違いは出てくるのでしょうが、27m/sという速度は10禁のガンの初速を下回るということです。
減衰率の低い0.29gの重量弾ですらこの落ち込みな訳ですから、更に軽い0.2gの弾でのこれ以上の距離での一撃必中はほぼありえない事になります。
自分の経験から見ても妥当なデータだと思います。
つまりはこれほど初速の減衰したBB弾では精度などとても望めたものではなく、またちょっと反射神経に自信のある者であれば簡単に回避されてしまうということが見て取れます。
実際にゲームをしていてもセミオートでのヒットは35メーターくらいが限界で、それ以上の距離となるとフルオート射撃に頼らざる得なくなります。
また話しが脱線してしまうのですが、サバゲのちょっと大きなイベントに出かけると、必ずといっていいほどゲーム前の弾速測定に引っ掛かって本部預かりになってしまうガンを見かけます。
ノーマルのガンでは初速のオーバーというのも考えにくいので、何らかの手を入れたガンなのでしょうが、法規制の上限内という運営側の規制ですら、オーバーしての没収という状況もよく見かけます。
3年ほど前の花巻でのイベントの時には、本部預かりのガンがズラリと並び、今までで最高の没収数となったと聞いています。
自分の見る限りでも年々このような傾向が強くなってきたように感じます。
なぜこのような事になるのでしょうか?
この初速オーバーするようなガンを所持しているゲーマーの方々の周辺には、弾即測定器を持っているショップ、チーム、個人がいないのでしょうか?
また、仮に測定器を持っている者に心当たりがないとしても、1500円程度で手に入る簡易測定器を手に入れるつもりもないのでしょうか?
数ヶ月前からエントリーして、当日に向けて色々と準備し、開催地が遠距離であれば、朝早く出発し、高速を使って開催地に到着。
大規模戦に向けて準備した装備を身につけて、最初の弾速測定であれこれと手を入れたガンをいきなり没収というのはどのような心境なのでしょうか?
どのような経緯でガンを没収される事となったか。一度聞いてみたいものです。
彼らの周辺に弾速測定器が無いということはほぼありえないと思います。
どこの有料フィールド、どこのチームとの交流戦でも弾速測定は必ず行われるからです。
それでもなぜ初速をオーバーしてしまうのか。
それは未だ根強いガンのパワー信仰が根底にあるからではないでしょうか?
他のゲーマーよりパワーのあるガンが欲しい。もっと飛距離の出るガンが欲しい。
このような考え方が強いゲーマーが無意識に、又は、行けば何とかなるだろう的な無責任な考えで持ち込んだ結果が、このような状況に陥っているのだと考えます。
ガンのセッティング時に初速を90~95m/sで組み込んでいれば、まず初速限度をオーバーすることはないはずなのです。
しかし、それすら本人には納得いかず上限ギリギリのセッティングで組み込んでいるのでしょう。
これは自分の私見ですが、このようなパワー嗜好のゲーマーの多くはチームに所属せず、フラッグの奪取や勝利の方向よりも自分の撃破数を他人に誇るような傾向のある方たちのように感じます。
チームのメンバーであれば、違法なガンを所持してのゲームの参加は当然なんらかの叱責対象となりますし、多少優れたガンを持っていたとしても個人の能力だけではフラッグに手が届くことも難しいので、自分個人の自由な楽しみに終始するようなゲーマーなのであろうと思われます。
個人ゲーマーが沢山集まる有料フィールドではそれぞれ色々な楽しみ方があり、自分の様な者が何を肯定否定するつもりもありませんが、初心者からベテラン、数人程度の小規模なチームから数十人が所属しているような大きなチームなど、不特定多数のゲーマーが集まる大規模戦では一個人の能力など、なにも戦況には影響しません。
むしろチームの援護を受けられない個人参加では、自分の前は全て敵という状況下に追い込まれてしまえば、全く動けなくなってしまいます。
使い慣れたガンの初速をしっかりと管理し、友人数名と参加したほうがより納得のできる戦果を上げられるはずです。
また、運営側も初速オーバーのガンを持ち込んだゲーマーにはガンの預かり等ではなく、本人その者のエントリー取り消しなど、毅然とした対処を示してもいいのではと考えます。
事前に応募要領に法規制を上回るガンを満ち込んだ参加者はエントリーを取り消す旨を明記しておけば、このような問題は殆どなくなるのではないでしょうか。
更には今までのような煩雑な手間も減りますからスムーズな大会の運営に役立つはずです。
また同時に、公安側から大会の介入というような、最悪な心配もなくなるわけです。
厳しい事を書き込んでいるのは自分も理解してはおります。
しかし、法律で規制されている初速上限をオーバーするという事は犯罪である事を、しっかりと意識するべきでしょう。
話を戻しましょう。
飛距離の次に問題となるのは精度ですね。
以前のブログでも触れましたので細かいことは省略しますが、自分は新しいガンとサイトを手に入れたときは自宅で簡単に調整してからフィールドに持ち込みます、
自宅のソファから反対側の壁までの約6メーターで十分なセッティングが可能です。
この場合、ウィンテージの調整をしっかりと行うと着弾痕はワンホールとなります。
逆に言えばこの程度の距離でワンホールを作れないガンは問題ありで、実戦には使い物になりません、
エレベーションの調整だけはホップとの兼ね合いもあるので、軽いホップ状態で照準点の下10センチ程度に収まる程度でやめておきます。
これ以降はフィールドで撃ってみて、そのガンのホップ特性に合わせたサイトのエレベーション調整となります。
電動ガンの精度を考えるとき、二つの問題を考えなくてはなりません。
一つは、バレル自体の精度で、ホップを完全に開放した状態での精度で、これはホップが効きだすときに安定した弾道を作り出すための重要な条件です。
次に重要となるのはホップチャンバー周りのセッティングです。
しっかりと調整されていないと当然の如く弾道がばらつく結果となります。
この2つが理想的に適合することが、そのガンのバレルが作り出す最高性能という事になるわけです。
ただしこの辺りの精度を追求しだすと、終わりはなくなるので、ご注意を。
では電動ガンの野外での精度とはどの程度を目安に考えればいいのでしょうか。
特にガンにスコープを乗せているゲーマーにとっては、常に気になる問題なかと思います。
シューター各自、個人の意見は色々とあるのでしょうが、30メーターでA4のOAペーパーに収まれば上々の部類と自分は考えます。
室内で標的に撃ちこむような競技と違い、フィールドの中を吹きぬける風という外乱因子の中での射撃です。
更に実戦では敵からの発見を防ぐためや、地形に合わせた不自然なポジションからの射撃、ブッシュの中に見え隠れしている身体の一部だけを狙い撃たなければならない時、風が強いフィールドでの複数の敵を相手に射撃する時等、同じフィールドでも毎回条件が変わってくるのはごく当たり前の事です。
実弾ですら、このような環境の外乱因子には少なからず影響を受けるます。
ましてやトイガンの撃ちだすBB弾の精度など、たかが知れた物なのです。
いかにチューンしたガンであれ、劇的な性能の向上というのはありえないので、この程度の精度が目安と考えてもほぼ間違いないでしょう。
もちろん室内の射場で精度を追求すれば、これ以上の数字を出す事も十分に可能でしょう。しかし我々の戦場はほぼアウトフィールドなのであり、ターゲットは常に動き回り、同時に攻撃もしてきます。
我々ゲーマーが手にするガンは精度追求のためではなく、人間をターゲットとしたガンである事を忘れないことです。
最終的な飛距離、精度が見えているガンを必要以上にあれこれと弄り回して、初速オーバーの危険性まで冒し、初速を5m/s上げるよりは、敵に気づかれずに5メーター接近する技術を身につけたほうが戦闘においては遥かに有効です。
昔の話となりますが、電動ガンが普及し、サバイバルゲームの形がようやく固まってきた当時は、現在のような高度なチューニングパーツも無く、各個人が試行錯誤を繰り返していたものです。
自分でガンをいじっている訳ですから、ノーマルとの違いや、ガン自体の限界も良く分かっているわけで、その限界を補うために自分たちもサバゲの技術を磨いたものです。
このようなゲーマーは各チームに必ず何人かいたもので、交流戦で対峙したときは手強い敵として、また肩を並べて戦う時は頼もしい味方として名前や顔が知れたものでした。
ガンの性能のみに頼るのではなく、自分の能力を駆使して戦うことがサバゲの本当の楽しみ方であり、激しい戦闘の後に敵フラッグに向かって敵を排除し、包囲前進している味方が自分のチームメンバーという状況が、最高の瞬間なのではないでしょうか。
そのためにはガンをチューンするように自分の能力も常に向上するよう努めることです。
ガンを構えた警戒姿勢のまま敵フラッグに前進する時、両側を守ってくれるチームメンバーが送ってくるハンドシグナルや目配せほど頼もしいモノはありません。
そのポジションの中に常に自分も存在するよう努力を怠らないことです。

なんの変哲も無いM4とSIG552です。
装備を持たない体験入隊者のためのレンタルガンです。
なんとも不思議な事に今流行りのM4よりも、ほぼ無名なSIGの方が撃ちやすいと良く言われます。
初めて電動ガンを手にする方たちの初見な訳ですが、変なクセがついていない初心者の方たちのほうがストレートに手にしたガンの能力を感じるようです。
軽量で重量バランスに優れ、構えやすいストックのアールや多様なリヤサイトの使い勝手など人間工学的に良く考えられ、データーには現れない性能の良さは使ってみないと決して分かりません。
ちょっと使い比べてみれば直ぐに分かります。スタンダードのM4はアサルトライフルとしては廉価版のガンであり、高額なSIGはその値段に見合ったガンであるという事です。
使いやすい。撃ちやすい。というのは扱う人間にとって最も重要なファクターの一つであると考えます。
精度や初速、発射サイクルをいじることは幾らでも出来ますが、この「使いやすい、撃ちやすい」という人間の感性に訴えるてくるチューニングというのはちょっと思いつきません。
これはガンを選ぶ時、重要な選定基準のひとつと考えて間違いないでしょう。
自分はそう考えます。
早いものでもう2月ですね。
一年で一番寒い季節です。
今年はあちこちで短時間のうちに凄い積雪を記録したり、沖縄に雹が降ったりと異常な気象現象がテレビで報道されています。
特に関東以南にお住まいの方は積雪にびっくりしていることでしょう。
お車で出かけるときは、ゴムチェーンなどの装備をしっかりと整えてから出かけてください。
このような状況になると通勤も命がけですね。
外にはまた雪がちらついてきました。
雪解けにはまだまだです。
では、また。
Posted by TALON
at 17:28
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